遊歩道や多目的広場を 第二最終処分場跡地整備 本年度から基本設計(水戸市)

[2018/8/3]
 水戸市はこのほど、「一般廃棄物第二最終処分場跡地整備基本計画」を策定した。周辺住民の意向などを調査した結果、「世代間の交流ができる公園」と「周辺環境と調和のとれた公園」を基本方針に、外周部には遊歩道・ジョギングロードを、中央部にはサッカーやグラウンドゴルフ、野球およびソフトボールが利用可能なグラウンド・多目的広場を整備する。現在は最終覆土工事を実施しており、これの完了を待って本年度後半に基本設計を発注する方針。31年度には実施設計を、32年度には造成工事を行って、33-34年度の2カ年で整備工事を計画する。概算の事業費には、設計費1400万円と工事費3億5000万円など、合計3億6600万円を試算している。

 市の第二最終処分場は平成5年9月に建設され、小吹清掃工場から排出される焼却灰や不燃物処理残渣の埋立てを行ってきた。29年3月に約24年間にわたる埋立てを完了し、その後は29-30年度の2カ年継続事業で最終覆土工事を実施している。

 最終覆土工事の完了後の跡地は、近接する第一最終処分場の跡地整備と同様に、浸出水の排出基準などを遵守した適正な維持管理のもと、地域住民の要望などを十分に踏まえた公園として整備する方針を踏まえ、跡地整備の基本計画を策定した。

 第二最終処分場は敷地全体の面積約4万4000平方mで、標高10mから28mの高低差がある沢地だったが、埋立てが完了し概ね平坦地となっている。最終覆土工事の完了後の跡地については他市の事例を見ても、暫定利用として廃棄物層を流出させる恐れがある掘削などの形質変更をせず、埋立地の表層部の利用に限っている。

 このように跡地の利用には制限があるが、市は地域の要望を踏まえながら周辺環境と調和した整備を進めていくため、29年8月から10月にかけてアンケート調査を実施した。その結果、要望する内容は遊歩道・ジョギングロード、公園(遊具)、グラウンド・多目的広場の順に多い結果となった。グラウンド・多目的広場で行う具体的な競技種目は、サッカー、野球、テニス、グラウンドゴルフ、ソフトボールの順に多い結果となった。

 処分場所在地の町内会などから提出された要望書には、遊難所としても利用できる集会所やグラウンドゴルフ場、健康遊具や遊歩道の整備などが盛り込まれている。また、アンケート結果を踏まえた跡地整備について、地域住民の意見を聞くため30年3月に説明会を開催しており、そこでの意見も踏まえながら整備を進めていく考え。

 今回策定した基本計画によると、基本理念は「地域住民の憩いとふれあいの場となり、地域の活性化に寄与する公園を目指して」と定め、基本方針には2つを設定。1つは「世代間の交流ができる公園」として利用者の利便性や動線に配慮し、地域の子どもから高齢者まで誰もが楽しむことができ、様々な世代の活動を通して世代間の交流ができる公園を目指す。もう一つは「周辺環境と調和のとれた公園」とし、緑地環境に親しむ場として周辺環境と調和のとれた公園を目指す。

 整備区域は、敷地全体のうち埋立地(約2万平方m)に搬入車両回転広場(約3600平方m)と管理用地(約1400平方m)を加えた約2万5000平方mの区域とする。整備計画は、埋立地の外周部を舗装して遊歩道・ジョギングロードを、中央部にサッカーやグラウンドゴルフ、野球およびソフトボールが利用可能なグラウンド・多目的広場を整備する。

 さらに、埋立地の南東部に多目的トイレを備えた集会施設と遊具を整備して地域交流広場とし、北西部にはあずまやとベンチを備えた休憩設備を整備する。埋立地の南側には100台分の駐車場と45台分の駐輪場を配置。区域内に季節感のある花木を植栽するほか、南東側付近に防塵を目的に植栽帯を整備する。これらは利用者の利便性や動線に十分配慮したものとし、設備の規模などの詳細はこのあとの基本・実施設計で十分に精査する。

 整備スケジュールは、30年度に基本設計、31年度に実施設計したあと、32年度に造成工事を行って33-34年度の2カ年で整備工事を実施する考え。具体的な整備スケジュールについては、今後の基本・実施設計で検討する。

 概算事業費については、類似施設の事業費を参考に試算した結果、基本設計費400万円、実施設計費1000万円、造成工事費7000万円、整備工事2億8000万円、および備品費200万円の計3億6600万円を想定。設備の規模などを決定していく中で変動することから、今後の設計の過程で精査していく。

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