藤代南中改造に6.6億円 防災無線と防災ラジオを整備(取手市予算案)

[2019/3/13 茨城版]
 取手市(藤井信吾市長)はこのほど、19年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は383億5000万円で、前年度当初比0.8%の増となった。主な事業は、デジタル防災無線の導入と防災ラジオの整備に5億4762万円、藤代南中学校の校舎・体育館大規模改造事業に6億6280万円、消防本部の大規模改造工事に2億0580万円、福祉会館の改修に2億8510万円などを予算化。引き続き、取手駅北土地区画整理事業や桑原地区整備推進事業などの主要事業も進めていく。

 予算規模の増加は、デジタル防災無線整備や民間保育園などへ施設整備補助、消防本部の大規模改造工事などに伴うもの。学校施設空調設備設置事業や藤代南中学校大規模改造事業などは、国の第1次補正(学校の緊急重点安全確保対策)と第2次補正(防災・減災、国土強靱化のための緊急対策)を活用し、総額7億9272万円を3月補正に前倒している。これらを加えた実質的な予算規模は391億4272万円で、前年度当初比2.9%の増額となる。

 一般会計の普通建設事業費は38億4397万円。市民会館や戸頭中学校の施設整備などが完了したため、前年度当初比16.9%の減となる。一般会計と特別会計を合わせた予算規模は633億3448万円で、前年度当初(633億2451万円)からほぼ横ばいとなった。

 主な事業のうち、デジタル防災無線の導入と防災ラジオの整備は、周波数帯をより透過性のある280メガヘルツ帯に変更するため、工事費に約5億円を投じて137基ある屋外受信機などを中心に施設の更新を図る。合わせて計2000台の戸別受信機の購入費も予算化し、希望者には有償で貸与する予定だ。

 消防本部では、老朽化による改修工事が計画されている。この施設は1989年の建築で、規模はRC造3階建て延べ面積2253平方m。屋根や屋上の防水、電灯のLED化、給排水設備の更新などを行うほか、地上に設置してある非常用発電設備は緊急時に備えて移転する。設計は、青山建築設計事務所(つくば市東新井)がまとめた。

 福祉会館の大規模改造工事は、大規模改修や空調設備改修を行うため、若柳建築事務所(つくば市台町)で実施設計を進めている。福祉会館は東1丁目に立地し、1970年にRC造3階建て延べ3331平方mの規模で建てられ、13年度には成島建設の施工で耐震補強工事が行われた。工事は空調設備の更新に加え、内外壁やトイレなども改修する。

 藤代南中学校では、1974年から2007年にかけて建てられた校舎や08年完成の体育館を対象に内外壁や設備の改修、トイレの洋式化などの大規模改造工事を行う。設計は団建築設計事務所(水戸市大町)が策定した。事業費全額は、追加提案された補正予算により、18年度に前倒しする。

 取手駅北土地区画整理事業は、土地区画整理事業に12億9514万円、取手駅西口ペデストリアンデッキの概略設計に2087万円などを予算化し、施行区域内のA街区(0.7ha)の市街地再開発事業に向けて準備を進めていく。この事業は昨年、事業協力者として大京・戸田建設JVを選定し、事業計画の素案づくりに着手した。再開発ビルとして駐車場やタワー型マンションなどを整備するもので、今後は検討会を母体とする再開発準備組合を設立し、19年度は準備組合と事業代行予定者で事業計画案を策定するほか、市は都市計画決定に向けた手続きを進めていく。また、再開発ビルの整備に合わせて既存の西口ペデストリアンデッキについて検討を行う。

 桑原地区整備推進事業では、6205万円の事業を予算化する。桑原周辺地区の約67.6haを対象に土地区画整理事業を行うもので、昨年には事業協力者としてイオンモール・イオンタウンJVを選定し、計画の素案づくりなどの策定支援を進めている。今後34年度ごろの着工を目指し、組合設立や都市計画手続きに向けた準備を進める。

 このほか、民間保育園などへ施設整備補助として、認定こども園のあずま幼稚園に2億1346万円、民間保育園の戸頭東保育園に1億7154万円などを予算化する。

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