産業用地造成で継続費 古河市予算案 筑西幹線道路の延伸に4億円

[2018/3/13 茨城版]
 古河市(針谷力市長)は、第1回市議会定例会へ新年度当初予算案など議案59件、報告7件を提出した。一般会計は505億5000万円で、合併以来最大の予算規模だった前年度当初と比べて6億5000万円、率にして1.3%のマイナスとなった。新年度の主な事業は、仁連地区の新産業用地整備で17億9530万円(30年度12億2165万円、31年度5億7365万円)の継続費を設定したほか、仁連江口線整備事業や筑西幹線道路を延伸する柳橋下大野線整備事業などインフラ整備に努める。また、子育て支援拠点整備で民活導入を検討するとともに、総和庁舎旧館解体に向けての調査・設計費、斎場改修計画の策定費などを計上した。

 一般会計の歳出を性質別にみると、普通建設事業費は34億5500万円。三和健康ふれあいスポーツセンターへの耐震貯水槽の設置や中央運動公園陸上競技場の改修、三和地域交流センター(仮称)本体建設工事の完了などに伴い、前年度当初と比べて6億5500万円、16%下回った。一般会計に特別会計13会計と水道事業会計を加えた予算総額は912億5800万円で、対前年度当初比は4.1%減となった。

 仁連地区新産業用地整備事業は、工業や流通などの新たな産業拠点の形成を図るために計画された。29年度には用地買収を進めるとともに、ミカミ(水戸市)で造成工事の実施設計、オオバ(東京都目黒区)で調整池の詳細設計を策定した。30年度は山林の伐採や整地など造成工事のほか、調整池の整備工事を実施し、31年度の工事完了を目指す。

 開発予定地は西仁連川の西側で、仁連字新山、本山、江口山の各一部の18.9ha。東諸川の「三和ふるさとの森」の南側となる。予定地は圏央道の境古河ICから北に約7km、日野自動車古河工場から北西約1kmに位置し、関連企業などの進出が見込まれる。

 仁連江口線整備事業は、十間通りを延伸して三和交番前から名崎工業団地までを連絡する幹線道路を整備するもの。仁連地区新産業用地の開発と並行して、三和交番付近交差点からの約1.3kmを先行して整備する。

 柳橋下大野線整備事業は、筑西幹線道路の西側延伸を図るために、新4号国道柳橋北交差点から県道境間々田線までの区間で拡幅工事を行う。工事延長は約1.4km、事業費には約11億円が投じられ、32年度末の事業完了を目指す。29年度は既存の橋梁撤去や橋梁新設に向けた下部工を行った。30年度は渇水期に合わせて橋梁工事を実施する見込み。橋梁の詳細設計は常陸測工(水戸市)で策定した。

 子育て支援拠点整備事業は、日赤跡地利用計画の一環で、敷地の東側(約7590平方m)に老朽化した上辺見保育所を移転して建て替える。建設工事は山中建設工業が担当しており、11月末の完成を目指す。その西側(約5340平方m)に民間企業などを導入して、児童館機能(遊戯室、乳幼児遊戯室、運動室、集会室、図書室、交流サロン)や子育てサポート機能(子育て支援窓口、一時預かり所、子育て支援センター、発達障がい支援窓口、子育て情報センター、研修室)、病児・病後児保育機能などを設置する考え。30年度には跡地全体計画再精査や市場調査、PPP/PFI手法導入可能性調査などを実施する。

 総和庁舎旧館は、耐震強度が不足しているため、市民の庁舎利用の安全性を考慮して現在は利用を制限している。この施設の解体に向けて30年度は調査を行うとともに、解体工事の設計を策定する。建物の解体工事は31年度に実施し、跡地は駐車場として利用する。

 斎場整備事業は、老朽化が進む火葬棟や火葬炉の大規模改修を計画。30年度は「古河市斎場施設改修計画」を策定し、施設の最適化を図る。斎場は住宅地に立地しているため、住民の苦情も絶えない。このため、周辺住民の生活環境に十分配慮しながら施設の改修を行う必要があるとともに、質的・機能的な面で様々な対応が求められる。

 このほか、茨城国体の開催に向けて、中央運動公園の総合体育館アリーナ天井改修および更衣室増設事業に9450万円(30年度3735万円、31年度5715万円)の継続費を設定した。上水道事業では、延長2060mの配水管拡張工事や延長5860mの石綿セメント管の布設替工事などをはじめ、三和浄水場の電気設備更新工事や思川浄水場の中央監視制御設備更新工事などに着手する。三和浄水場には4億5144万円(31年度1億3543万円、31年度3億1601万円)、思川浄水場には9億3999万円(30年度3億7815万円、31年度5億6184万円)の継続費を設定した。

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