氾濫防止へ補正77億円 16河川で掘削や築堤 前倒しで鹿島川調節池(県河川事業)

[2018/3/8 栃木版]
 県が緊急点検結果を踏まえ国土交通省に申請した「中小河川緊急治水対策プロジェクト」のうち河道掘削や築堤、調整池整備など再度の氾濫防止対策を行う16河川が判明した。県土整備部では中小河川対策として2月補正予算に約77億円を盛り込んでおり、これまでの議会答弁等では、30年度第1四半期までに工事を発注していく意向を示している。

 16河川は継続河川を主体に、30年度から着手を見込んでいた一級河川鹿島川(大田原市)の調節池整備を前倒しで実施するほか、27年9月関東・東北豪雨で被害を受けた一級河川杣井木川(小山市)や同武名瀬川(上三川町)などの氾濫抑止対策を行う。県は昨年10~11月にかけて管理する291河川を対象に、水害履歴など再度の氾濫の危険性が高い需要水防区間の安全対策を考慮して緊急点検を実施、要対策箇所を抽出したもの。

 優先箇所の抽出に当たっては下流の氾濫域に多数の家屋が立地し、高齢者施設・保育園・小中学校などの要配慮者施設、役場などの公共施設に浸水被害が想定される河川・渓流とした。再度の氾濫防止では、中小河川で越水等による度重なる洪水被害が発生している状況を踏まえ、浸水家屋数が多いなど緊急的な氾濫防止対策を実施する。

 整備は河道掘削や堤防の整備などにより流下能力を向上させるもの。同プロジェクトでは、概ね平成32年度までに対象河川の対策を概成させていく計画としている。

 県の河川整備は圏域ごとに河川整備計画を立案しており、同計画に位置付けられた事業の継続河川を主体に、浸水家屋の解消に向けた対策を実施していく。同プロジェクトにおける本県は16河川で重要水防区間が延べ7.5km。このうち宇都宮市が事業主体で整備を進めている一級河川奈坪川も挙がっている。

 対象の16河川と対策工法等は次の通り。(▼は新規)

《利根川水系》

▽一級河川田川(上流)石那田(宇都宮市)=河道掘削など
▽一級河川姿川(宇都宮市)=河道掘削など
▽一級河川武名瀬川(上三川町)=河道掘削など
▽一級河川奈坪川(宇都宮市)=河道掘削など※宇都宮市施行
▽一級河川小藪川(鹿沼市)=河道掘削、調節池など
▽一級河川武子川(鹿沼市)=河道掘削など
▽一級河川五行川(芳賀町、真岡市)=遊水地など
▽一級河川思川(栃木市、小山市)=河道掘削など
▽一級河川巴波川(栃木市)=河道掘削、遊水地など
▽一級河川杣井木川(小山市)=揚水機場など
▽一級河川永野川(栃木市)=築堤など
▽一級河川秋山川(佐野市)=河道掘削など
▽一級河川菊沢川(佐野市)=河道掘削など

《那珂川水系》

▽一級河川熊川(那須塩原市)河道掘削など
▽一級河川武茂川(那珂川町)=築堤など
▼一級河川鹿島川(大田原市)=調節池など

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