長く親しまれる庁舎に 新庁舎の安全祈願祭 安藤ハザマ・小倉JVが施工(結城市)

[2018/11/21 茨城版]

 結城市の「新庁舎建設工事」に係る安全祈願祭が17日、建設地となる市民文化センター「アクロス」駐車場で開催された。前場文夫市長をはじめ、市議会議員、地元住民の代表者、市役所幹部職員、工事関係者ら約80人が出席し、工事の安全を祈願した。施工は安藤ハザマ・小倉工務店JVが、設計監理は久米設計(東京都江東区)が担当し、32年7月31日の完成を目指す。

 工事に係る神事では、久米設計の鳥谷部隆司専務執行役員業務本部本部長が斎鎌を、前場市長が斎鍬を、安藤・間の松本英夫取締役常務執行役員建築事業本部長が斎鋤を行い、厳かに鍬入れの儀を執り行った。

 式典後にあいさつした前場市長は、「現在の庁舎は昭和47年に建設したあと増築・改築を重ねながら使用してきたが、老朽化やバリアフリーへの未対応、駅前分庁舎との分散化など様々な課題がある。庁舎整備は重要施策のひとつとして検討を重ねた結果、来月ようやく着工することができる」と喜んだ。「完成までの間は施工者の皆さまと連携を密にして、無事故で工事を完了できるようにし、新庁舎が市民に長く親しまれるものになるようにしたい」と抱負を述べた。

 市議会の秋元昇議長は「市にとって新庁舎の建設は長年の懸案事項だった。新庁舎での議会を心待ちにしている」と期待を寄せた。「庁舎は建物の老朽化が著しい、アクセス道路が狭い、場所がわかりづらいなどの問題点が指摘されていた。市の財政状況は厳しいが、どうしてもやらなければならない事業と位置づけ進めてきた。普段は市民が集える場所、災害時には防災拠点として市民が頼れる場所となってほしい」と述べた。

 来賓を代表してあいさつした臼井平八郎県議は、「新庁舎の建設はたくさんの熱い思いのなかで進められてきた、結城市にとって大事業である。市民の待望の新庁舎建設工事を心をひとつにして最後まで無災害で完成してほしい」と語った。

 久米設計の鳥谷部業務本部本部長は、「本施設は3つの視点に配慮して設計を行った。総合窓口を1階に集約し、使いやすくて明るい庁舎。防災拠点として安全から安心を目指し、免震構造や太陽光パネルの設置、無天井化などLCB建築の実現。結城市の気候風土に適した人と環境に優しい庁舎とし、市のシンボルとなるような庁舎を完成させたい」と抱負を語った。

 安藤・間の松本建築事業本部長は、「新庁舎の建設にあたっては弊社の持つ技術の粋を集めるとともに、市民の皆さまに喜んでいただける高品質な建物を建設したい」と抱負を述べた。「安全を最優先とし、無事故無災害で工事を完成することを目標として取り組んでいく。また近隣の皆さまとの良い関係を保ち、周辺への影響など細心の注意を払い万全を期して工事を進めていきたい」と意気込んだ。

 新庁舎建設工事は、既存庁舎の老朽化をはじめ、耐震性不足、駐車場や待合スペースの狭あい化、施設の分散化による市民サービスの低下、防災拠点機能不足による災害対応への懸念などの問題点を解消するために計画された。「アクロス」の駐車場として使用していた中央町のシビックセンター用地に移転して建て替えるもので、敷地面積は1万6122平方mとなる。

 本体工事の落札金額は42億2300万円。外構工事は31年度に別途発注する予定で、32年9月-10月ごろの移転・開庁を目指す。総事業費には約57億円を見込んでいる。

 本庁舎の規模はS造(免震構造)5階建て(塔屋1階)、延べ面積は1万1061平方m。庁舎東側には車庫棟を建設する予定で、S造2階建て、延べ面積685平方mの規模となる。実施設計は久米設計で策定した。

 本庁舎は1階に市民利用の多い窓口部署や市民スペース、待合エリアを設ける。来庁者のメインエントランスは建物の正面となる西側とする。2・3階は執務空間とし、4階は市長室と災害対策本部室、会議室など、5階は議場や議会諸室を配置する。また車庫棟の1階は公用車9台分の駐車スペースとし、2階は水道料金お客さまセンターが入居する予定だ。

 新庁舎は敷地の南東に建設し、北側のアクロスとの間に共用駐車場を最大限確保する。駐車場は市役所とアクロス両方の利用者スペースが必要なため、両施設それぞれにアクセスしやすくし、約410台分(アクロス東側駐車場を除く)を整備する。

 環境面では、庇を兼ねたメンテナンス用バルコニーを周囲に設置するほか、自然エネルギーを活用した省エネ庁舎とする。防災面では災害発生時に被災者の一時避難所としての機能を持たせるとともに、災害対策の司令塔として業務継続が可能な施設とする。さらに非常用発電機による電力供給、井戸や雨水の利用による給水機能の確保を図る考えだ。

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