防災設備整備に7億円 積極的予算編成 普通建設費が67%増 瓜連体育館を長寿命化改修(那珂市予算案)

[2018/2/16 茨城版]
 那珂市は14日、30年度当初予算案の概要を明らかにした。それによると、一般会計は前年度当初を10.9%上回る207億2000万円で、過去最大規模の積極的予算編成となった。このうち普通建設事業費は25億4436万円で、前年度当初と比べて66.8%の高い伸び率となった。新年度の主な事業は、新規に防災設備整備事業を行うとともに、公立幼稚園建設事業や民間保育所等整備事業、瓜連体育館整備事業などを実施する。また、教育支援センター整備事業や芳野小・菅谷東小学校体育館大規模改造事業では、31年度の工事に向けて実施設計を策定する予定だ。

 予算編成にあたっては、市民から特に要望の高い市道の改良・補修などの社会基盤整備、子育て環境や幼児教育の充実に重点を置く一方、普通交付税における合併算定替の縮減など厳しい財政状況を見据えたうえで、経費の削減と事務事業の見直しなどを行い、財源の効率的配分に努めた。

 一般会計に特別会計7会計を合わせた予算総額は352億0600万円で、対前年度当初比3%増となった。農業集落排水整備事業特別会計では、酒出地区の処理場の上物建設工事を進めて供用開始を目指す。また水道事業会計は、木崎浄水場の更新事業を進めて瓜連浄水場との統合を図る計画だ。

 防災設備整備事業は、災害や武力攻撃に備えるため、防災設備を計画的に整備し、市民の安全・安心な生活を守るために計画された。防災無線のデジタル化を図るため、市内に配置されているスピーカーや各戸に備えられている戸別受信機の更新を実施する予定だ。

 公立幼稚園建設事業は、新たに園舎を建設して市内にある公立の5幼稚園を1カ所に再編統合するもので、31年4月の開園を目指して事業を進める。施工は岡部工務店・清水建設JVが担当し、このほど建設工事に着手して、11月15日の完成を見込む。また、30年度には外構工事や周辺の歩道整備工事などを別途発注する予定だ。

 建設予定地は市役所北側の菅谷地内で、敷地面積は9440平方m。定員は4歳児105人(35人×3クラス)と5歳児105人(35人×3クラス)の合計210人、教職員数は20人程度を見込む。新園舎の規模は木造一部RC造平屋で、面積は1693平方mとなる。

 民間保育所等整備事業では、保育の供給体制を確保するために、社会福祉法人新世会のいくり保育所建設に対して補助する。新世会は菅谷にある特別養護老人ホーム「いくり苑」を運営しているが、いくり保育所はこの近くに建設する予定で、31年4月の開所を目指して工事を進める。

 瓜連体育館整備事業は、老朽化に伴い施設の長寿命化を図るため、改修工事を実施する。工事は必要最低限の改修を行う考えで、残りの大規模改修工事はいばらき国体終了後の32年度に実施する考えだ。新年度には柱やアーチ支持部、ボルトの改修などを行う。瓜連体育館は古徳地内に立地しており、昭和56年3月に建設された。建物の規模はRC造一部S造2階建て、延床面積1499平方m。実施設計は桜設計事務所(水戸市)で策定した。

 教育支援センター整備事業は、商工会館2階から廃校になった旧戸多小学校校舎へ移転するもの。30年度に設計を策定し、31年度に改修工事を予定している。建物の規模はRC造2階建て、延床面積1375平方m。旧校舎は特別教室棟を改修して、一部を戸多地区交流センターとして利用している。

 このほか、生活道路の改良舗装事業に3億4400万円を投じるとともに、那珂第三中学校の部室建て替え工事費、芳野小学校と菅谷東小学校体育館大規模改造事業の実施設計費などを計上した。

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