排水施設設置の検討を 改修事業の促進求める(八間堀川改修期成同盟会)

[2019/1/17 茨城版]
 下妻市、常総市と江連八間土地改良区で構成する八間堀川改修期成同盟会(会長・吉原光夫江連八間土地改良区理事長)はこのほど、県庁で伊藤敦史土木部長に八間堀川改修事業の一層の推進を求める要望書を提出した。上流部の拡幅整備の早期完成とともに、本年度から新たに、内水被害軽減のため水海道排水機場への救急排水対策施設の設置を検討するよう要望した。

 八間堀川は下妻市加養を起点とし、鬼怒川、小貝川にはさまれた下妻市、常総市の中央部を貫流して、常総市水海道橋本町地先で鬼怒川左岸に合流する新八間堀川を分岐したあと、同市水海道渕頭町地先で小貝川右岸に合流する流路延長約18km、流域面積約55haの一級河川。上流部には下妻市街地、中央部には旧石下町市街地、下流部には常総市街地が点在し、その周縁には農耕地が展開している。

 河川事業は、下流側の常総市水海道橋本町地先から上流の県道つくば古河線瑞穂橋まで、全体延長15.38kmで計画。1968年度から「中小河川改修事業」として順次施工し、鬼怒川合流から県道土浦境線新東橋までの下流工区(延長10.73km)が2001年度に竣工した。引き続き02年度からは、その上流区間を千代川工区として、新東橋から瑞穂橋間の延長4.65kmの事業に着手している。

 15年の関東・東北豪雨の際には、改修済みだった国道354号に架かる相平橋のすぐ上流で堤防が2カ所決壊し、さらにその上流にある上大橋の上流でも1カ所が決壊した。県は相平橋付近と上大橋付近の破堤した3カ所、延長計231mを災害関連事業で復旧するとともに、中間部の大橋から上大橋までの940mも災害対策等緊急整備推進事業を実施。災害復旧事業と同じ断面で河川改修を進めて堤防の災害復旧工事は16年度末に、災害対策等緊急事業推進費で実施した事業も17年度に完了している。

 今回の要望には、吉原会長のほか副会長を務める下妻市の菊池博市長と常総市の神達岳志市長、監事の原部司下妻市議会議長と風野芳之常総市議会議長、および地元選出の飯塚秋男県議、飯田智男県議、金子晃久県議らも出席した。

 冒頭、吉原会長は関東・東北豪雨の際の堤防決壊箇所の復旧に改めて感謝するとともに、17年度の補正予算における予算措置についても「おかげさまで用地取得が予定よりだいぶ進んだ」と謝意を表した。

 また、今回の要望の主旨は上流部の改修だとして、「拡幅事業に1968年から取り組み、半世紀以上経っているが工事は進んでいない。1日も早い完成を目指しており、ご理解をいただいて特段の配慮を」と訴えた。

 さらに今回、新たに通称「旧八間堀川」から小貝川へ排水する救急内水排除の施設の検討も要望に加えた。関東・東北豪雨をはじめとする沿川の内水被害は、鬼怒川と小貝川に挟まれた低地を流れる八間堀川の内水排除河川としての役割の重要性を改めて認識させたとして、設備の老朽化や役割の変化で長い間休止状態となっている水海道排水機場を活用し、救急内水排除施設へのリニューアルを検討することも要望した。

 これに対し、県常総工事事務所の園部浩久所長が改修事業の進捗状況を説明。千代川工区は全体事業費30億円を見込み、17年度末の進捗率は約73%まで進んでいる。本年度については、「しもつま鯨工業団地」へのアクセス道路となる市道7号橋架替えのための地盤改良工事と橋梁下部工事や、近接する排水樋管の改築工事を実施中。あわせて、豊田堰および市道4号橋の改築に向けて設計の策定を進めるとともに、市道4号橋から市道6号橋までの区間の用地買収も実施していると報告した。

 最後に伊藤部長は「用地のストックがないので、用地取得を進めていきたい」と述べ、迅速な取得に向けて地元の協力を改めて求めた。また河川整備には時間がかかることから、「段階的に整備効果を上げられるよう、ボトルネック部の解消など整備の進め方を検討したい」との考えを示した。

 旧八間堀川の内水対策については「間口を広げて実現可能な方法を探っていきたい」と返答し、「二度と同じような災害が起こらないよう河川改修を頑張っていく」と意気込みを示して改めて支援や協力を求めた。

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