水戸市新庁舎竣工記念式典 市の新しい1ページを築く 復興のシンボルが完成

[2018/11/20 茨城版]
 水戸市は18日、新庁舎の竣工記念式典を開催した。高橋靖市長や市職員、市議会議員をはじめ、石井啓一国土交通大臣や片山さつき内閣府特命担当大臣、大井川和彦県知事、地元選出の衆参国会議員や県議会議員、周辺市町村や姉妹・親善都市の首長や議長、市民の代表、関係団体・企業の代表、および施工業者の代表者ら約300人が出席し、テープカットやくす玉開披で盛大に竣工を祝った。新庁舎はこのあと移転作業を開始し、11月26日から順次開庁していき、31年1月4日には全面開庁する予定となっている。

 記念式典で高橋市長は、東日本大震災で被災してからこれまでの経緯を振り返り、市庁舎の復旧に尽力したあらゆる関係者に改めて感謝の意を表した。続けて「市民サービス向上の拠点として、また災害が起こった際の安心・安心の拠点として、環境整備をしていかなくてはならない。市の新しい1ページを築きあげ、市民の安心・安全の付託に応え、未来に躍動する魁の街として、これからもがんばっていきたい」と式辞を述べた。

 市議会の田口米蔵議長は、「震災からの復興のシンボルとして建設してきた新庁舎が竣工式を迎えたことは、誠に喜ばしい」と述べるとともに、「我々議員は改めて市政の意思決定機関として、市民の付託に十分対応し得る議会活動の充実や活発化、市民に親しまれる議会を目指していく」と決意を新たにした。

 来賓では、石井大臣が「国交省はコンパクト+ネットワークの形成を推進しており、水戸市も新庁舎の完成によってこうした先進的な取り組みと一体となって、都市の機能性が一層高まることを期待している」と話し、片山大臣は「地方創生、まち・ひと・しごと創生担当大臣として心よりお祝い申し上げる。私は当時の総務大臣政務官として使用中止となった旧庁舎も中に入って見ており、震災復興特別交付税の申請もお手伝いした。新庁舎が水戸からの地方創生のスタート地点になってほしい」と祝辞を述べた。

 また、大井川知事は「県都水戸の新庁舎が立派に竣工したことは、県全体にとってもうれしいこと。水戸市は新庁舎以外にも大きなプロジェクトを進めているが、これを起爆剤に新しく変わっていってほしい」と期待し、以前に市長も務めた岡田広参議院議員は「震災以降、与野党を問わず震災復興交付金の獲得に努力してきた。新庁舎竣工を契機に、市民サービス向上、市民福祉充実のために水戸市の新しい歴史が作られることを念願している」とあいさつした。

 この後、新庁舎にブロンズ像を寄贈した大成・株木・昭和・コスモ・菅原JV水戸市新庁舎建設工事作業所の渡辺慶一所長、住友・矢野・東洋JV水戸市新庁舎建設電気設備工事作業所の米村修所長、暁飯島・清和・第一熱学JV水戸市新庁舎建設機械設備作業所の鈴木健太郎所長、東部瓦斯茨城支社水戸市新庁舎建設都市ガス設備工事作業所の伏見浩司所長らに、高橋市長から感謝状が贈られた。

 続いて、市新庁舎整備課の熊田泰瑞課長が、新庁舎の概要を説明。市庁舎は23年3月の東日本大震災で本庁舎、消防本部庁舎、水道庁舎が甚大な被害を受け、臨時庁舎体制の構築を余儀なくされた。その後、多様な角度から検討して、25年2月に本庁舎、消防本部庁舎、水道庁舎を現在地に一体的に建て替える整備方針を決定している。

 25年11月には基本計画を確定し、この中で基本理念に「安全で市民が快適に利用できる庁舎を目指して」を掲げ、▽総合防災拠点として安全性の高い庁舎▽すべての人に優しい庁舎▽質の高い市民サービスを実現できる庁舎▽市民に開かれた親しみやすい庁舎▽環境にやさしい庁舎──を目指すべき新庁舎像に位置付けた。

 設計は、公募型プロポーザルで選定した久米設計(東京都江東区)と柴建築設計事務所(水戸市泉町3丁目)で結成する建築設計JVに委託し、27年1月に基本設計を、28年3月に実施設計を決定。工事は建設工事を大成・株木・昭和・コスモ・菅原JV、電気設備工事を住友・矢野・東洋・JV、機械設備工事を暁飯島・清和・第一熱学JV、都市ガス設備工事を東部瓦斯に発注し、28年6月に市議会定例会で建設工事契約の議決を得てから着工した。

 新庁舎は旧庁舎を解体した跡地に、RC造一部S造地下1階地上8階建て、延床面積4万0293・33平方mの規模で建設し、このほか備蓄倉庫(RC造地下1階地上2階建て、延べ619・58平方m)も整備して、11月に工事が完了している。

 熊田課長は「東日本大震災から7年と8カ月。本日、多くのご支援とご協力によって、復興のシンボルとなるこのような目指すべき新庁舎を完成することができた」と話して、関係者に改めて感謝した。

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