木島大橋以南で測量など 両路線の改良やBP整備を要望(常陸那珂港山方線整備促進協と日立・笠間線県道改修期成会)

[2019/1/11 茨城版]
 常陸太田市と那珂市で組織する県道常陸那珂港山方線整備促進協議会(会長・大久保太一常陸太田市長)と、日立市や常陸太田市、笠間市、常陸大宮市、那珂市、城里町で構成する日立・笠間線県道改修期成会(同)はこのほど、県土木部に両路線の整備促進に関する要望を行った。常陸那珂港山方線は8カ所の道路改築や歩道整備、および新たなバイパスの整備に向けた調査の促進を、日立笠間線は2カ所の道路改築をそれぞれ要望。これに対し県は、常陸那珂港山方線について国の交付金事業で常陸太田市下宮河内町地内のバイパス整備を推進するとともに、国道349号から木島大橋までのバイパスも測量や調査を進めていることを報告。日立笠間線のバイパスとなる平野杉本線は、このあとJR水郡線跨線橋の上部工架設や舗装工事を実施した後に供用すると明らかにした。

 主要地方道常陸那珂港山方線は、ひたちなか市阿字ヶ浦町から常陸大宮市山方までを結ぶ総延長46・4kmの幹線道路。これまでに常陸太田市小島町付近のミニバイパスを開通させたほか、2018年7月には清水橋を架け替えて供用するなど整備を進めている。

 しかしながら、依然として未改良区間が多く狭あいで、通学路の安全確保のための歩道整備や朝夕・観光シーズンの渋滞の解消など道路整備に対する地域の要望が高いことから、協議会は例年この路線の早期整備を要望している。

 今回は、北側から常陸太田市下宮河内町地内の常陸太田那須烏山線バイパス(延長700m)と常陸那珂港山方線バイパス(延長1160m)、および常陸太田市下利員町地内の富岡玉造常陸太田線(延長360m)の3カ所について、道路改築事業の促進を求めた。

 また、常陸太田市の宮の郷工業団地より北側のバイパス、および那珂市の国道349号から木島大橋の間をつなぐそれぞれ計画区間の調査促進を要望。さらに那珂市は、額田地内の国道349号旧道と交差する額田十字路の前後1470mの歩道整備と、同市本米崎地内の延長100mの歩道整備を要望した。

 要望を受け、県は事業の進捗状況を説明。常陸太田市下宮河内町の常陸那珂港山方線と常陸太田那須烏山線のバイパスは、これまでに常陸那珂港山方線の延長1160mのうち約680mを改良済みで、現在は残る常陸那珂港山方線480mと常陸太田那須烏山線500mを合わせた980mを、15年度から国の交付金事業で整備を進めている。本年度は「常陸太田那須烏山線と重複する常陸那珂港山方線の用地買収を進めているところ」と説明し、まとまった用地が確保でき次第、整備を行う考えを示した。

 常陸太田市下利員町の富岡玉造常陸太田線は、東日本大震災で被災した清水橋を架け替えて供用し、現在は迂回路の撤去を進めている。橋梁以外の区間も用地買収を進めていくとして、地元市の協力を求めた。

 計画区間の常陸太田市竹合町~中利員町については、下宮河内町の事業の状況を勘案し、地元市と協議しながら事業化の検討をしていく考え。同じく国道349号から木島大橋までの区間は、延長約2・3kmを17年度から事業化し「現在、圃場整備事業との調整を行っている」と報告した。地区内外の基準点測量、地区内の地盤が悪いための地質調査、交差するJRの測量関係に取り組んでいると説明するとともに、その先線となる国道6号から国道349号バイパスまでについては「ルートが未決定であり、那珂市や関係機関と調整していきたい」と話した。

 また、那珂市額田北郷地内の歩道整備は旧349号の交差点を中心とした300mが16年度に工事を完了した。現在は引き続き西側400m区間の路線測量を発注し、地元調整のうえ詳細設計を実施していく方針。那珂市本米崎地内についても「17年度に用地取得を完了し、本年度は工事を実施していて年度内に終了できるように進める」と報告した。

 一方の主要地方道日立笠間線は、日立市河原子町から笠間市笠間まで結ぶ総延長約48・9kmの幹線道路。県ではこれまで、日立市内の渋滞対策として日立市大久保町付近のバイパスを25年3月に開通させ、那珂市瓜連地区でもバイパスの跨線橋の整備を進めている。また18年度からは、多賀山地の不通区間を含め常陸太田市幡町から日立市金沢町までの区間を両市の市道として整備に着手している。

 今回要望したのは、木崎稲木線の常陸太田市内延長1027mの道路改築と、那珂市の平野杉本線の道路改築およびJR水郡線跨線橋新設。木崎稲木線は一部の歩道を除き全線供用しており、残る箇所の用地取得を進めていたが、「事業としては本年度で完了することとし、一部の歩道が狭い箇所については将来対応することとしたい」と理解を求めた。

 また、都市計画道路平野杉本線は「復興事業として力を入れて取り組んでおり、現在、JR水郡線跨線橋の橋脚工事をJRに委託し、上部工の製作を県が実施している。今後は、上部工の架設をJRに委託し、県が舗装工事を実施して供用となる」と説明した。

 最後に伊藤敦史土木部長は、「両路線ともに広域的な道路であるから、少しずつ調査をしながらやっていきたい」との考えを示し、用地について「早期の整備効果発現のため、引き続き地元市のご協力を」と要請した。

 また、常陸那珂港山方線の通学路は「子どもの命を考えるとできるだけ早く用地の問題を解決し、安全に通学できるようにしたい」と意気込みを示したほか、「広域的な道路の整備スピードを上げるためには地域振興策も大事になるので、連携しながら取り組んでいきたい」と話した。

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