大洋統合小で造成や設計 普通建設費が3割減 防災無線更新に約4億円(鉾田市予算案)

[2019/3/8 茨城版]
 鉾田市(岸田一夫市長)の19年度当初予算案は、鉾田南中学校区統合小学校整備事業の完了が大きく影響し、一般会計が前年度当初から11億5300万円(5.3%)減の207億1700万円を計上した。新年度は特に「子育て環境の充実」に重点的に配分し、大洋中学校区統合小学校の整備をはじめ旭中学校区統合小学校の検討にも着手する。このほか、大洋公民館の老朽改修や防災行政無線のデジタル化、通学路や幹線道路、生活道路の整備などを盛り込んだ。

 一般会計を性質別で見ると、こちらも鉾田南中学校区統合小学校整備事業が影響し、普通建設事業費が前年度から31.1%減少して27億7655万円となった。特別会計は、農業集落排水事業が7.2%増、公共下水道事業が17.7%減となり、水道事業会計は資本的支出が29.9%増の8億9128万円となっている。

 新年度の主な事業は、4月に開校する鉾田南小学校に引き続き大洋中学校区統合小学校の整備に向けて、実施設計の策定や地質調査、造成工事、流末排水工事、および鹿島臨海鉄道軌道下横断工事を実施するため2億1846万円を計上した。

 大洋中学校区は上島東小、上島西小、白鳥東小、白鳥西小の4校を統合して、上沢地内の県道鉾田鹿嶋線に面した約3万7000平方mに設置する。三上建築事務所(水戸市)で策定した基本計画によると、校舎面積は4545平方m、体育施設は体育館とプールをあわせて1115平方mを見込み、このほか倉庫や418平方m規模の児童クラブ室を設ける。

 現在は、基本設計および造成基本・実施設計業務を桜設計事務所(水戸市)に委託して、3月15日までの期限で策定している。19年度は上半期に建設用地の取得や実施設計の策定などを進め、順調にいけば下半期から造成工事に着手する。学校施設の建設は20年度に着手し、21年度までの2カ年で施工して22年度当初の開校を目指す。

 残る旭中学校区の小学校についても、再編計画を推進するため新年度は統合小学校の候補地選定委員会を設置することとし、41万円を予算化する。旭中学校区は旭東小、旭南小、旭西小、旭北小を統合する計画で、市の小学校再編基本計画によると21年度から24年度にかけて施設整備を行う。

 学校施設はこのほか、小学校維持管理事業で旭東小学校のプール修繕塗装工事のほか、鉾田南小学校の開校にともなう閉校小学校の環境整理に1億3548万円を計上。中学校維持管理費は、旭中学校の放送設備改修工事や大洋中学校の駐車場改修工事などに6749万円を確保する。

 大洋公民館は、建築後30年以上を経過して利便性が低下しているため、防衛省の補助事業で7740万円を予算化して改修工事を実施する。トイレの洋式化や備蓄倉庫増築、空調の改修、照明LED化、バリアフリー化、キュービクル更新などの内容で、実施設計は3月23日までの期限で桜設計事務所(水戸市)が策定している。

 鉾田総合公園は、陸上競技場のスタンド等改修工事を行うとともに、陸上競技場改修工事やテニスコート照明灯LED化改修工事の実施設計を策定するため4023万円を予算化した。体育施設管理費にも、閉校小学校体育館の維持管理をはじめ、旭スポーツセンターの多目的グランド芝生整備工事やテニスコート照明灯整備工事などを計画し、1億0692万円を盛り込んでいる。

 防災行政無線は、放送施設のデジタル化に向けた更新工事に17年度から着手しており、21年度までの期間で順次更新を進めていく。19年度予算案には3億9578万円を計上し、18年度から2カ年継続で実施している再送信子局5局と子局78局の設備更新を行うとともに、19-20年度継続事業で再送信子局1局と子局88局の整備にも着手する。

 道路整備事業は、前年度から2億円増の8億8621万円を予算化して、新市連絡道路や統合小学校通学路、特定防衛施設周辺整備調整交付金を活用した市道7-65号線と市道8-359号線の整備などを進める。橋りょう長寿命化修繕事業では9505万円を確保し、造谷荒屋高架橋の維持修繕工事や橋りょう長寿命化計画の策定を行う。市道維持補修事業にも4億8487万円を計上した。

 このほか、ラムサール条約登録湿地となった涸沼の自然を観察するため環境省・水鳥湿地センターを誘致するほか、公園などの施設の整備に向けた基本計画の策定委託料216万円を計上する。安全で安心なまちづくり推進事業ではLED防犯灯の設置200カ所と防犯カメラの設置5カ所を計画し、2566万円を予算化する。

 公共下水道事業は第2期分の管渠整備に加え、第3期分についても18年度に策定した幹線や枝線管渠の実施設計や工事計画に基づき、19年度から整備を実施する。また公営企業法の適用移行に向け、例規の整備や会計システムの移行作業を行う。処理場のある安塚地区に整備する公園は、18年度の基本計画見直しを踏まえ、19年度は740万円を計上して実施設計を策定する。

 水道事業の資本的支出は、高速道路建設に伴う既設管の移設や管路の耐震化事業による布設替え、経年劣化で不具合が発生する西台浄配水場の電気計装設備を更新する。さらに、水道加入を促進するため配水管布設工事を実施することとし、4億5049万円を予算化している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.