公共事業費が7%増 県の新年度予算案骨子 防災・減災や国土強靭化で(自民党県連)

[2019/2/14 茨城版]
 自民党県連によると、新たな総合計画に基づく県の19年度一般会計当初予算案は前年度当初比で2.2%増加し、1兆1360億円程度となる見通し。主な要因は国体・障害者スポーツ大会開催経費や社会保障費の伸びによるもので、東日本大震災関連事業費を除いた伸び率は3.2%。この予算規模は、15年度以来過去2番目の規模となる。公共事業費は、特別会計・企業会計を含め全体で7.1%増の1260億円程度となり、復興分を除くと9.8%増の980億円程度となる見込みだ。

 歳出を性質別に見ると、義務的経費は4920億円程度で0.1%増、投資的経費は1510億円程度で3.4%増、一般行政費は3510億円程度で3.6%増となる。投資的経費の増加の要因は、国の防災・減災、国土強靭化のための緊急対策と歩調をあわせた公共事業費の増加によるもの。また一般行政費は、国体・障害者スポーツ大会の開催経費によるものとなる。

 公共事業費の内訳は、国補公共事業が8.3%増の1020億円程度で、県単公共が2.6%増の240億円程度。国補公共事業については、補助事業が850億円程度で10.5%増、一方で直轄事業は170億円程度で1.5%減となる。

 新年度予算案における重点施策のポイントは、「新しい豊かさへのチャレンジ」として企業誘致活動強化事業に前年度並みの56億0400万円を確保し、引き続き県内への本社機能移転促進のためオフィスビル整備に対する支援の創設などを行う。

 新規事業では、ベンチャー企業の創業促進と利便性向上に向けたインキュベーション施設の整備・運営のためつくば創業プラザ分室整備関連事業に9200万円、高収益を実現する次世代施設園芸転換モデル温室の設置に対し支援するためいばらきの儲かる園芸経営体モデル育成事業に3000万円、県北地域における大規模有機モデル団地の整備を支援するいばらきオーガニックステップアップ事業に1億0700万円を計上する。

 また、市町村森林整備等バックアップ事業で森林環境譲与税を活用した森林の経営管理を行う市町村への支援に5200万円、最終処分場設置調査事業で新たな公共関与最終処分場の必要性・規模・整備可能地などに関する検討に1200万円を予算化する。

 拡充事業は、大規模水稲経営体を短期間で育成するための農地の集約化などを支援する茨城モデル水稲メガファーム育成事業に1億8900万円(前年度8500万円)、霞ヶ浦浦水質保全条例などに対応するため小規模事業所が行う排水対策に融資する霞ケ浦・北浦水質保全施設資金融資対策事業に3億4500万円(同2000万円)などを盛り込む。

 「新しい安心安全へのチャレンジ」では、老朽化した太田警察署の移転建替えに向けた基本設計などを策定するため、警察署等建設整備事業に2900万円を盛り込んだ。

 このほか、緊急輸送対策強化事業(東日本大震災関連分、国補公共)は緊急輸送道路の整備や重要港湾の機能強化などで223億0500万円を、治水直轄事業負担金(関東・東北豪雨関連分、国補公共)は河川激甚災害対策特別緊急事業など活用した鬼怒川の集中的な改修に26億1500万円を、防災・減災対策事業(県単公共)は道路の落石・法面対策や急傾斜地崩壊防止のための工事に11億6000万円をそれぞれ計上する。

 「新しい人財育成へのチャレンジ」では、県立中高一貫教育校を各エリアに1校ずつ設置する方針で、これに必要な教室などを整備するため県立高等学校改革プラン推進事業に6億3600万円を盛り込んだ。

 「新しい夢・希望へのチャレンジ」には、フラワーパーク魅力向上計画に基づく観光拠点としてのリニューアル工事を実施するため、県フラワーパークリニューアル関連事業に1億9900万円を予算化。18年度補正予算と合わせて実施する予定で、補正予算は現在、予算額を調整している。

 県民文化センターは、利用率向上や地域活性化のためのコンベンション機能を強化するため、県民文化センターコンベンジョン機能強化事業に2億9900万円を計上。県庁舎維持管理事業には、県庁舎展望ロビー改修分として6100万円を用意する。

 拡充する事業としては、アクアワールド茨城県大洗水族館の魅カアップのためのリニューアルで、前年度の1億3100万円から新年度は7億円を計上。地域振興拠点として県内古民家を活用するための改修を支援する古民家を活用した茨城ブランドカ向上事業も1500万円を計上する。新たなフラッグシップとなるホテルの立地に対する支援制度となる宿泊施設立地促進事業は、前年度とほぼ同規模の10億0200万円を確保する。

 国体開催関連は、国民体育大会推進事業に49億3900万円、全国障害者スポーツ大会推進事業に21億7300万円、全国都道府県対抗eスポーツ選手権大会事業に4000万円、元気いばらき選手育成強化事業に6億4800万円など、全体で約78億円を確保する。

 このほか、県単公共事業費には道路や堤防の除草や修繕、河川の維持浚渫、都市公園の施設修繕を行うための維持・管理対策事業に110億6300万円、道路や橋梁、下水道管渠の長寿命化対策事業に34億0300万円と、いずれも前年度より拡充している。

 森田政調会長は「これからいばらき自民党は、この後の内示会などを経てよく議論・精査しながら対応していきたい」と話した。

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