明野地区に小中一貫校 緊縮型の予算案編成 普通建設費が49%減(筑西市)

[2019/3/5 茨城版]
 筑西市の須藤茂市長はこのほど、定例記者会見で19年度当初予算案の概要を説明した。それによると、「茨城県西部メディカルセンター」や道の駅「グランテラス筑西」などの大型事業が完了・進捗したことにより、一般会計は405億円と、前年度当初を26億1000万円、率にして6.1%下回る緊縮型予算となった。主な事業は、夏のオープンを目指して道の駅「グランテラス筑西」の建設工事を進めるほか、新規事業の緊急時連絡管整備事業などを推進する。八丁台土地区画整理事業では調整池工事費に3億9000万円(19年度1億5600万円、20年度2億3400万円)の継続費を設定した。また、新規事業の明野地区義務教育学校整備事業で基本設計の策定に着手するとともに、玉戸・一本松線整備事業や地区公民館改修事業で設計費を盛り込んだ。

 一般会計歳出の性質別内訳をみると、普通建設事業費は33億5987万円で、前年度当初と比べて49.2%の大幅減となった。主な要因は道の駅整備事業の進捗で土木費が、小学校空調設備整備事業の前倒しで教育費が大幅に減少したため。また病院事業債管理特別会計を新設し、西部メディカルセンターの開院により病院事業会計は廃止した。一般会計に特別会計8会計と水道事業会計を加えた予算総額は710億5421万円で、前年度当初を77億6217万円下回り、9.8%の減となった。

 道の駅「グランテラス筑西」整備事業は、地域創生の拠点となる「地域センター型」の施設を整備する。18年度には株木建設・小薬建設JVで本体工事に着手し、今夏のオープンを目指して工事を進めている。整備地は、国道50号下館バイパスと県道高田筑西線に面した川澄南交差点南西部の竹島地区で、敷地面積は4万7709平方m。建物はS造平屋で、市で整備する直売・レストラン・カフェ棟などのほか、国が整備するトイレ・情報提供施設棟を含めた延べ面積は合計4483平方mとなる。実施設計は三橋設計(東京都千代田区)・一本杉建築設計事務所(筑西市)JVで策定した。

 緊急時連絡管整備事業は、4つに分かれている市内の給水分区を連絡管でつなぎ、災害時の応急給水体制を確保するもの。事業は19-23年度の5カ年で、下館分区の[1]大塚~明野分区(村田)[2]玉戸~関城分区(辻)[3]茂田~協和分区(桑山)[4]女方~関城分区(船玉)[5]奥田~協和分区(小栗)──の5カ所で工事を実施する。19年度はまず、下館分区の大塚から明野分区の村田をつなぐ延長1500mの連絡管を布設する予定で、新年度予算には設計委託料1700万円、工事費1億1000万円を計上している。

 八丁台地区土地区画整理事業は、1989年の事業開始から長期に渡っているが、20年1月末の換地処分を目指して事業を加速する。19年度は地区外の調整池整備工事に入る予定で、継続費を設定した。調整池は国道294号と国道50号バイパスが交差する岡芹・中舘地内に設置する予定で、容量は2万5236立方m。設計は国際航業(東京都千代田区)が担当した。

 明野地区義務教育学校整備事業は、9年間を通した教育課程により系統性・連続性のある教育を行うため、少子化が進む明野地区の小学校5校(大村・村田・鳥羽・上野・長讃小学校)を統合し、明野中学校と併せて施設一体型義務教育学校として整備する。明野中学校の敷地内に小学校の校舎を新たに建設し、児童・生徒数約1000人規模の小・中一貫校とする。敷地面積は約4万平方mで、建築する校舎の規模はRC造3階建て、延べ約7500平方m、体育館はRC造2階建て、延べ約1215平方mを見込む。19年度は基本設計の策定に着手するとともに、20年度に実施設計、21-23年度に本体工事を実施して、24年4月の開校を目指す。

 玉戸・一本松線は、国道50号と国道294号を連絡して市の中心部を走る幹線道路で、玉戸から西方までの延長2030m(幅員16m・2車線)の整備を計画している。18年度は長大(東京都中央区)で基本設計を策定しており、19年度は延長1530m(幅員16m/9m)の道路詳細設計をまとめるとともに、境界・用地測量などを行う。20年度には用地買収を進め、24年度の全線開通を予定する。

 地区公民館改修事業は、老朽化が進む公民館を隣接する小学校の空き教室へ移し、有効活用を図るもの。嘉田生崎公民館と河間公民館では小学校の大規模改造工事に合わせて複合化した地区公民館の再整備を図っていく考えで、19年度予算には実施設計委託料などを盛り込んだ。

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