シェーブル館の改修など 森林公園 再整備プログラムを策定(水戸市)

[2018/8/8 茨城版]
 水戸市はこのほど、森林公園の再整備プログラムを策定した。観光集客力をアップさせるため、新たな魅力を創出するとともに利便性の向上などを実施する内容で、特に「小学生以下の子ども連れ」「健康意識の高い層」「団体客」をターゲットに施設や設備の充実を図る。35年度までの計画期間を2期に分け、前期には主に森のシェーブル館の厨房設備設置やチーズ加工施設の移転再整備、レクリエーションコースやトレイルランニングコースの整備などを、後期には自然環境活用センターの改修やトイレの増設・改修・新設、大型バス駐車場の整備、道路や林道の改修などを予定する。

 森林公園はこれまで、18年4月に策定した再整備基本構想や19年3月に策定した再整備基本計画に基づき、ハードとソフトの両面で事業の充実を図ってきた。市の第6次総合計画では、重点プロジェクトの1つ「観光集客力アッププロジェクト」に森林公園の再整備を位置付けており、これを踏まえて目標の実現に必要な施設や設備、道路などの環境整備にかかる計画として「森林公園再整備プログラム」を策定した。

 プログラムの期間は30年度から35年度までの6カ年とし、期間中も必要に応じて見直すこととする。目指す姿は「緑があふれ、人が集う自然体験交流拠点」と定め、目標指標に年間来園者数を29年度の19万1947人から35年度には25万人へと増加させる。

 この目指す姿の実現に向け、基本方針は▽新たな魅力を持った公園づくり▽自然を感じられる公園づくり▽来園者の利便性を高めた公園づくり──と位置付け、来園者の拡大対象となる「小学生以下の子ども連れ」には恐竜や遊具などの整備を、「健康意識の高い層」には園内散策を快適に行える整備などを、「団体客」には屋内休憩施設やトイレ、駐車場などの整備を行う。

 施策の展開のうち、基本方針「新たな魅力を持った公園づくり」では恐竜模型の充実を図るため、鳴き声設備の整備や看板の更新に加えて新たに恐竜の大型模型や恐竜との記念撮影コーナーの検討・整備を盛り込んだ。

 森林レクリエーションの充実では、レクリエーションコースとしてオリエンテーリングポストの整備やウォークラリーコースの設定、距離表示付案内板の設置など、トレイルランニングコースとして大会開催に向けたコースの設定や距離表示付案内板の設置などを新たに実施する。

 また自然を感じられる食の提供として、森のシェーブル館で軽食を提供するため2階売店部分に厨房設備を追加するとともに、1階のチーズ製造加工施設も移転再整備して充実を図る。加えてバーベQ機能の整備の検討やピザ焼き体験用の石窯などの設置も新たに計画する。

 基本方針「自然を感じられる公園づくり」では、森林の保全管理として樹木・花木などの植栽や伐採をはじめ、希少生物に配慮した四季を感じられる樹木の更新なども行う。また多様な生物の保全に向け、湿地周辺の整備や湿生植物の更新を実施する。

 基本方針「来園者の利便性を高めた公園づくり」では、既存設備の充実を図るため森のシェーブル館や遊具の整備に加えて、自然環境活用センター和室の改修による陶芸窯、倉庫の移設、および森の交流センターホールの音楽ホールとしての設備の充実を図る。

 団体客への対応としては、トイレについて自然環境活用センターの改修による増設、森のシェーブル館での改修、大駐車場などのトイレ新設の検討を計画。自然環境活用センターではこのほか、ホールを改修して屋内休憩施設を整備し、センター前の広場は大型バス駐車場に整備する。

 このほか、ITの活用ではフリーWi-Fiスポットの設置を、アクセスの向上では全隈・学校山線の残区間の改修や金山線全線の改修、ふるさと農場付近から市道全隈・前沢線に誘導する案内板の設置を、安全性の確保ではロープ柵の再整備やシェーブル館前の道路の拡幅・歩道整備、さらに老朽化した四阿(あずまや)4カ所の更新やこどもの谷、大駐車場手前広場の遊具の更新を行う。

 工程は、森林公園が143haと広大な施設であるため、計画期間を2つに分けて優先度を考慮しながら計画的に再整備を行う。前期(30-32年度)は来園者ニーズの高い項目や安全性確保など緊急性の高い項目を実施し、後期(33-35年度)は来園者の利便性の向上や来園者数の増加につながる項目を実施する。

 主な内容を見ると、前期には森のシェーブル館の厨房設備設置やチーズ加工施設の移転再整備、森の交流センターホールの音響・照明設備の整備、レクリエーションコースやトレイルランニングコース、自然観察コースの整備などを実施する。

 後期では、自然環境活用センターの改修による陶芸窯、倉庫の移設や屋内休憩施設の整備、トイレの増設・改修・新設、大型バス駐車場の整備、シェーブル館前の道路整備や老朽化した施設の更新、新たな恐竜模型や遊具の検討・整備、林道の改修などを予定する。

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