河和田保育所跡地を選定 西部老人福祉センター 来年度から基本設計(水戸市)

[2019/1/29 茨城版]
 水戸市は西部地区に、新たな老人福祉センターの整備を計画する。この施設は高齢者の健康づくりや生きがいづくりといった従来の機能に加え、子育て支援機能も備える考え。建設用地は[1]位置[2]自家用車等によるアクセス性[3]主な機能及び駐車スペースを効率よく配置できる面積や形状[4]公共交通機関の利便性[5]整備に伴う財政負担等──から検討を進めた結果、このほど旧河和田保育所跡地を選定した。今後は19年度に用地測量や地質調査と基本設計を、20年度に実施設計を策定し、21・22年度の2カ年で建設工事を予定する。

 「西部老人福祉センター」(仮称)は、高齢者の健康づくりや生きがいづくり、社会参加の拠点であることを基本的な機能とするほか、既存の老人福祉センターで実施している多世代交流事業が好評であり、子どもと接することが高齢者の生きがいづくりや介護予防につながることから、子育て支援機能も盛り込む方針。

 これにより、子育て中の親子がセンターを日常的に利用することで高齢者と子どもがふれあう機会の拡充と、高齢者が子育てを支援する機会の創出を図る。あわせて子どもたちの思いやりの心の醸成や、地域の活力につなげる施設とする。

 用地の選定は、内原地区を含めた西部地区の中から、利用者の利便性のため自家用車での来所に対応できるよう駐車スペースを確保しやすい形状であることや、一方で車を運転しないのため公共交通機関などによるアクセスの状況などを考慮して検討した。さらに、市の第6次総合計画の計画年度中の早期完成を目指すとともに、財政負担も考慮して市有地の中から選定した。

 選ばれた旧河和田保育所跡地は、河和田三丁目2278番地外の第一種中高層住居専用地域で、敷地面積は2895平方m。河和田住宅の北側に隣接し、形状は正方形で十分な広さを有している。新たな施設の規模は、従来の老人福祉センターの機能に加え、新たに子育て支援機能を追加するとともに、充分な駐車スペースも確保することとし、詳細は基本設計の中で検討する。

 市の3カ年実施計画(19-21年度)では、3カ年の事業費に総額2億8700万円を設定。内訳は、19年度が測量・調査・基本設計で2300万円、20年度が実施設計で3000万円、21年度が整備で2億3400万円となっている。

 高橋靖市長は、市議会への答弁で「高齢者の健康づくりや教養の向上、介護予防や社会参加の促進など従来の機能に加え、多世代交流や子育て支援を推進することで、子どもたちの思いやりの心の醸成や地域の活力につなげる施設として整備していきたい」と意気込みを示し、「早期の開設を目指す」と話した。

 また「今後、少子高齢化が一層進むと見込まれる中で、親の介護と子育てを同時に担う、いわゆるダブルケアへの対応も社会問題化することが懸念されており、それら新しい課題への対応も必要」としたうえで、「西部地区の新たな老人福祉センターが、高齢者の心身ともに豊かな老後を支える場であるとともに、子どもや子育て世代など多様な世代の複合的な諸課題に対応できるよう、相談体制や新たな支援機能など先進的な取り組みを展開していきたい」との考えを述べた。

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