「道の駅」設計など推進 友部第二中大規模改修に3.3億円(笠間市予算案)

[2018/3/8 茨城版]
 笠間市は第1回市議会定例会に、30年度当初予算案を提出している。一般会計は対前年度比4.5%減の295億5000万円で、過去最大を更新した前年度から一転して減少に転じたが、依然として過去3番目の規模を維持した。主な事業は、「道の駅」の設計費や用地費を盛り込んだほか、畜産試験場跡地の多目的広場整備でも設計費を計上。友部第二中校舎棟の大規模改修には3億2900万円を確保した。このほか、みなみ学園義務教育学校の校舎棟増築や本庁舎の大規模改修に向けた設計や、友部駅周辺の道路景観構想の委託料などを計上している。

 一般会計を性質別でみると、普通建設事業費は前年度と比べ12億5825万円(28.6%)減の31億4512万円。地域交流センターいわま整備工事や笠間公民館リニューアル工事など、大規模な施設整備の完了が大きく影響した。

 特別会計は、公共下水道事業会計が企業会計に移行し、岩間駅東土地区画整理事業会計を廃止したため、30年度から5会計となる。このうち農業集落排水事業会計は、地方債元金償還額の増額で2.8%増加し、7億7400万円を計上した。

 企業会計は、病院事業会計が地域医療センターかさま整備事業の完了で資本的支出が99%の減。水道事業の資本的支出も、友部4号井浚渫修繕料や石寺浄水場解体工事の皆減などで、8.3%減少した。一般会計に特別会計、企業会計をあわせた予算総額は、6.2%減の526億1397万円となっている。

 新年度の主な事業をみると、「道の駅」整備事業には4億5520万円を予算化し、30年度は計画・設計および基礎調査の委託や、用地買収・補償などを行う。現在は、三井共同建設コンサルタント・計画環境建築設計共同体に委託して基本構想・基本計画を策定しているほか、設置協議会を設置して3月までに整備の方向性をまとめる。

 市は手越地区の国道355号沿いに、「道の駅」を整備して駐車場やトイレ、道路情報提供施設を備えた休憩施設を設置する。30年度は、基本設計に基づいて詳細設計を策定するとともに、事業認定に必要な事前調査や申請手続きを行う。また、事業認定後には用地買収や補償などにも着手する。31年度からは施設整備工事に着手して、32年8月のオープンを目指す。

 畜産試験場跡地の利活用促進に向けては、県有地について物流・生産機能だけでなく商業機能や住宅機能なども含め、県と協議しながら利活用の促進を図る。一方、国有地は購入や無償貸付の制度を活用し、市が3万1091平方mを取得してイベントなどにも利用可能な多目的広場を整備する。12月補正予算に設計業務の2カ年継続費1462万円を設定しており、30年度予算案にも年割額の1024万円を計上する。

 多目的広場の内容は、基本構想をミカミ(水戸市河和田町)で策定しており、引き続き基本設計の中で検討していく。基本設計を30年度後半にかけて策定したあと、改めて事業費を確保して実施設計を策定する。

 笠間稲荷周辺のまちづくりは、4月開館予定の「かさま歴史交流館井筒屋」の運営管理を行うとともに、笠間稲荷周辺まちづくり拠点整備事業で6165万円を計上し、旧井筒屋本館裏から周辺施設まで散策できる遊歩道を整備する。

 友部駅周辺では、600万円を確保して道路景観構想を策定する。現在、県が「無電柱化に係るガイドライン」に基づき、友部駅を基点とする県道平友部停車場線の一部区間の無電柱化事業を進めていることから、市もこれにあわせて道路景観を検討する。内容は現地調査のほか、道路および歩道の計難の検討や課題の抽出とする。

 小・中学校や義務教育学校の環境向上では、全中学校へのエアコン設置の実施設計策定と、友部第二中の校舎およびみなみ学園義務教育学校校舎の老朽化対策で3億8451万円を予算化した。中学校へのエアコン設置は6校の普通教室と特別教室を対象とし、委託料2100万円を充てる。

 友部第二中は、屋根や外壁の防水改修をはじめトイレの洋式化・温水洗浄便座化、照明器具のLED化などを行うため3億2900万円を予算化。みなみ学園義務教育学校は現在、小学校と中学校が別の敷地にあることから中学校敷地内に低学年用の校舎を設置するとともに、老朽化した中学校校舎棟の改修するため、設計委託料3451万円を計上する。

 市役所本庁舎は、大規模改修に向けた実施設計の策定で2193万円を計上した。本庁舎は、昭和の時代に旧友部町役場として建てられた1棟と、平成になって建てられた2棟の計3棟からなるが、このうち昭和57年に建てられた議会・行政棟の老朽化が著しいため、大規模改修を行う。

 議会・行政棟はRC造3階建て、延べ4700平方mの規模で、改修の内容は屋根や外壁の防水改修をはじめ、室内の給排水改修や照明のLED化などを想定し、実施設計の中で精査する。30年度に設計を取りまとめ、31年度から工事に着手する計画だ。

 市民センターいわまの大規模改修事業は、2カ年継続事業の2年目となり年割額3億4761万円を計上する。施設はSRC造3階建て、延べ4579平方mの規模で、改修の内容は外構、外壁、各トイレ、照明器具(LED化)、空調設備更新、非常用電源など。昭和建設・スガヤ工務店JVが施工して、8月末の完了を目指す。

 道路関係は、来栖本戸線の改良に2億0865万円、南友部平町線の改良に2億0599万円などを予算化するほか、橋梁の長寿命化に向けて修繕工事費2049万円と、修繕計画策定委託料4018万円を計上する。

 特別会計・企業会計関連では、農業集落排水事業特別会計で市原地区の処理施設機能強保全計画策定に400万円を計上するほか、公共下水道事業会計では手越地内の管路布設替工事延長500mに8800万円や、浄化センターともべの汚水処理施設増設に向けた基本設計に1600万円を予算化する。

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