牛堀麻生BPで地盤改良 本年度事業概要 鰐川橋耐震補強の完了へ(県潮来土木事務所)

[2018/7/6 茨城版]
 県潮来土木事務所(鯉渕宏一技監兼所長)の事業概要によると、本年度は国道355号牛堀・麻生バイパスの地盤改良工事をはじめ、宮中佐田線の下塙橋上部工や地盤改良工事、潮来佐原線の4車線化改良、前川の河川改修、鹿嶋海岸の粗粒材養浜工事などを昨年度に引き続いて行う。また、東日本大震災の復興事業として進めている鹿嶋海岸の津波高潮対策事業は29年度繰越分を実施して事業完了を図り、水戸神栖線鰐川橋の耐震補強も31年3月の完了を目指して工事を進める。

 本年度の主な事業を見ると、国道355号牛堀・麻生バイパスでは26年度に暫定2車線で供用した区間に引き続き、行方市の行政界までの1.3kmを整備を進めており、本年度は29年度の繰越予算で地盤改良工事を実施する。

 この路線は国道51号山下交差点を起点に、行方市島並地内までを結ぶ延長10.86km(潮来市区間延長2.5km)、幅員25mで計画する。9年度から事業に着手し、総事業費には140億円を投じる見通し。このうち、国道51号から行方市麻生までの約5kmは復興予算を活用したバイパス事業を行っている。29年度末の進捗率は、事業費ベースで約68%となっている。

 都市計画道路3・3・9号宮中佐田線は、鹿嶋市の中心市街地を南北に縦断し、国道51号バイパスと国道124号バイパスなどの広域幹線道路を結ぶ延長1955mの街路。このうち、鹿嶋市宮中から旧国道124号(鹿嶋市道0104号線)までの延長1412mは、復興予算を活用して一部暫定区間も含めて29年度に供用している。

 4年度に事業着手し、24年度からは復興予算を活用して重点的に整備を進めており、29年度末の進捗率は事業費ベースで82%。30年度は、暫定2車線区間となっている下塙橋の残る2車線分の橋梁上部工事を実施するとともに、29年度から着手した佐田工区(旧国道124号から国道124号まで)の用地補償や埋蔵文化財調査、地盤改良工事を実施する。

 県道潮来佐原線道路改良整備事業では、朝夕に慢性的な交通渋滞が発生していたことから、交通の円滑化や住民の安全確保に加え、県内有数の観光地である「水郷潮来あやめ園」へのアクセス向上を目的に4車線化を行っている。延長2500m、幅員22mで、総事業費は約9億円。25年度に事業に着手して、29年度末時点の進捗率は44%となっている。本年度も引き続き、道路改良舗装工事を実施する。

 一級河川前川は、台風などの大雨でしばしば浸水被害が発生しているため、平成元年から河川改修事業に着手している。現在は、23年12月に潮来市と共同で策定した「前川かわまちづくり計画」に基づき、流下能力の増大を図るとともに景観や環境に配慮した川づくりを進めている。

 河口部に整備された排水施設とあわせ、沿川地域の浸水被災を防止する方針で、河川改修の全体計画は延長3120m。総事業費に20億0800万円を見込み、平成30年代の完了を目指す。29年度は道路橋の上部工や調査などを実施しており、29年度末の進捗率は54%。本年度は用地取得などを計画する。

 鹿嶋海岸と波崎海岸では、昭和60年度からヘッドランドと養浜を組み合わせた侵食対策事業を行っている。波崎海岸などでは一定の効果を得たものの、鹿嶋市神向寺地区海岸など一部の海岸ではヘッドランド事業実施前からの著しい侵食で大部分の砂浜が失われてしまったことから、早急かつ確実に砂浜を回復させるため、17年度から粗粒材による養浜工事を進めている。

 全体計画は、鹿嶋海岸でヘッドランド11基と養浜工一式に総事業費125億円を見込む。29年度はヘッドランド[6]-[7]間の粗粒材養浜工8000m3を実施し、進捗率は73.4%。本年度は引き続き、ヘッドランド[7]-[8]間の粗粒材養浜工9400m3を計画している。

 鹿嶋海岸の津波高潮対策事業は、現況堤防高が低い区間について、津波や高潮の被害から後背地を守るため復興事業で堤防嵩上げ工事を進めている。潮来土木事務所は、鹿嶋海岸で事業延長8696mを担当しており、25年度から29年度の5カ年で総事業費55.2億円を投じる。計画堤防高は海抜+6mとし、29年度末の進捗率は事業費ベースで100%。本年度は29年度の繰越で堤防嵩上げ工事を実施して、事業の完了を図る。

 水戸神栖線の鰐川橋は、復興事業で耐震補強工事を実施している。この路線は第1次緊急輸送道路として県の地域防災計画に位置付けられ、鹿行地区を縦断する重要な幹線道路。鰐川橋は北浦と外浪逆浦をつなぐ鰐川を渡河する橋梁で、災害時に拠点都市間のライフラインを確保するため早急に震災対策を行う。

 橋長は297m、幅員22/13mの4車線で、下部工の形式は逆T式の橋台2基と橋脚4基。25年度から耐震補強事業に着手して、26年度まで調査・設計を行って27年度から工事に着手した。工事の内容は橋脚のコンクリート巻立や落橋防止装置の取り付けなどで、31年3月の完了を予定する。

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