かわまちづくりに着手 新市長初の予算編成 普通建設費がほぼ半減(那珂市予算案)

[2019/3/12 茨城版]
 那珂市の先﨑光市長は定例記者会見で、1日に開会した第1回市議会定例会に提出した新年度当初予算案の概要などを説明した。一般会計は前年度当初を5.9%下回る195億円で、過去2番目の予算規模となった。2月13日の市長就任後初の予算編成は、主な事業として18年度に着手した防災設備整備事業を推進するほか、教育支援センター整備事業、かわまちづくり支援制度活用事業、公立幼稚園解体事業などを実施する。また、四中学区コミュニティセンター整備事業で測量委託料などを計上したほか、基本設計委託料の継続費を設定した。

 一般会計に占める普通建設事業費は13億6642万円で、前年度当初比46.3%の大幅減となった。主な要因は公立保育園建設事業や雨宮排水路整備事業、民間保育所等整備補助事業の完成などによるもの。一般会計に特別会計7会計を合わせた予算総額は337億4490万円で、対前年度当初比4.2%減となった。また、水道事業会計は収益的支出が10億9867万円、資本的支出が12億2134万円。引き続き木崎浄水場の更新事業を進めて、瓜連浄水場との統合を図る計画だ。

 防災設備整備事業は、現行のアナログ無線を更新してデジタル化する。事業は日立国際電気・建設技術研究所JVが担当し、市役所本庁舎の親局一式をはじめ、消防本部に設置してある遠隔操作設備と可搬式操作装置一式、屋外子局更新105局(屋外子局装置用スピーカー427台)、再送信子局設置4局、防災アプリ設備一式、電話連携用設備一式の更新・新設などを行う。また、各家庭に備えられている戸別受信機を順次取り替える予定で、既存配布の2万2415台から2万4000台へ増やす。

 18年度は実施設計を策定したほか、親局の整備工事や神崎と瓜連の屋外子局の更新、戸別受信機約7000台の設置に着手した。19年度は額田、戸多、芳野、木崎の屋外子局の更新と戸別受信機約8000台の設置、20年度は菅谷と後台の屋外子局の更新と戸別受信機9000台の設置工事を実施する予定だ。

 教育支援センター整備事業は、菅谷の市街地にある商工会館2階から廃校となった旧戸多小学校の普通教室棟へ移転して施設の有効活用を図るもの。教室を保護者と児童・生徒の相談室や事務室、会議室などに改修するほか、子どもたちへ居場所の提供を行う。建物の規模はRC造2階建て、延べ面積1377平方mで、移転にあたっては校舎の耐震補強工事と改修工事が必要となる。基本設計と実施設計はエイプラスデザイン(水戸市)で策定した。

 かわまちづくり支援制度活用事業では、那珂西大橋下流の戸河原地内河川敷を整備して、地域の魅力アップを図り、減少傾向にある戸多地区の定住人口の増加を目指す。河川管理者である国土交通省が河川の基本的整備を実施し、那珂市が上物の整備を行う計画だ。整備面積は約6haを見込み、そのうち約4haに多目的広場や駐車場、親水広場などを設ける予定で、詳細設計は日水コン(東京都新宿区)が担当した。夏ごろの工事発注を見込み、22年度の供用開始を目指す。

 公立幼稚園解体事業は、「ひまわり幼稚園」が4月に開園するのに伴い、統合された5つの旧園舎を解体する。横堀と五台は仮設園舎で、菅谷・菅谷西・芳野幼稚園の園舎は老朽化していた。

 四中学区コミュニティセンター整備事業は、測量委託料などを計上し、このほか基本設計委託料として19-20年度の継続費1900万円を設定した。市では中学校区ごとにコミュニティセンターの整備を進め、最後の四中学区の建設事業に入る。新年度は検討委員会を立ち上げて菅谷地区で候補地の選定を行い、決まり次第、測量作業などに着手する。用地取得が順調に進めば、基本設計の策定にも入る考えだ。

 このほか、橋りょう長寿命化修繕事業で中台地内の橋梁1橋の修繕工事を行う。

 先﨑市長は、就任後間もなかったことで「当初予算ではこれまで行ってきた事業を引き継ぎ、市民生活に影響が出ないように努めた」と説明し、「今後はできるだけ早い段階で独自色を出していきたい」とコメントした。

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