道の駅や水辺公園など 牛久沼「感幸地」構想 賑わいづくりへ6施策(龍ケ崎市)

[2018/4/14 茨城版]
 龍ケ崎市は、牛久沼の活用構想「牛久沼『感幸地』構想」を策定した。貴重な地域資源である牛久沼について、名所化することで賑わいをつくりだすための、より具体な施策などを盛り込んだ。今後は、関係する自治体と協力しながら有効活用を進めていく考えで、賑わいづくりを目指した市独自の施策には、現在整備計画中の道の駅や、水辺公園や中の島、アウトドア・パーク、水辺スクールなどの整備を盛り込んでいる。

 この構想は、この地域の財産である牛久沼について、外から人を集める「観光地」を越えて、地域の人も毎日集まることのできる100年先の「感幸地」へと成長させるため、牛久沼を名所化して賑わいをつくりだすための具体的施策などを盛り込むもの。牛久沼が誇る水辺の自然を活かした空間整備により、地域住民にとって憩いの空間を提供するとともに、広域を含めた観光交流人口の増加を目指すとしている。

 牛久沼は、周囲約32kmという広大な水辺を持ち、龍ケ崎市のほかに取手市、牛久市、つくば市、つくば市、つくばみらい市、河内町の計5市1町に跨がっている。構想に盛り込んだ「泳げる牛久沼を目指した水質改善」や「牛久沼トイレル」などの提案は、関係する自治体の協力が不可欠で、広域的な視点での対策を進めることが必要となるため、昨年7月には関係首長による「牛久沼周辺首長会議」を開催。現状や各自治体の考え方などについて意見を出し合った。

 構想には、周辺自治体と協力して進めていく提案のほか、龍ケ崎市が名所化の基点として進める6つの賑わいづくり(道の駅、水辺公園、中の島、エリアA、エリアB、牛久沼までの道のり)を掲げた。当面は、これら道の駅を拠点とした賑わいづくりに注力することで、名所化への足がかりとする考えだ。

 このうち道の駅は、国道6号と牛久沼に挟まれたエリア約2万9000平方mを活用し、「時代や環境に適応した道の駅」として計画を進めている。最大の特徴は、牛久沼に面した親水エリアであることで、水辺を気持ちよく眺める設えや積極的に水辺を愉しむ仕掛けなど、ここでしか実現できない道の駅を目指している。

 現在は、K計画事務所(東京都世田谷区)が基本・実施設計を策定中で、年内にもまとめる計画だ。本年度は、水辺エリアとなる護岸工事の発注も予定され、31年度の造成工事へ準備を進める。整備手法は一体型となり、国がトイレや情報発信機能、駐車場などを整備し、市が休憩施設(約330平方m)や地域振興施設(約1510平方m)などを整備する。工事は31-32年度の2カ年で進め、32年度中に供用を開始する意向だ。

 道の駅以外の水辺公園や中の島などについては、道の駅の整備完了後の着手に向けて、本年度から具体化を進めていく考え。

 既にある牛久沼水辺公園は、道の駅のアクティビティと連携しながら、その広大な敷地を活かしたのびのびとした活用のあり方を提案。公園の一部にはボートハウス&カフェを設置し、ボートやカヌーなど水上スポーツの発着点とするほか、将来的には道の駅とボートで行き来できるような連携も想定する。

 このほか、湖面に浮かぶ周囲約400mの「中の島」は、足を踏み入れることがほぼ不可能という神秘性を活かし、どこからでも眺めることのできるシンボル整備を提案。道の駅北側のエリアAは牛久沼の自然環境を体感できるアウトドア・パークを、道の駅南側にあるエリアBは水上スポーツやレジャーの拠点施設となる「牛久沼水辺スクール」の共同開発などを提案している。また、JR常磐線佐貫駅から牛久沼に至る道のりには、交通標識などを楽しくデザインし、大人も子供も楽しく移動できる仕掛けを整備する計画だ。

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