国道245号の現道拡幅 本年度事業概要 那珂・大宮BPは橋梁工事など(県常陸大宮土木)

[2018/6/2 茨城版]
 県常陸大宮土木事務所(松橋秀広技監兼所長)の、30年度の事業概要が明らかになった。主な事業は、国道118号那珂・大宮バイパスで静跨線橋や玉川橋の橋梁工事と道路改良舗装工事などを実施するほか、国道245号ひたちなか市・東海村4車線拡幅では東海村区間の現道拡幅工事や新川橋架け替えに向けた仮橋設置などを行う。また、中丸川改修事業は大川との合流点までを優先区間として、引き続き河道掘削や築堤工を進める。

 常陸大宮土木事務所の管内は、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、東海村の3市1村からなる。管内の道路は国道と県道あわせて55路線あり、このうち県管理分は国道5路線と県道49路線の計54路線、実延長約442km。河川は1級河川が31河川、2級河川が1河川あり、このうち県管理31河川の流路延長(左右岸)は約390kmとなっている。

 本年度の主要事業を見ると、国道118号「那珂・大宮バイパス」整備事業では静跨線橋西側拡幅部や玉川橋西側歩道部の橋梁工事、下大賀高架橋(仮称)前後の取付工事、道路改良舗装工事、および用地補償や埋蔵文化財調査などを実施する。

 このバイパスは、8年度から事業に着手して全体延長8.3kmを北側から順次整備しており、これまでに玉川左岸(常陸大宮市行政境)まで約1.6km区間の4車線化が完了している。残る約6.7km区間のうち、都市計画道路平野杉本線から北側の約3.1km区間は復興事業に位置付けて、常陸大宮市行政境側から優先的に整備している。

 またJR水郡線を跨ぐ静跨線橋は、東日本大震災後に架け替えた新橋の西側にさらに2車線分を設けるための橋梁工事を進めている。これによって、29年度末の進捗率は41%となっている。

 国道245号「ひたちなか市・東海村4車線拡幅」整備事業は、国道6号を補完し災害時に緊急輸送道路として重要な役割を担う路線だが、慢性的な交通渋滞が課題となっているため、4年度から現道の4車線化に着手した。

 全体延長約15kmのうち、これまでに11km(ひたちなか市9.2km、東海村1.8km)を4車線で供用しおり、東海村の残工区3810mの用地取得率は現在92%。工事は主要な交差点から優先的に施工して暫定供用しており、本年度は日本原子力発電前から北側の区間で重点的に現道拡幅工事を行っている。

 また、日本原子力開発機構前も用地買収や原子力規制関係の調整が完了したため、本年度から延長580mの工事に着手する。村松地区の新川橋は4車線架替工事に本年度から着手し、現橋撤去や仮橋設置を実施する。

 県道下檜沢上小瀬線は、常陸大宮市の旧美和村と旧緒川村の中心地を結ぶ重要な生活道路でありながら、現道の幅員が狭く屈曲して円滑な通行に支障を来たしているため、平成13年度から緒川ダム関連対策事業で現道拡幅とバイパス整備を進めている。

 全体計画は延長3700m、幅員11mで、総事業費は約51億円を見込む。29年度末の進捗率は95%まで進んでおり、本年度は道路改良舗装工事を実施する。

 都市計画道路平野杉本線は、旧瓜連町の中心市街地での渋滞緩和や交通円滑化を図るため、主要地方道日立笠間線のバイパスとして整備している。平野台住宅団地を基点に国道118号、JR水郡線瓜連駅周辺市街地、県道那珂瓜連線、主要地方道日立笠間線を連絡する環状型幹線街路で、全体延長は1652m。このうち1076mは、5年度までに整備を終えている。

 10年度からは、JR水郡線を跨ぐ部分を含めた残りの576m区間の事業に着手し、29年度末の進捗率は63%。現在は復興予算を活用したJR水郡線の跨線橋を整備しており、29年の秋にJR東日本と工事委託協定を締結して、本年度はJRによる跨線橋工事のほか跨線橋上部工製作工事、階段工製作工事を予定する。常陸大宮土木事務所では復興期間内の工事完了を目指している。

 一級河川中丸川は、豪雨時の河川氾濫を防ぐため、調節池計画を含めた河川改修事業を実施している。総事業費112億円を投じて延長7600mの河道改修のほか、上流にはひたちなか市と協力して14.3haの多目的遊水地を整備する。

 これまでに、那珂川合流点から上流に向かって中丸川の本線が3.5kmと、支川の本郷川200mの整備が概成。また、最上流部の調節池も28年度に用地の取得が完了するなど、29年度末の進捗率は52.6%となる。本年度は引き続き、市道橋の禰宜橋より上流100mの河道掘削や築堤工を進めるほか、禰宜橋と道栄橋の間の樋管統廃合を検討する。

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