法面処理に吹付法枠工 矢板土木の蒲須坂喜連川線 水路95mを付替え 矢口工区 近く切土工137m発注

[2018/3/9 栃木版]
 県はさくら市の一般県道蒲須坂喜連川線矢口工区の線形改良に伴う法面処理工法について、斜面に直角に鉄筋を挿入し安定させるとともに、斜面には植生基材を吹き付けて処理する吹付法枠工に決めた。同地の切通し区間は線形が屈曲しカーブの続く、視認性の低いあい路区間となっており、道路法線を是正するため現道北側の丘陵部を大幅にオープンカットし切土構造とする。切土区間東側では、線形改良に伴い影響部の農業用水路延べ95mをボックスカルバートとL型水路で付け替える。県矢板土木事務所によると、切土工と法面処理約97mを含む137mの工事を今月にも発注する見通しを示している。

 同県道矢口工区は、主要地方道大田原氏家線との交差点から東側に位置し、両側から丘陵がせり出す切通し区間を含む730mについて幅員10.0mに拡幅、片側に歩道2.5mを確保するもの。

 矢口工区の現道は幅員5.0~6.0mで歩道もないあい路区間となっており、円滑な車両の交互通行ができるよう、車道3.0m×2車線、歩道は北側に配置する。

 切通しを越えた東側では、同県道北側に一級河川荒川が流れ、線形改良に伴い荒川を取水先とする影響範囲の農業用水路を付け替える。水路は道路下をボックスカルバート工、県道南側は開渠工(L型水路)で整備する。付替えに当たり集水桝6カ所を配置し、水量や地形要因などに応じ水路断面を調整する。

 水路の付替え延長は、ボックスカルバート工(B1200×H1300~1500ミリ)による2カ所の県道横断部が延べ69m、L型水路(B2400×H1300~2000ミリ)が26mで計画した。

 北側丘陵部のオープンカットによる切土量は7670立方m。県道南側には窪地となっている箇所があり、切土した残土を利用し埋立て整正、U型水路75mを施工するほか、残土は需要に応じ関係の組合などにも融通する予定。

 切土斜面は高さ70m上部に排水側溝を整備。下段の斜面には深さ3.6mで鉄筋131本を挿入(φ65)し安定化を図るとともに、斜面には5センチ程度の植生基材吹付工、表面は吹付法枠工(1.5×1.5m)で保護する。上段斜面は植生基材吹付工により斜面を安定させる計画。

 県は用地取得の完了を見据え、オープンカットによる斜面処理の工法等を検討してきた。工法の検討を含む詳細設計を、玉川測量設計(矢板市)、地質調査は中央土木工学研究所(宇都宮市)が担当している。

 矢口工区の用地取得は完了しており、口開けの工事として事業区間東側から約200mの改良工事に着手している。全体事業費には4億5000万円を試算した。

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