老朽橋梁架け替えなど 31年度の政策大綱 新規項目数は57項目に(いばらき自民党)

[2018/11/15 茨城版]
 いばらき自民党(葉梨衛議員会長)はこのほど、31年度県政の基本方針を定める党の重要政策大綱を定めた。14日には自民党県連およびいばらき自民党の幹部が大井川和彦県知事に大綱を提出して、県の31年度当初予算編成や政策に反映させるよう要望した。新たな県総合計画に基づく「新しい茨城づくり」を進めていくために必要な施策を盛り込み、なかでも最重要項目には医学部の新設・誘致による抜本的な医師不足解消をはじめ、海門橋など老朽化した橋梁の架け替え、茨城中央工業団地(笠間地区)への「納豆博物館」(仮称)の建設、原子力機構の東海再処理施設の廃止措置の安全性確認などを新たに盛り込み、県執行部に積極的な対応を求めた。

 いばらき自民党では例年、早期に施策化・予算化すべき政策を盛り込むとともに、各種団体から寄せられた県政要望や提言、県民の声などを網羅して重要政策大綱に盛り込み、県の予算編成にこれら政策を反映するよう求めている。今回は、要望項目数が新規57項目、一部修正59項目を含めて2598項目となり、昨年の2569項目を29項目上回っている。

 森田政務調査会長は、今回の政策大綱の特徴について「新年度から『活力があり、県民が日本一幸せな県』を基本理念に掲げる『県総合計画~新しい茨城への挑戦~』に基づく『新しい茨城づくり』がスタートすることを踏まえ、我々も二元代表制の元で是々非々の立場から政策を提言した」と説明した。

 最重要政策項目は前年度に引き続き、「安心、いきいき、魅力いっぱいの新しい茨城県を目指す」と「関東・東北豪雨の災害からの早期復旧を成し遂げるとともに、東日本大震災からの復興を加速させ、大規模災害に強いいばらきを目指す」の2本立てとし、引き続き大規模災害対策の強化を図るとともに、「新しい茨城づくり」に必要な施策を盛り込んだ。

 最重要政策項目を見ると、「新しい茨城県づくり」では中でも医師確保対策を本県の最重要課題に挙げ、新たに県立高校の医学コース設置や医学部の新設・誘致などにより抜本的な医師不足の解消を図るよう求めた。

 また、海門橋など老朽化した橋梁の架け替えへの計画的な取り組み、茨城中央工業団地(笠間地区)のおかめ納豆立地に伴う「納豆博物館」(仮称)の建設・運営、儲かる農業の実現、つくば霞ヶ浦りんりんロードの「ナショナルサイクルルート」(仮称)認定に向けた取り組みなどを新たに要望した。

 前年度から引き続き掲載している要望項目の主なものは、県立中央病院が建設後30年を経過して施設の老朽化、狭あい化が進んでいることから、大局的な全体構想のもと全面建て替えを求めた。老朽化や狭あい化をはじめ多くの課題のある県立あすなろの郷も、建て替えを早期に進めることを引き続き盛り込んだ。

 県北地域の振興では、つくば市から笠間市の道祖神峠のトンネル化を実現して大子町方面に向かう茨城縦貫幹線道路や、茨城港常陸那珂港区から大子町方面に向かう高規格道路の整備を進めることを求めた。

 大規模災害対策では、避難所の冷房の整備やトイレの増設、プライバシーの確保など快適性の保持を促進することや、家屋の耐震改修の普及啓発および助成措置の充実、公共施設の長寿命化対策ならびに危険施設の積極的な更新などを図るよう要望した。

 中小企業支援では、建設業に対する施工時期の平準化や地元業者への優先発注、庁舎等維持管理業務における最低制限価格の適用案件の拡大、公共施設周りの植栽管理や除草・芝刈りなどの業務委託での適正な設計価格の設定などを盛り込んでいる。

 インフラの整備では、圏央道4車線化や東関道水戸線の全線開通、国道6号や50号の4車線化、筑西幹線道路の全線を早期に結ぶことをはじめ、つくばエクスプレスの県内延伸や地下鉄8号線の県西地域への延伸、ひたちなか海浜鉄道湊線のひたちなか地区への延伸の促進、道路や河川の維持補修の推進なども要望した。

 一方の「災害からの復旧・復興と大規模災害に強いいばらき」では、鬼怒川や八間堀川などの河川改修や緊急輸送道路ネットワークの強化、学校や病院などの耐震化の促進、津波防災対策をはじめ、今回新たに原子力機構の東海再処理施設の廃止措置が安全かつ計画的に実施されるよう、安全性の確認とともに県民の理解促進、不安払拭に努めるよう求めた。

 森田政調会長は重要政策大綱の内容の説明の中で、これら最重要項目以外にも造園工事を伴う公園整備などの公共事業で、造園業の発展に配慮した分離発注の検討を重要項目に位置付けたことを例に挙げ、要望が多岐にわたることを説明した。

 また、2年目を迎えた大井川県政に求めることとして「説明責任をしっかりと果たしてもらいたい。素晴らしいアイデアであっても、県民の理解を得て進めることが大事」と釘を指した。

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