健康増進施設に23億円 レイクサイドボウル跡地を取得 一般会計予算が10年振りに減少(水戸市予算案)

[2019/2/26 茨城版]
 水戸市(高橋靖市長)は25日、19年度の当初予算案を公表した。一般会計は前年度当初から20億9400万円、率にして1.6%減となる1279億1900万円を計上。09年度から増額を続け、11年度からは過去最大規模を更新してきたが、10年振りに減額に転じた。特別会計は、10会計の合計が1.2%減の534億2040万円、公営企業会計も2会計の合計が0.8%減の286億0080万円となり、これらをあわせた予算総額は前年度比1.4%減の2099億4020万円と、2年連続で減少した。一般会計の減少は、4大プロジェクトのうち新庁舎や東町新体育館の事業収束が影響したもので、4大プロジェクトを除くと健康増進施設の整備や保健所・動物愛護センターの整備、千波公園レイクサイドボウル跡地取得などにより、0.9%増の1130億6350万円を計上している。

 4大プロジェクトの予算額合計は148億5550万円で、前年度の179億0300万円から30億4750万円(17%)減少した。新ごみ処理施設の事業費が36億4430万円(33.4%)増の145億6120万円、新市民会館が460万円(43.4%)増の1520万円となっているが、一方で東町新体育館は42億1000万円、新庁舎は24億8640万円それぞれ減少している。

 4大プロジェクトを除いた予算は、健康増進施設整備に4億6700万円、保健所・動物愛護センター整備に5億6930万円、国補公園建設事業に7億1000万円などを盛り込んだ。この結果、性質別の普通建設事業費は前年度比11.8%減の318億1090万円。内訳は、補助事業分が1.9%減の227億6407万円、単独事業分が29.8%減の90億4682万円となる。

 特別会計は、駐車場事業会計が芸術館東地区駐車場の整備着手にともない前年度から440.7%増加して10億2200万円を計上。公営企業会計は、水道事業会計が新庁舎完成に伴う整備負担金の減少で2.6%減の96億5720万円となる。

 4大プロジェクトは、新市民会館整備事業でサイン設計や施設運営の検討に係る委託料として1520万円を予算化した。現在はECI方式で選定した竹中工務店の技術協力も得ながら、伊東豊雄建築設計事務所・横須賀満夫建築設計事務所JVで施設建築物の実施設計を進めており、年度内にも完了の予定。また3月には、泉町1丁目北地区市街地再開発組合が解体整地工事の請負契約を締結する見通しだ。

 この事業は泉町1丁目北地区再開発事業の複合施設の核として組み込まれるため、これとあわせて泉町1丁目北地区市街地再開発事業費にも市街地再開発事業補助金や公共施設管理者負担金として2億1080万円を予算化。泉町周辺地区整備事業でも、周辺道路の用地補償や建物調査委託料、工事費などに5億5000万円を確保する。

 新ごみ処理施設整備事業は、新清掃工場の施設整備に114億3052万円、第三最終処分場の施設整備に21億8200万円、電気供給設備整備負担金などに9億4867万円の、計145億6120万円を盛り込んだ。新清掃工場は、全体計画が17-19年度で227億8692万円とし、整備・運営事業の事業者に「日立造船グループ」を選定している。第三最終処分場は17-20年度継続事業で、総事業費は55億円となる。

 通常事業を部門別で見ると、企画総務部門では国体・障害者スポーツ大会の開催費用に7億8200万円のほか、市道の自転車通行空間の整備に7500万円などを予算化する。

 市民協働部門は、千波市民センターの移転改築事業で基本・実施設計や地質調査、用地造成工事に5800万円を盛り込んだほか、緑岡市民センターと寿市民センターの長寿命化改修の実施設計委託料1900万円を計上。小吹運動公園屋内プールは小吹清掃工場の稼働停止に伴う熱源を整備するため1億2000万円を確保し、西谷津市民運動場(仮称)整備事業は多目的グラウンド整備の2カ年事業に着手する。

 生活環境部門は、健康増進施設整備の19-21年度継続事業に着手し、19年度は4億6700万円を計上した。新ごみ処理施設整備事業用地に温浴施設や屋内プール、トレーニング室など、RC造一部S造平屋約4400平方mの施設を整備する。基本・実施設計は三上建築事務所(水戸市)が策定し、全体事業費は23億3300万円を見込む。

 また、同じく下入野地内に建設する新たな斎場の整備では、設計や地質調査の委託料5320万円を予算化。基本・実施設計は20年度までの2カ年で策定するため、継続費1億4500万円を設定する。清掃事務所移転改築事業は、19年度も3億7800万円を予算化して2カ年事業の完了を目指す。

 保健福祉部門は、保健所整備事業に11億4500万円を確保して整備完了を目指すとともに、動物愛護センター(仮称)の整備にも1億7630万円を盛り込んだ。西部老人福祉センター建設事業では2500万円を予算化し、設計の策定や地質調査、用地測量を行う。

 産業経済部門は、植物公園の再整備に2億6340万円を計上。観賞大温室や熱帯果樹温室の改修と、小吹清掃工場の閉鎖に伴う温室熱源改修を19-20年度で実施する計画で、事業費は5億6300万円を予定。その後も27年度までの期間で、園路や広場の改修などをはじめ、小吹清掃工場の解体・撤去後に新たな入り口や駐車場の整備などを段階的に行い、重要な観光資源としてリニューアルする。

 都市建設部門は、危険ブロックなどの撤去に対する補助を行うため1000万円を予算化。内原駅周辺地区整備事業は橋上駅舎の建設負担金に6000万円、南北自由通路の工事委託に4000万円、および駅前広場や進入道路の実施設計委託料や工事費、用地・補償費などに1億8300万円の計2億8540万円を盛り込んで整備促進を図る。

 国補公園建設事業は、千波公園でレイクサイドボウル跡地の用地取得に6億5000万円などのほか、東部公園(仮称)のサッカー場スタンド工事や公園施設の長寿命化改修など、合わせて12億4600万円を計上する。

 消防部門は、南消防署の移転改築事業で基本・実施設計の策定や地質調査を実施するため、9400万円を予算化した。老朽化や狭あい化が進む南消防署を元吉田町地内に移転改築するもので、この後は20-21年度で造成工事、22-23年度で本体建設工事を予定する。

 教育部門は、小中学校トイレ洋式化事業に2億2520万円を盛り込み、千波小学校のトイレ大規模改造のほか小学校4校、中学校3校の便器洋式化工事などを実施する。小学校の長寿命化改良事業では3校の校舎と2校の体育館の実施設計委託料1億2300万円をはじめ、工事でも吉田小(I期)に5億3100万円、新規の上大野小に2億9500万円を計上する。

 見川小学校の校舎改築事業は、19-20年度の継続費20億9000万円を設定し、19年度は6億2300万円を予算化。水戸城大手門復元整備事業には1億4140万円、水戸城二の丸角櫓・土塀整備事業には2億2740万円をそれぞれ確保した。

 水道部門は、基幹管路や浄水施設の耐震化に7億0501万円、管路や浄水施設の老朽施設更新に9億1592万円、鉛製給水管の撤去更新に6億3122万円を盛り込む。下水道部門は長寿命化計画に基づき、管渠の改築に29億3199万円、ポンプ場の改築に1億9650万円、処理場の改築や耐震補強工事に9億6693万円をそれぞれ予算化している。

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