年度内に準備組合設立 取手駅北A街区再開発 大京・戸田JVと素案策定(取手市)

[2018/8/11 茨城版]
 取手市は、取手駅北土地区画整理事業施行区域内のA街区(0.7ha)について、第一種市街地再開発事業の着手に向けて準備を進めている。本年1月には、事業協力者として大京・戸田建設JVを選定し、地権者らで構成する検討会や市とともに事業計画の策定に向けた素案づくりの策定支援を行っている。素案がまとまれば、年度内にも準備組合を立ち上げて事業計画案の策定に着手し、34年度の着工に向けて準備を進めていく計画だ。

 取手駅北土地利用構想では、エリア内をA・B・C街区と北部・西部地区に分け、それぞれの土地利用方針に基づいた整備を進めてきた。これまで、線路沿いのC街区に自転車駐車場や歩行者デッキ、民間事業者による医療モールなどを整備。エリア北側のB街区には、土地利用構想の中心施設として取手ウェルネスプラザと多目的広場公園が整備され、27年10月に供用を開始した。

 エリア南側に位置するA街区は26年度から事業に着手し、ランドブレイン(東京都千代田区)で基本計画を策定した。A街区は東側に西口駅前広場が隣接し、土地利用方針では▽市民の日常の生活を支え、賑わいを生む商業・業務機能▽健康・医療・福祉を支える商業・業務機能▽市民の芸術文化活動や多目的利用できるギャラリーやコンベンション機能──などを掲げている。

 これまで市が主体となって整備を進めてきたB・C街区と違い、エリア内に民間のビルや宅地が立地している。事業実施に当たっては、地権者の意向を踏まえながら土地の高度利用を図る(共同化を目指す)ことを位置付けた。

 28年7月には、組合施行による市街地再開発事業に向け、関係権利者(18人)で構成する「取手駅西口A街区共同化事業検討会」を設立した。その後、▽都心居住の誘導▽都市機能の集積▽都市環境の創出──による「取手らしさを再創する魅力ある都心づくり」を目指し、29年7月に取手駅西口A街区再開発基本構想を策定。10月から事業協力者の公募を開始して、30年1月に決定した。

 事業協力者となった大京・戸田建設JVの提案では、開発コンセプトに「まちの賑わいと活力を生み出す『取手らしい居場所』を」を掲げ、都市機能として商業・業務機能、公共公益機能、都市型集合住宅、広場空間を集約する。整備する建築物は、駐車場(A棟)と集合住宅(B棟)からなり、A棟にはサテライト図書館や商業・業務施設なども設ける。B棟は市内ナンバーワンのタワー型マンションとし、低層階にはサービス付高齢者向け住宅や保育施設などを設ける。

 現在は事業計画の素案をまとめている最中で、素案がまとまれば年度内にも検討会を母体とする再開発準備組合を設立する。31年度は、準備組合と事業代行予定者とで事業計画案を策定するほか、市では都市計画決定に向けた手続きを進めていく。再開発組合の設立は32年度を予定し、34年度に着工、36年度の事業完了を目指す。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.