立体交差部が近く完成 改修工事促進を要望(女沼川改修期成同盟会)

[2019/1/30 茨城版]
 古河市や関連する土地改良区・行政区などで組織する一級河川女沼川改修整備促進期成同盟会(会長・針谷力古河市長)はこのほど、県庁で伊藤敦史土木部長に女沼川改修事業の推進に関する要望書を提出した。針谷会長は「治水事業は、市民の生命と財産を守る最も根幹の事業であり、住民の切なる願いでもある」と話し、改修工事の促進を改めて要望。県は「中央排水路立体交差部の工事がまもなく完成し、整備効果が見えてくる段階」と話し、引き続き国の補正予算や来年度予算を確保できるよう取り組んでいくと応じた。

 女沼川は古河市東牛谷新堀から南に流下し、水海地区で都市下水路の東部幹線排水路と合流して利根川と約2km並走し、境町塚崎地先で釈水排水樋管により利根川に注ぐ、流路延長12km、流域面積13.3平方kmの河川。このうち、利根川合流地点から国道354号までの7.3kmが一級河川の指定区間になっている。

 現在は、1963年に完成した釈水排水樋管で利根川に自然排水されているが、その後の地域開発などで流量が増え、東部幹線排水路が合流する最下流部ではたびたび越水などの水害が発生している。上流部でも川幅が狭いため毎年のように住宅地や農地への浸水被害が発生し、2015年の関東・東北豪雨の際には女沼川流域で住宅家屋の浸水や農作物への被害が多数発生した。

 改修工事は、1991年度から県の広域一般河川改修事業(現在の総合流域防災事業)で事業化され、国道354号下辺見橋から古河市水海の新設水門(利根川合流地点)に至る5.5km区間で事業を進めている。

 これまでに、県道つくば古河線才塚橋下流川の用地の手当がほぼ完了。東部幹線排水路との合流付近では市道橋3橋の架け換えが完成し、現在施工中の中央排水路交差部の伏越工事もまもなく完成が見込まれている。2016年度からは国が進める利根川合流地点の新釈水水門の工事が着工されており、同盟会は「県の河川整備とあわせた治水効果の向上に対する住民の期待感も高まっている」として、引き続き事業計画区間の改修工事の促進を求めた。

 これに対し、県から事業の状況を説明。女沼川改修事業の計画延長は5.5kmで、このうち釈水水門から県道つくば古河線までの3.7km区間を優先区間として整備している。全体事業費は56億円で、17年度末の進捗率は約56%となっている。

 事業は11年度までに東部幹線排水路までの約400m区間が完成しており、12年度から中央排水路の伏越工事に着手して、16年度までに本体工事が概成した。17年度からは伏越部の上下流の護岸工事や近接する市道橋の架替えを実施しており、本年度は迂回水路の撤去や護岸・護床工、農水管の移設を実施している。

 最後に伊藤部長は、「直轄の水門整備に併せて事業を進めているが、中央排水路立体交差部の工事がまもなく完成し、やっと整備効果が見えてくる段階になってきた」と述べて、橋梁の架け替えなどボトルネック部を解消しながら事業を進めていく考えを示した。あわせて「本年度の国の補正予算や来年度予算を確保できるよう取り組んでいく」と話し、事業を推進するため期成同盟会からも国へ要望を行うなどの協力を求めた。

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