し尿処理施設 設備改良に着手 きぬ聖苑の待合棟を改修(筑西広域組合の予算)

[2019/4/9 茨城版]
 筑西広域市町村圏事務組合(管理者・須藤茂筑西市長)はこのほど、2019年度当初予算の概要を明らかにした。一般会計は61億6064万円で、前年度当初と比べて3%(1億7789万円)の伸びとなった。主な事業は、し尿処理施設基幹的設備改良工事に着手するほか、施工中の筑西消防署川島分署建設工事、きぬ聖苑のB工区(待合棟)改修工事を進める予定だ。また、環境センターのごみ処理施設とリサイクルプラザの基幹的設備改良事業にも着手する。

 組合は結城市、筑西市、桜川市の3市で構成し、プール・お風呂・ジムがある「筑西遊湯館」や多目的運動広場・公園の「県西総合公園」、ごみ処理施設やリサイクルプラザ、し尿処理施設で構成する「環境センター」、斎場・火葬場の「きぬ聖苑」、消防・救急を担う「広域消防」「小児救急医療」「病院群輪番制事業」、研修・訓練施設の「地域職業訓練センター」の運営・管理を行っている。

 し尿処理施設基幹的設備改良事業は、循環型社会形成推進交付金事業を活用して実施する。18年度にはエイト日本技術開発(東京都中野区)で、長寿命化計画を策定した。19年度は業者の選定を行って実施設計を策定するとともに、設備の製作作業に入る。20年度には、基幹的設備の更新工事を実施して施設の延命化を図る。し尿処理施設は1994年11月に竣工し、建設後25年が経過。重要設備の老朽化が進んでいることから、施設の機能保全と長寿命化を図る。処理能力は150キロリットル/日。事業費には、18-20年度の継続費14億3199万円を設定している。

 川島出張所は1969年に、下館市役所川島支所の一部を使用して運用を開始したが、庁舎の老朽化が著しく耐震性も確保されていないうえ、当初から消防庁舎として設計されたものでないため、必要な機能が不足している。このため、分署体制に移行するとともに、移転して建て替える。災害応急対策拠点としての機能を持たせるとともに、新エネルギー資源を活用し、環境に配慮した施設とする考えだ。建設場所は国道50号バイパスと県道舟玉川島停車場線との交差点南側の布川地内で、敷地面積は2509平方m。建物の規模は約1363平方mを見込む。建設工事は大内建設・アキラ建設JVが担当し、20年1月の竣工を目指す。

 きぬ聖苑では、施設の老朽化に伴う建物の屋根や外壁などの改修工事を行っている。施設内の天井裏の雨漏りや外壁タイルの剥がれ、クラック、水漏れなどの補修工事を行う。工事は3カ年で計画的に進めており、18年度はA工区(式場棟)の改修工事を実施した。19年度はB工区(待合棟)、20年度はC工区(火葬棟)を予定する。待合棟では屋根改修(屋根平場495平方m)と外壁改修(外壁タイル・モルタル塗替560平方m)を実施する。設計はAOI建築設計事務所(筑西市)で策定した。

 ごみ処理施設基幹的設備改良事業は、二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金を活用して、基幹的設備の更新および延命化を図るもの。事業は6カ年で実施する計画で、総事業費には75億4265万円(19年度1166万円、20年度699万円、21年度3億0800万円、22年度27億5000万円、23年度22億1100万円、24年度22億5500万円)を想定している。

 事業のスケジュールは、19年度に長寿命化総合計画の策定、20年度に発注支援(基本設計)業務、21年度に実施設計および機器の製作、22年度に1号炉工事、23年度に2号炉工事、24年度に3号炉工事を予定している。ごみ処理施設は03年3月に竣工し、16年が経過して重要設備の老朽化が進んでいるため、施設の機能保全と延命化を図るとともに、稼働に必要なエネルギーの消費に伴い排出される二酸化炭素量を1.5%削減する。1日あたりの処理能力は、24時間稼動で焼却施設が240t(80t×3炉)、灰溶融施設が31tの規模。

 リサイクルプラザ基幹的設備改良事業は、施設の老朽化に伴い、循環型社会形成推進交付金事業を活用して実施する。事業は19-20年度の2カ年で、総事業費に11億2092万円(19年度1542万円、20年度11億0550万円)を投じる。19年度は長寿命化総合計画を策定するとともに発注支援(基本設計)を委託し、20年度は改良工事へ着手する予定だ。リサイクルプラザは03年3月に竣工しており、老朽化した基幹的設備の定期的な更新を行う。これに伴い、稼働に必要なエネルギーの消費で排出される二酸化炭素量は3%削減される。処理量は1日5時間稼動で、50t(粗大ごみ8t、不燃ごみ40t、ペットボトル2t)となる。

 このほか、環境センターでは約6.6億円を投じて設備の更新工事を行うほか、きぬ聖苑では火葬炉の老朽化対策として火葬炉内耐火物全体積替工事を実施し、長寿命化を図る。19年度は1系列(3号炉・4号炉)の主燃炉、再燃炉、共通煙道の耐火物全体の積替えを行う。20年度には残りの1系列(1号炉・2号炉)の長寿命化を図る考えだ。

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