中高一貫校整備に6億円 本年度の主要事業 高校統合で教室改修(県教育庁)

[2019/5/17 茨城版]
 県の本年度の教育費は、前年度を1.3%下回る2516億8602万円を計上した。基本テーマ「一人一人が輝く教育立県を目指して~子どもたちの自主性・自立性を育もう~」のもと、特に時代の変化に対応した魅力ある学校づくりの推進や茨城国体、東京オリンピック・パラリンピック関連施策の推進、教育による地方創生の実現など、特に6つの視点に力を入れて取り組む。主な事業は、新たに県立高等学校改革プラン推進事業に着手して3カ年で県立中高一貫教育校10校を設置するほか、県立高等学校再編整備事業や特別支援学校整備事業で引き続き整備計画に基づく施設整備を推進する。

 施設整備関係の主な事業を見ると、新規事業となる県立高等学校改革プラン推進事業には6億3576万円を計上した。この事業では、県立高等学校改革プランに基づいて県立中高一貫教育校10校を設置するために必要な施設設備を整備するもので、整備内容は技術室や、給食の実施に向けた運搬用エレベーター・パントリーの整備などとなる。

 本年度は、20年度に開校を予定する太田第一、鉾田第一、鹿島、竜ケ崎第一、下館第一で工事を実施する。なお、20年度は21年度開校予定の水戸第一、勝田、土浦第一で、21年度は22年度開校予定の下妻第一と水海道第一で工事を実施する計画となっている。

 同じく新規事業の高等学校普通教室空調管理事業では、2億3504万円を予算化した。県が普通教室に設置した29校の空調機器の管理を行うとともに、PTAなどが普通教室に設置している70校の空調機器に対する費用負担を行い、適正に管理する。県が設置する空調機器については、高等学校空調設備緊急整備事業で18年度の繰越しを活用し、6月末までに設置を完了させる。

 県立高等学校再編整備事業には予算額1億0945万円を計上し、本年度は太田二高と佐竹高を統合してこの4月に開校した太田西山高校の実習室を改修するほか、岩井高と坂東総合高を統合して20年度に開校する坂東地区新校でも実習室の改修や農場移動用バスの購入などを行う。

 特別支援学校整備事業は8億5542万円の予算額で、第2期県立特別支援学校整備計画に基づく校舎整備や法定点検などに基づく改修などによる施設設備、校地の整備を実施する。石岡特別支援学校は本年4月に開校しており、引き続き本年度は施設整備事業で鹿島特別支援学校の仮設校舎の賃貸借や学校施設の法定点検に基づく改修を、校地等整備事業で運動場や法面の整備、門扉などの新設や改修を行う。

 みんなに優しい学校施設づくり推進事業は、本年度も予算額8452万円を盛り込んで、県立特別支援学校や中等教育学校を対象に既存トイレの洋式化や多目的トイレの整備を行う。特別支援学校ではこのほか、新たに教育情報化推進事業に着手し、622万円を計上してICT環境の整備などを図る。

 県営体育施設再編整備事業は、茨城国体の会場地となる県営体育施設の整備の進展に伴って前年度から大きく減額となり、1億0073万円を予算化した。本年度は笠松運動公園で補助陸上競技場次期更新に向けた改修や、プール棟・体育館の防火設備改修などを行う。また堀原運動公園では、武道館の防火設備改修や児童公園の大型遊具更新などを計画する。

 新規事業の図書館魅力向上推進事業は、3421万円を確保してインターネット予約による遠隔地貸出サービスの体制を構築するほか、県立図書館内の休憩コーナーをカフェスペースに改修する。19年度上半期で業者を選定し設計を策定して、下半期で改修工事を行い20年3月ごろにもオープンする。

 このほか、国体等を契機とした茨城の魅力発信事業には712万円を計上し、近代美術館で「横山大観展」を開催するほか美術館・博物館のWi-Fi環境を整備するなど、本県ならではの展示や来館者の満足度向上につながる環境整備を行い、本県の魅力向上を図る。

 文化財等整備費補助事業では、文化財の修理などの費用の一部を県が補助することで文化財所有者の負担軽減を図るため、3513万円を予算化。茨城県中世城館跡総合調査事業には200万円を用意し、県内の中世城館跡について遺構調査および史料調査を総合的に実施し、その保護と活用を図るための基礎資料を得る。

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