庁舎に継続費50億円 普通建設費14%増 城南小南校舎を増築(結城市予算案)

[2018/3/7 茨城版]
 結城市の前場文夫市長はこのほど、定例記者会見で新年度当初予算案の概要を説明した。一般会計は168億8600万円で、前年度当初と比べて1900万円、0.1%減とほぼ横ばい。市庁舎建設事業の本格化を控えて、2年連続の緊縮型予算編成となった。新年度は市庁舎建設工事に着手する予定で、50億0310万円(30年度5億0031万円、31年度35億0217万円、32年度10億0062万円)の継続費を設定したほか、城南小学校の南校舎増築事業、小学校3校のトイレ改修事業、橋梁維持補修事業を推進する。また公共下水道事業特別会計では、下水浄化センター改築更新事業で7億9000万円(30年度3億4000万円、31年度4億5000万円)の継続費を設定した。

 一般会計の普通建設事業費は14億2329万円で、前年度当初と比べて13.9%の伸びとなった。主な要因は、市庁舎建設事業費を盛り込んだ総務費が20億9812万円と、前年度と比べて3億3926万円の増額となったため。また一般会計に特別会計11会計と水道事業会計を合わせた予算総額は、前年度当初比3.8%減の310億8081万円となった。

 市庁舎建設事業は、既存庁舎の老朽化をはじめ駐車場や待合スペースの狭あい化、耐震性の不足、分散化による市民サービスの低下、防災拠点機能不足による災害対応への懸念などの問題点を解決するために計画した。新庁舎は中央町2丁目ほかのシビックセンター用地敷地面積1万6122平方mに移転して建て替える。

 庁舎はシンプルな形状のなかにも印象的なデザインを取り入れ、まちのシンボルとして市民に親しまれるものとする。建物の規模はS造(免震構造)5階建て(塔屋1階)、延べ約1万0360平方m。庁舎東側には2階建て、延べ面積約720平方mの車庫棟も建設する予定だ。実施設計は久米設計(東京都江東区)で策定している。総事業費には約57億円が見込まれ、このうち約20億円を積み立てている。本体工事と施工監理に50億円を投じるほか、31年度には外構工事を別途発注する予定だ。

 実施設計は3月までにまとめ、5-6月に一般競争入札を公告して7-8月に入札を執行し、9月の定例議会に上程する考えだ。議会の承認が得られれば、11月ごろには着工し、32年6月の完成、9月の開庁を目指す。

 城南小学校は、児童数の増加に伴い増築事業を実施する。29年度はホシノ建設で中校舎に普通教室1クラスと特別支援教室3クラス(RC造平屋、面積276平方m)を増築しており、30年度は職員の増加で手狭になった職員室の増築工事を行う。増築規模は56平方m程度を想定しており、新年度の実施設計および施工を予定している。

 小・中学校トイレ改修事業は、市内にある小学校9校と中学校3校の市内全12校を対象に実施する計画で、30年度はまず上山川小・江川北小・江川南小学校3校で72基の工事を実施する。和式便器を洋式便器に取り替えるほか、一部トイレブースの改修も行う。実施設計は市役所内部で策定している。今後は年次計画により、順次施工していく考えだ。

 橋梁維持修繕事業は、橋梁長寿命化修繕計画に基づき秋谷瀬橋の伸縮装置修繕の詳細設計を策定するほか、橋梁の定期点検を行う計画で、事業費には3100万円を見込んでいる。定期点検は橋長5mを超え10m以下の94橋と、10mを超え15m以下の11橋を対象に実施する。

 公共下水道事業は、下水浄化センターで設備の維持管理、長寿命化、耐震化を図るために改築更新事業を進めており、30-31年度の2カ年で水処理施設、汚泥処理施設、電気設備の更新を行う。

 医療福祉系大学誘致推進事業は、看護師など医療や福祉を支える人材を育成して地域医療体制の充実を図るとともに、学生などの新たな人の流れを創出するために計画。30年度は251万円を予算化し、有識者会議の開催や専門業者による支援などで方向性を示していきたいとしている。

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