代行予定者と基本協定締結 来年8月ごろ組合設立 34年度のまちびらきへ(常陸太田市東部土地区画整理組合準備会)

[2018/12/28 茨城版]
 常陸太田市で進められている組合施行の市東部土地区画整理事業で27日、地権者で構成する市東部土地区画整理組合準備会(曽根秀嗣会長)と清水建設など民間事業者からなる業務代行予定者は、まちづくりの基本方針などを定めた基本協定書を締結した。今後、市では都市計画区域編入へ31年5月ごろの告示をめどに法的手続きを進める一方、準備会と業務代行予定者は地権者に対する事業計画案の説明などを行い、8月ごろの組合設立を目指し、34年度に一部でまちびらきを行う計画だ。

 この事業は、企業誘致による若者世代の定住促進や雇用創出を狙いとし、買い物や働く場所などの機能を集約した魅力ある市街地形成を目指している。対象地域は、市役所北側にある旧国道349号と国道349号バイパスに挟まれた約26ha。その西側に隣接する市街化区域に組み込まれた旧国道沿いには既存の商業施設が建ち並ぶが、東側の事業対象区域は水田などが広がる市街化調整区域となっている。

 事業の執行には、組合施行でデベロッパーなどの民間事業者を活用した業務代行方式を採用。27年末には、地権者らで構成する市東部土地区画整理組合準備会が発足して事業計画案の策定などに着手したほか、昨年には事業協力者に清水建設(東京都中央区)を選定した。

 本年夏には、エリア内へ出店を目指す企業の公募を開始。準備会による書類審査やヒアリング審査を進め、提案内容や事業の確実性(保留地購入希望者の面積・企業の資金力など)を審議した結果、10月末の第26回準備会で区域南側の2街区へ進出する3社(カインズ、フォレストモール、ヨークベニマル)によるグループを選定し、今回の協定に至った。

 市役所で行われた調印式には、準備会から曽根会長ら役員が、業務代行予定者から事業協力者として準備会とともに事業を進めていた清水建設、出店するカインズとフォレストモール、ヨークベニマルの3社、設計などを行う大和測量の各担当者が出席し、大久保太一市長ら市の関係者が立ち合った。

 調印式のあと出席者があいさつし、大久保市長は喜びの船出となったことに謝意を表して、若年層の定住による継続できる地方自治体を目指すことなど事業目的を説明。「地域経済の好循環をつくりたい」としながら「後発だが、せっかくやるにはキレイな街並みを創りたいというのが一方の願い。これ機に今後の事業運営に一丸となって協力をお願いしたい」と呼びかけた。

 準備会の曽根会長は、「わからない専門用語も多く疲れを感じる仕事であり、これでいいのかと疑問をなげかける場面もあった」などとこれまでの経緯を振り替えながら、「これから先の扉が開かれ、熱く感謝したい」と関係者一同に謝意を表し、「地権者の一人ひとりに寄り添い、地権者の立場になって不安を解消し、それが市の発展に結びつけばいい」と述べてさらなる協力を訴えた。

 業務代行予定者からは、清水建設関東支店の清水邦英副支店長が、事業協力者になって1年半という短期間でここに至ったことに感謝して、「地域と共生する新たな商業・業務拠点の設立に向けて、地権者と寄り添って事業を推進していきたい」と決意を新たにした。カインズの峯岸信之取締役常務執行役員開発本部長は「これから発展するまちへ一緒にやっていきたい」、フォレストモールの今西弘康常務取締役SC営業本部長は「素晴らしいテナント構成で、最高のNSCを、皆さまの満足できるものをつくる決意を宣言したい」、ヨークベニマルの橋本修一常務執行役開発室長は「悲願の常陸太田市への出店。地産地消をはじめ、行政との協力しながら、地域に愛され、来てよかったと思われるお店づくりに努力していきたい」などとそれぞれ話した。

 今回決定した区域は、計画区域南側に位置するA街区(4ha)とB街区(5ha)。カインズがホームセンター、ヨークベニマルがスーパー、フォレストモールがショッピングモールなどを出店する。これらは34年末には完成し、まちびらきを行う予定だ。まだ決定していない北側のC街区とD街区については、予定されている自動車販売店や保育園などのほか、今後も募集をかけていくとしている。

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