調節池の堤体整備を 中丸川河川改修 100mm/h安心プラン登録も検討(ひたちなか市)

[2018/12/5 茨城版]
 ひたちなか市はこのほど、県土木部の伊藤敦史部長に、一級河川中丸川の河川改修促進に関する要望を行った。中丸川の整備の推進をはじめ、特に多目的調節池は堤体(ダム)および親水機能を確保した河道改修の整備への早急な取り組みを求めるとともに、31年度の予算編成にあたりこれらの整備のための大幅な予算の確保を要望した。要望に対し県は、調節池の堤体の検討を進めるとともに、「100mm/h安心プラン」の登録に向けて市の下水道と連携した計画を検討していくと答えた。

 要望には永盛啓司副市長のほか、堀川滋都市整備部長、宮本明憲公園緑地課長、および上野信行河川課長が県庁を訪れ、伊藤部長に要望書を手渡した。

 一級河川中丸川は那珂台地に流れる中小河川で、台地には勝田駅を中心に市街地が形成されている。都市化の進展に伴い都市型水害が頻発しているため、市では平成10年から中丸川の上流域の雨水幹線を計画的に整備してきた。

 また、中丸川の下流域の整備は大川合支点付近まで進んできたものの、まだまだ上流に向けて整備する区間が残っている。水田や道路などの冠水や管理の分岐点となる昭和通り線より上流域で床上床下浸水が発生しており、下流中丸川の整備は緊急を要するものとなっている。

 特に、多目的調節池の整備は市の親水性中央公園と一体的に整備するもので、市のシンボリック総合公園として去る7月28日に先行してグランドオープンした。現状、中丸川は3面コンクリート張りの状態のため、河川へのアプローチなど水に親しむ本来の親水機能が失われ、また公園利用者の安全の確保も難しく、市民からは治水対策を含めた整備を強く求められている。

 このため、市は今回「治水や親水機能を確保した河川環境の整備および安全確保の観点から、洪水調節池(ダム)や河川改修の整備を早急に取り組むとともに、その整備のための大幅な予算の確保を」と要望した。

 これら要望に対し、県は事業の状況を説明した。中丸川の河川改修は那珂川合流点から6.4km区間で河道改修を進めるとともに、最上流部で多目的調節池の整備を進めている。

 河道改修については「29年度末までに3.5kmが概成し、本年度は道栄橋の護岸工事や大川合流点までの掘削工事を進める」と報告。調節池は「28年度までに工事に必要な用地買収が完了しており、即効性のある対策として昭和通り下流の市道ボックス部にバイパス水路を設置したところ」と説明した。

 今後の事業については「調節池の堤体の検討を進めるとともに、予算確保の観点から100mm/h安心プランの登録に向けて、市の下水道と連携した計画を検討するなど市と協力しながら事業を進めていく」と理解を求めた。

 最後に伊藤部長は「中丸川上流の市街地の浸水被害軽減を図るため、整備を推進していく」と決意を表すとともに、「調節池の整備には時間がかかるため、洪水を貯める工夫をしながら段階的に治水安全度を上げていく」との考えを示した。

 また、調節池内の公園の親水性については「木製の簡易的な階段護岸を整備し、試験的に環境学習のフィールドを作りたい」と話し、河川事業の予算も「確保できるよう市と協力しながら国へ要望を行っていきたい」と答えた。

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