大規模事業に30億円 3カ年実施計画 交流館建設など推進(東海村)

[2019/5/16 茨城版]
 東海村は、第5次総合計画後期基本計画に基づく19-21年度の3カ年実施計画を策定した。総合計画の基本理念の一つである「持続可能なまちづくり」の実現を見据え、計画期間の4年目を迎えて集大成期に入る19年度は、「共生型」の地域社会づくりをソフト・ハード両面から支えるための5つのキーワード(子育て、教育、国体、産業振興、交流館)を掲げ、このキーワードを軸に5つの「最重点施策」を設定し、重点かつ優先的に取り組んでいく。大規模建設事業には、約30億円を投じる見込み。

 最重点の5施策は、[1]子育て(安心して子どもを生み、育てやすい環境の実現に向けた子育て支援)[2]教育(健やかで人間性豊かな子どもを育む教育環境の充実)[3]国体(「いきいき茨城ゆめ国体2019」の開催とレガシーの継承)[4]産業振興(新たな産業創生を見据えた地域経済の活性化)[5]交流館(「歴史と未来の交流館(仮称)」の建設と開館に向けた施策の展開)──となる。

 「子育て」は、子育て世代が育児の喜びを感じることの出来るまちの実現を目指して、4月に開設した病児・病後児保育施設の円滑な運営に努めるとともに、待機児童の解消に向け、新たな保育の受け皿となる小規模保育施設の整備に取り組む。病児・病後児保育施設は村立東海病院の敷地内に設置され、東海病院と連携している病院併設型の施設で、生後6カ月から小学校6年生までを対象に病児を受け入れる。

 「教育」は、子ども達の学びを高める教育活動の充実と学習環境を確保するため、小・中学校や公立幼稚園へ空調設備を設置する。さらに東海南中学校では、給食室の増改築工事や駐車場の整備工事を行う予定で、事業費には約5億円を投じる。既存施設の増築工事に向けて、まず敷地内に仮設の給食室を設置し、そのあと増築および改修工事を実施する。実施設計は団建築設計事務所(水戸市)で策定した。

 「国体」は、その成功とレガシーの継承に向けた取り組みを行う。秋に開催される国体を契機として「ホッケーのまちTOKAI」を目指し、ホッケー競技のさらなる定着を図る。村では阿漕ヶ浦公園などがホッケー会場になっており、国体の開催までに引き続き公園の改修や周辺整備を進めていく。

 「産業振興」は、知の拠点としての強みを生かした産業創生・技術開発へのチャレンジで、村内の研究機関や大学と連携した新技術・新製品の開発、イノベーション創出のための環境づくりを視野とした支援制度の創設などを行う。また、農業者の農業力向上や農業公社の設立に向けた取り組みや、農産物のブランド化など安定生産のための支援を充実させる。

 「交流館」は、歴史と未来の交流館(仮称)の2年後の開館に向けたハード・ソフト両面からの計画的な取り組みを推進するほか、石神城跡などの地域資源を活用した「とうかいまるごと博物館」事業や子ども科学広場の実施、住民活動団体との協力・連携により交流館でのスムーズな活動展開を見据えた取り組みを行う。また、建設予定地の西側に立地する旧中央公民館を解体・撤去し、各文教施設の共用駐車場とするため、再整備計画を策定する。

 歴史と未来の交流館(仮称)は19-20年度で建築・電気・機械・外構工事、および展示制作などを計画的かつ一体的に実施し、21年7月の開館を目指す。事業費には約15億9000万円を見込んでいる。交流館は村の歴史や文化財を「収集、保存、展示、伝承」することを目的に、幅広い世代が「憩い、交流、情報発信」することができる生涯学習の拠点施設とする。建設場所は村松の東海消防署西側で、敷地面積は6669平方m。建物の規模はRC造一部S造2階建て、延べ面積は2244平方m(1階2082平方m、2階162平方m)。内部には一部をオープン化した展示室をはじめ、事務室、収蔵庫、会議室、多目的スペース、交流活動スペースなどを設ける。また来館者のくつろぎの場として、別棟でカフェを設置する考えだ。実施設計は梓設計(東京都品川区)で策定した。

 主な大規模建設事業の整備計画は、▽福祉施設▽教育施設▽公園など▽道路・橋梁などなど▽上・下水道▽雨水排水など▽その他施設──に分けてまとめており、19年度の建設事業費には30億2075万円を計上する。

 また、村では「持続可能なまちづくり」の実現に向けた取り組みとして、▽地域共生社会の実現に向けた、多面的な支援の枠組みの継続・充実化▽村民生活の根幹を成すインフラの維持整備・活用──の点でも積極的にチャレンジしていく。

 「地域共生社会の実現に向けた、多面的な支援の枠組みの継続・充実化」では、災害に対応した基幹避難所の駐車場・アクセス道路の整備や消防団器具置場の移設・再整備などを行う。また、「村民生活の根幹を成すインフラの維持整備・活用」では道路の計画的な整備・修繕をはじめ、東海中央土地区画整理事業の着実な推進、阿漕ヶ浦公園やJR東海駅西口広場などの新たに整備されたインフラや、4車線化が進む国道245号の効果的な活用を図る考えだ。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.