統合小に2カ年59億円 新年度予算案 初めて総額1000億円を突破(ひたちなか市)

[2019/3/2 茨城版]
 ひたちなか市の大谷明市長はこのほど、定例市議会を前に記者会見を開いて19年度当初予算案などを説明した。一般会計は前年度当初比7%増の572億5600万円で、過去最大となった。主な事業は、統合校建設事業に着工するため19-20年度の債務負担行為に58億9800万円を設定するほか、高場陸橋4車線化に向けた下部工事、佐和駅東西自由通路整備・駅舎橋上化事業の設計、湊線延伸計画の事業認可取得などを予定する。

 市長就任後初めてとなった予算編成は、魅力あるまちづくりへ積極的に取り組むとともに、計画的に進めてきた緊急治水対策や土地区画整理事業、統合校建設事業、佐和駅東西自由通路・駅舎橋上化事業、湊線延伸計画、中央図書館のあり方検討なども引き続き取り組むための予算付けを行っている。

 一般会計に占める普通建設事業費は69億5833万円で、統合校着工の影響から前年度当初比43.1%増加した。特別会計や水道事業会計を含めた総額は1024億2304万円で、一般会計や上坪浄水場更新事業が本格化する水道事業会計の伸びなどの影響により、前年度当初比6.1%増と初の1000億円台を突破している。

 主な事業を見ると、那珂湊地区に整備する統合校は相和技術研究所(千葉県習志野市)で実施設計を策定中で、19年度から2カ年で工事を行う。那珂湊地区にある小学校3校と中学校2校を統合するもので、建設地は海浜鉄道湊線沿いの民有地を活用し、湊線には新駅を設置する。建設規模は、校舎棟と屋内運動場・武道場棟、プール管理棟合わせ延べ約1万4000平方m程度となり、敷地北側に配置する校舎棟はRC造2階建て延べ約1万平方m程度を見込む。敷地西側には、中学校と小学校の体育館2棟を並べて設置し、合わせて延べ約3200平方m程度とする。プールは周辺を田畑に囲まれていることから、飛砂などの影響がないよう室内型となるもようだ。

 建設工事は19-20年度で進め、湊線の新駅も20年中の整備を予定している。債務負担行為には校舎棟や体育館のほか、プールや給食室、太陽光設備などの事業費も含まれ、別途行うグラウンドや外構工事などを含めると工事費の総額は約66億8200万円を見込んでいる。

 東中根高場線整備事業には3億9795万円を予算化し、JR跨線橋「高場陸橋」の4車線化に向けて下部工事などにも着手する。この工事では昨年末から、アプローチ部分の盛土工事に向けた地盤改良工事に着手しており、22年度ごろの供用開始を目指して整備を進めていく。

 新橋は既存橋北側の、既に拡幅分の用地を確保している場所に設置し、アプローチ部分は盛土構造、橋梁部の延長は41mほどとなるもようだ。19年度から2カ年で盛土工事や擁壁工事を進め、20年度には上部工事に向けてJRと協定を結ぶ。上部工事は21-22年度で実施し、22年度中の供用開始を予定している。

 老朽化が進んでいる既存橋では、現在耐荷重が20tまでとなっているものを25tまでに引き上げるため、耐震補強工事や老朽化対策などを進めていく。老朽化対策ではJRへの委託料として1億4972万円の債務負担行為(19-20年度)を設定するほか、市の工事分として7027万円を予算化している。

 佐和駅東西自由通路整備・駅舎橋上化事業では5200万円を予算化し、基本設計を進めるとともに実施設計にも着手する。この事業では昨年末にJR東日本と基本協定を締結し、合わせて基本設計の協定も結んだ。自由通路は現在地の北側に配置して、西口にある駅前広場と区画整理事業で新たに整備される東側の駅前広場を結び、自由通路上には橋上駅舎を整備する。順調に進めば20年度中にも着工して、22年度中の供用開始を目指す。

 中央図書館の改築事業では、中央図書館整備支援等業務委託料として198万円を予算化し、引き続き候補地などの検討を進めていく。現在は、図書館総合研究所(東京都文京区)で基本計画の策定を進めるほか、4カ所の候補地の絞り込みを行っている。基本計画は年度内にまとめる予定だが、候補地の課題や利点がそれぞれあるため、課題の解決策などの検討に取り組む。

 このほか、和田町常陸海浜公園線整備事業には2億4600万円を計上し、道路改良工事などを行って19年度末の供用開始を目指す。雨水幹線整備事業では4億4461万円を予算化して、引き続き高場・大島の両流域で工事や設計を行い、田彦小学校の貯留施設整備も実施する。

 田彦小学校では、校舎増築事業として3億0382万円の債務負担行為(19-20年度)を設定し、児童数増加に伴う新たな校舎棟(2階建て延べ940平方m)を2カ年で整備する。学童クラブ施設整備事業には債務負担行為(19-20年度)で総額2億0680万円を確保し、19年度に堀口小、20年度に前渡小と長堀小の専用校舎を建設する。

 ひたちなか海浜鉄道湊線の延伸計画には、9461万円の事業費を確保。18年度内を目指していた鉄道事業法の事業認可取得が遅れている状況だが、引き続き国との協議を進める方針だ。認可の遅れによるスケジュールなどの影響はないという。

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