南部消防庁舎に継続費 投資的経費が42%増 認定こども園を2カ年で整備(日立市予算案)

[2018/2/28 茨城版]
 日立市(小川春樹市長)はこのほど、30年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は756億7000万円で、前年度当初比6.8%の伸びとなった。主な事業は、南部地区消防庁舎整備事業費に16億3810万円、はなやま認定こども園園舎建設事業費に5億6290万円の2カ年継続費をそれぞれ設定。滑川団地建替事業や日高小学校校舎改築事業では実施設計委託料などを予算化している。また、豊浦小学校の校舎改築工事は3月補正で事業費を前倒し、4カ年継続費に19億5600万円を計上する予定だ。

 当初予算の編成に当たっては、▽地方創生と人口減少対策▽安全・安心のまちづくり▽震災復興からの未来展望──の3点を柱に掲げ、未来を拓くまちづくりにつながる積極的な編成を行ったほか、定住促進や企業立地など将来を見据えた取り組みに重点配分した。

 一般会計に占める投資的経費の総額は、災害復旧費(237万円)を含めて174億7741万円となり、第2期工事が本格化する新庁舎建設事業や継続事業の久慈小学校校舎・屋内運動場改築事業、学校給食共同調理場建設事業費などの伸びで、前年度当初比41.9%の増加となった。特別会計と企業会計を含めた総額は、前年度当初比2.3%増の1240億1139万円で、一般会計や介護保険事業特別会計などの伸びにより、4年連続で1000億円の大台を突破した。

 主な事業のうち、南部地区消防庁舎整備事業は日木産業(日立市鮎川町)で設計をまとめている。南部地区消防署は、多賀消防署大沼出張所と臨港消防署、臨港消防署久慈出張所の3施設を移転統合するもので、建設地は大みかゴルフクラブとJR常磐線に挟まれた、旧日立製作所大みか工場大みかアパート跡地を充てる。庁舎の規模は、多賀消防署(RC造2階建て延べ1777平方m)と同程度を想定。設計を夏ごろまでに策定し、30-31年度の2カ年で工事を行って、32年度の供用開始を目指す。

 はなやま認定こども園(仮称)の園舎建設事業では、三上建築事務所(水戸市大町)が基本・実施設計をまとめており、9月議会後の本体工事着手を目指す。施設の老朽化や耐震性、効率的な運営などの観点から、塙山幼稚園とかねさわ保育園を統合し、塙山幼稚園の敷地内に認定こども園として再整備を行う。施設規模は木造平屋一部2階建てで、延べ面積は約1050平方m前後を見込む。塙山幼稚園にある既存施設の一部を解体して建設地に充てる計画で、供用開始は32年度当初を予定する。完成後には、既存施設の解体工事を行う。

 滑川団地建替事業では、実施設計委託料などに6730万円を予算化している。滑川団地は、既存住宅の老朽化などで10年度から建て替え工事が進められ、これまでに1期工事(10-11年度)で4棟62戸、2期工事(13-14年度)で2棟32戸の整備が完了。その後は、財政的な問題などから事業休止状態となり、既存住宅の解体などを進めていた。

 本年度は、桂設計(東京都新宿区)で基本設計をまとめており、解体工事で更地となっている建設地の配置計画や施設規模、整備形態、事業スケジュールなどを定める。整備形態は、新たなコンセプトとして子育て支援機能や高齢者向け機能などを盛り込む考えで、計画では72戸程度を整備するもようだ。30年度に実施設計をまとめたあと、31-32年度で工事を行う。

 日高小学校校舎改築事業では、基本・実施設計委託料や地質調査委託料などに1億1330万円の事業費を盛り込んだ。改築するのは、昭和45年から47年にかけて建てられた校舎棟全て(延べ約5500平方m)となる。順調に進めば、本年度中にもプロポーザルで設計を委託する業者を選定し、30年度早々にも委託契約を結ぶ。その後、31-32年度で工事を進め、32年12月ごろの供用開始を目指す。

 土木費は、金沢町の道路整備事業費に1億0031万円を予算化し、測量設計などに着手する。この事業は、日立笠間線のうち日立市と常陸太田市を結ぶ延長約1.6kmのトンネル区間を含む総延長約5.5kmのバイパス日立笠間線真弓ルートについて、日立市側ルートのトンネル区間を除いた延長約500mの測量や調査などを行うもの。その西側となるトンネル区間などについては、日立市側を含めて常陸太田市が主体となり、県に事業委託を行いながら整備を進めていく。

 このほか、デイサービスセンターや介護計画センターを併設する特養ホーム「萬春園」では、施設の改築に向けて基本計画策定委員会を設置し、移転も含めた検討を行う。一般廃棄物処理基本計画等策定事業費には433万円を予算化し、清掃センターの大規模改良工事に向けて循環型社会形成推進地域計画(30-34年度)の策定などを行う。昨年6月に開園60周年を迎えたかみね動物園では、29-30年度で整備を進めているはちゅウるい館に続き、ニホンサル舎再整備事業として基本・実施設計委託料1900万円などを計上した。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.