太田署改築で設計 本年度予算 投資的経費に46億円(県警察本部)

[2019/5/8 茨城版]
 県警察本部の本年度の当初予算(警察費)は、前年度当初から1億4801万円(0.2%)増の621億3327万円となった。増加の主な要因は、国体・障害者スポーツ大会などの開催に向けた警備対策費の増加によるもの。内訳は人件費が77.6%を占め、このほか活動経費などの一般行政費が15%、交通安全施設整備費などの投資的経費が7.4%となっている。本年度は、警察施設再編整備事業でつくば警察署(仮称)の建設工事完了を図るほか、太田警察署の移転建て替えに向けて基本設計や地質調査を行う。あわせて、交番・駐在所の計画的な建て替えや交通安全施設の重点的・効果的な整備も進めていく。

 県は本年度予算で、警察施設費に21億1045万円を計上した。その内訳は、交番・駐在所等建設整備費に2億5433万円、警察施設改修費に3億7950万円、警察署等建設整備費に2869万円、警察施設再編整備費に13億7918万円、職員宿舎再編整備費に6873万円となる。

 このうち警察署等建設整備費では、老朽化した太田警察署を移転改築するため基本設計と地質調査委託料を計上した。太田警察署は常陸太田市木崎二町に立地し、現在の庁舎は1963年に建てられ83年に増改築している。事業計画によると、2020年度に実施設計を策定し、21-22年度の2カ年で新たな庁舎を建設する。

 警察施設再編整備事業は、治安活動の拠点となる警察施設を再編して夜間体制や初動体制の強化を図るもの。「警察施設再編整備計画第2期計画」(計画期間12-16年度)には神栖警察署の新設のほか、小規模警察署(本署警察官定員50人未満の警察署)のひたちなか東警察署とつくば北警察署の統合が盛り込まれた。

 ひたちなか東警察署は、先行して15年度にひたちなか西警察署へ統合して「ひたちなか警察署」を開署するとともに、ひたちなか東警察署に代わって「那珂湊警察センター」を設置した。つくば北警察署は、統合するつくば中央警察署の庁舎が老朽化して改築する必要があることから、新たに敷地を確保して警察署を新設する。

 建設場所は、つくばエクスプレス「研究学園駅」に近いつくば市学園の森地内の約2万平方mで、ここに免震構造でRC造5階建て5560平方mの庁舎棟を建設する。基本設計は15年度に横須賀・河野建築関連業務JVが、実施設計は16年度に楠山・つくば建築関連業務JVが策定した。

 建設工事は建築工事を岡部・大和田JV、電気設備工事を栗原・吉原JV、機械設備工事を関彰・いなほJVがそれぞれ担当し、17年度から着工して20年春の開署を予定する。事業費には、17年度からの3カ年で約30億円を見込む。

 このほか交番・駐在所等建設整備費では、19年度に交番1カ所と駐在所5カ所の建て替えを計画している。

 交通安全施設整備費には予算額20億7366万円を盛り込み、交通安全施設の重点的・効果的な整備を図る。19年度の事業計画によると、信号機新設は25基、信号制御機更新は357基を予定し、このほか道路標識や道路標示などを整備する。

 その他の事業としては、国体・障害者スポーツ大会警備対策費に2億4307万円を計上。自動車盗対策事業費は2億1503万円を確保して、緊急配備支援システムを19年度は25基を増強整備する。全体計画は、15年度から19年度までの5カ年で110基設置し、増強前の90基から計画終了後は200基となる。

 なお、組織改編は警察装備・施設の整備と効率的な運用に向けた体制を整備するため、警務部に「装備施設課」を新設する。大規模災害や凶悪事件の発生に備えて警察装備の一体的な運用を図るとともに、老朽化に伴う建て替えなど警察施設の計画的な整備を進めるため、会計課施設室を発展的に改組する。

 このほか、大規模警備に向けた体制を強化するため、国体対策課を増強するとともに、警備課に附置する室として「オリンピック・パラリンピック等大規模警備対策室」を新設。つくば警察署(仮称)の開署に向けて、警務課に附置する室として「つくば警察署開設準備室」も設置する。

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