完全週休2日制を試行 担い手確保で 受注者希望型や経費補正も導入(県検査指導課)

[2018/11/06 茨城版]
 県土木部は、建設業界における担い手確保の取り組みの一環として27年度から実施してきた「4週8休を確保するモデル工事」の実施方法を見直し、10月22日から「完全週休2日制モデル工事」を進めている。4週8休モデル工事から、目指すべき目標を「完全週休2日」に変更するとともに、受注者希望型を導入して経費補正も現場閉所の実績に応じて共通仮設費率、現場管理費率を補正するよう変更している。1日には、県営繕課が完全週休2日制モデル工事(受注希望型)となる「筑西保健所事務所棟他外壁改修工事」の一般競争入札を公告しており、土木部全体では本年度、受注希望型を40件発注する予定としている。

 県土木部は、建設業界の担い手確保のため休暇の拡大を促進していくにあたり、その効果や課題を把握するとともに労働環境改善に対する意識向上を図ることを目的に、27年度から「4週8休を確保するモデル工事」を実施している。今回は、この取り組みをさらに進めて「完全週休2日制モデル工事」へと改め、業者に対しても土日を休むことができる建設業の実現に向けた取り組みを呼びかける。

 ここでの「完全週休2日制」は、工事着手日から工事完成日までの期間で年末年始休暇と夏季休暇を従前通り確保したうえで、全ての土曜日並びに日曜日を現場閉所日とする。この現場閉所日は予め定めた現場の休工日で、悪天候などによる予定外の休工日は含めない。

 モデル工事の対象となるのは、▽予定価格が1億円以上の工事▽現場作業を行う期間が1カ月未満となることが想定される工事▽緊急対応のための工事▽工程や完成時期に制約のある工事▽災害復旧工事▽除草工事、植栽管理工事▽事業等の性質上、完全週休2日制での施工に伴う工事費の増が認められない工事▽その他、モデル工事に適さないと判断される工事──を対象から外して、発注者が選定する。

 発注は「発注者指定型」と「受注者希望型」のいずれかの方式を採用し、特記仕様書にいずれの型かを明示する。発注者指定型では、発注時の予定価格算定にあたり経費補正等基準で経費を補正する。受注者希望型では、完全週休2日制での施工を契約後に受注者の希望に基づき、受発注者協議で決定。協議で完全週休2日制での施工が決定した場合は、経費補正等基準で設計変更する。

 このモデル工事で受注者は、完全週休2日制で工事を進めることとし、土曜日または日曜日に工事を行おうとする場合は事前に監督員と協議のうえ、原則同一週内に振替現場閉所日を設定する。また下請企業の理解を得たうえで実施することとし、工事現場の労働者の勤務状況がわかる書類などの提出も求められる。

 発注者も、受注者が完全週休2日制で工事を円滑に実施できるよう実施工程による工事実施を妨げるような指示を行わないことや、受注者からの協議にはできる限り速やかに対応することなど配慮する。

 このモデル工事で、受注者が工事着手から工事完了までの期間内の全ての土曜日並びに日曜日を現場閉所できた場合、工事成績評定では「社会性等」で評価する。振替現場閉所日を確保できた場合や、発注者の指示および緊急対応のために現場閉所をできなかった場合は、現場閉所ができたものとみなす。一方で、受注者が完全週休2日制による施工に非協力的な場合は、「社会性等」で減点する。

 これら見直しに伴い、1日には県営繕課が受注希望型で「筑西保健所事務所棟他外壁改修工事」の一般競争入札を公告した。事務所棟と自転車置場の外壁タイル改修や塗装改修を行う内容で、予定価格を税抜き1576万円、工期を90日間に設定する。

 筑西土木事務所管内の建築一式工事の格付けAまたはB等級、年間平均完成工事高が予定価格以上の業者が対象で、競争参加資格の確認を15日から19日まで、入札手続きを29日から12月3日まで受け付ける。

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