農業総合センターで地方創生拠点整備 研究施設2施設を新築 県南特別支援学校、水戸聾学校の工事完了へ(県営繕課の主要事業)

[2018/4/7 茨城版]
 県営繕課の本年度の主要事業概要によると、営繕業務は年度所属工事額ベースで55億8100万円となり、これに29年度の繰越分24億9000万円をあわせた執行ベースでみると80億7100万円となる見通し。前年度は決算見込額が79億3900万円となっており、概ね前年度並みの工事額を見込んでいる。各部局からの工事依頼件数は、繰越分を含めると176件となり、前年度の223件と比較して47件減少する。本年度は、引き続き県南地区特別支援学校の高等部棟増築工事や水戸聾学校寄宿舎宿泊棟改築工事を実施するとともに、生物工学研究所種苗管理施設や農業研究所貯蔵環境制御施設の実施設計策定および新築工事などを計画している。

 本年度の工事執行額は、一般営繕が55億1100万円(29年度繰越17億4700万円、30年度37億6400万円)、学校営繕が25億6000万円(29年度繰越7億4300万円、30年度18億1700万円)を予定。工事依頼件数の内訳は、一般営繕が115件(29年度繰越31件、30年度84件)、学校営繕が61件(29年度繰越15件、30年度46件)となっている。

 また設計委託は、29年度繰越分もあわせて105件(29年度繰越18件、30年度87件)の3億4300万円(29年度繰越4800万円、30年度2億9500万円)を執行する。

 本年度の主要事業を見ると、生物工学研究所種苗管理施設他新築工事では年度前半で実施設計を策定した後、後半に工事を実施して年度内の完了を目指す。笠間市に位置する農業総合センターの生物工学研究所は、農産物の新品種の育成に取り組んでいる施設。今回整備する種苗管理施設は、S造平屋約690平方m程度の規模を想定する。

 同じく農業総合センターの農業研究所でも、貯蔵環境制御施設ほかの実施設計と新築工事を30年度単年で実施する。農業研究所は水戸市の県農林振興公社に隣接し、新施設はS造平屋約540平方m程度を見込んでいる。

 これら2施設は農業総合センター地方創生拠点整備事業として、AIなどによる革新的技術開発や新品種育成のために整備する。事業費は29年度の補正予算に、国の地方創生拠点整備交付金を活用して4億8200万円を計上している。

 このほか、県立農業大学校(茨城町)では実習棟兼直売所を木造平屋390平方mの規模で新築する。実施設計は29年度に、柴建築設計事務所(水戸市)が策定した。カシマサッカースタジアムでは昨年度に引き続き、屋根鉄骨修繕工事の第6期~第8期工事を実施する。

 継続事業の県南地区特別支援学校(仮称)高等部棟増築工事は、建築工事を岡部工務店(日立市)、衛生設備工事を水研工業(小美玉市)、空調設備工事を九島産業(石岡市)、電気設備工事を共栄通信工業(水戸市)、受変電設備工事をメイデン(龍ケ崎市)で施工しており、31年度の開校に向けて工事完了を目指す。

 この学校は、つくば特別支援学校の過密解消を図るために整備する知的障害特別支援学校で、石岡市の旧八郷南中学校跡地に建設している。既存の中学校校舎は改修して小中学部棟とするほか、高等部棟はRC造(一部S、W造)平屋1748平方mの規模で増築する。設計は早川建築事務所・宮本建築アトリエJVが担当。30年度は高等部棟増築工事のほか、既存校舎の改修工事も実施する。

 水戸聾学校では、築後45年ほどが経過して老朽化が著しい寄宿舎の宿泊棟を改築している。基本・実施設計は増山栄建築設計事務所・大野建築設計事務所JVが策定し、工事はこのほど、建築工事を東洋工業(水戸市)、電気設備工事を石川電機(水戸市)、機械設備工事を横須賀工業(水戸市)で着工した。新たな寄宿舎宿泊棟は木造2階建て、延べ886平方mで、内部には舎室や指導員室、舎務室、談話室、宿直室、多目的室、倉庫などを配置する。

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