津波避難路に2億円 本年度の通年予算 文化会館の空調を改修(高萩市)

[2018/5/2 茨城版]
 高萩市(大部勝規市長)は、2日開会の市議会臨時会に提案する議案を明らかにした。暫定予算となっている30年度の一般会計は、当初予算案の額を124億5600万円とし、前年度当初比は5.2%の減額となる。主な事業は、強い農業づくり支援事業や消防設備整備事業、防災行政無線の子局増設、都市計画道路整備に向けた測量・設計などを計画している。

 一般会計が減額となったのは、本庁舎災害復旧事業の皆減が大きく影響しており、逆に農林水産業費は前年度比34.6%、土木費は11.6%、教育費は17.2%の増額となっている。性質別では、普通建設事業費が9億2829万円で前年度比48.1%の増額となった。

 主な事業は、消防費の災害対策費で防災マップ作成委託料994万円と防災行政無線整備事業7847万円を予算化した。市内を流れる関根川、花貫川の2河川について、水防法の改正を受け昨年度に県が公表した浸水想定結果に基づき防災マップの見直しを行うとともに、浸水想定区域内に居住する市民への情報伝達手段の充実を早急に図るため、防災行政無線(同報系)の屋外子局を14局増設する。

 消防施設整備事業では、耐震性防火貯水槽を整備する。16年度から32年度までの予定で市内の各公園に順次整備を進めているもので、本年度は大和町中央児童公園と肥前町児童公園の2カ所に40立方mの水槽を1基ずつ設置する。

 土木費の市道維持補修事業では総額5350万円を予算化し、若栗トンネル補修の詳細設計と市道1403号線の測量設計を委託するほか、道路舗装工事では市道105号線ほか4路線で総延長2490mの工事費に4000万円を充当する。

 津波避難東西連結道路(浜野町踏切)整備事業は、2億1851万円を計上した。浜野町踏切歩道整備委託工事負担金(29-30年度継続費総額1億9032万円)の本年度分1億8732万円のほか、踏切に接する市道1401号線(延長240m)の道路改良工事や用地取得費、工作物移転補償費などが含まれる。

 橋梁長寿命化事業では市橋梁長寿命化修繕計画に基づき、橋長15m以上の橋梁14橋の点検調査委託料に2724万円、市道3070号線(和野橋)ほか3橋の補修工事費に4800万円を予算化した。

 都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線では、路線測量・詳細設計委託料に2971万円を計上した。県道高萩インター線から市役所本庁舎へのアクセス向上が見込まれる路線で、財政状況の悪化などから過去に一度事業を休止していたが、29-35年度の認可期間で再度進める。整備延長は750m(幅員16m)で、現時点での用地取得率は33%。路線測量・詳細設計をまとめた後に用地測量を行い、地権者との交渉に入る。

 教育費では、小中学校施設維持管理経費に8210万円を充ててICT教育環境の整備などを行うほか、小中学校施設整備事業には3104万円を配分しキュービクルや消火栓、照明、自動火災報知機の改修を行う。

 また、31年国体でウエイトリフティングの会場となる文化会館では、耐用年数(15年)を大幅に越えて使用し続けてきた空調設備を改修するため4657万円を充当するほか、防犯カメラの設置に124万円を予算化した。

 このほか霊園事業特別会計では、新規に市営納骨堂・合葬墓を整備するため、当初予算に708万円を計上している。地上1階(納骨堂)、地下1階(合葬室)の建物(構造は未定)を建設し、納骨室(20年間)の収蔵期間終了後は他の遺骨とともに合葬室で永代的に埋葬できるものとする計画。設置場所は、使用料を徴収している高萩霊園か秋山菖蒲霊園のうちのどちらかとし、予算成立後に調査・設計を委託してその中で決定する。合葬墓の設置は、県内では大洗町に次いで2例目となる。

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