上郷高校跡地を選定 陸上競技場の整備 地元説明後に基本構想(つくば市)

[2019/05/22 茨城版]
 つくば市は陸上競技場整備事業で、上郷高校跡地を候補地とする方針を明らかにした。小中学生の陸上競技大会をはじめ、市内大会レベルで公式記録が取れる3種または4種公認、観客席約1000席規模の陸上競技場の整備を予定している。これまで進めてきた検討調査の結果は、地元説明会を開催して市民に情報提供するとともに、意見を募集する。そのあと基本構想を策定して、事業の可能性を大規模事業評価委員会へ諮る考えだ。

 施設の整備内容は、陸上競技場が400mトラック1面(全天候型舗装8レーン)で、インフィールド部はサッカーなどの多目的な球技利用を想定した人工芝(球技利用スペース以外は天然芝張り)。メインスタンドの観客席は約1000席で、このほか管理棟や倉庫、芝スタンド(約1000席)、園路広場、防災備蓄倉庫、屋外トイレ、駐車場・駐輪場などの設置を見込んでいる。

 市内には公式記録が取れる市立の陸上競技場が無いことから、これまで整備に向けて検討を重ねてきた。学校跡地の利活用の観点から、上郷高校跡地のほかにも、廃校となった筑波地区の学校跡地(筑波西中・筑波東中・菅間小・作岡小・田水山小・筑波小・田井小・北条小・小田小・山口小)10カ所を加えた合計11カ所を対象に、整備の可能性を含む優位性などの比較検討調査を行ってきた。その結果、上郷高校跡地が総合的に判断して最も高い評価を得た。

 陸上競技場は市立スポーツ施設(公共社会体育施設)として、市内の中学校の公式競技大会が開催できるレベルを想定しており、市民の誰もが身近にスポーツに親しむことができる環境の充実を図る。また防災機能を備えたオープンスペースとして震災に備えた対応(将来的には広域避難場所、災害応急対策拠点、物資輸送の中継地点などの役割を想定)や水害などに備えた対応(雨水流出抑制機能の担保)を、さらに自然環境ネットワークなどの拠点として、ウエルネスパークなどの既存公共施設に加え周辺の公園緑地、小貝川・桜川などとの連携を意識した活動ネットワークの拠点化や、環境に配慮した空間づくりなどの役割を果たすものとする。

 上郷高校跡地は市西部地区に位置し、敷地面積は約7haで、このうちグランド部分の約3haが整備対象となっている。現況敷地での整備になると、メインスタンドは約730人収容、芝スタンドは600-800人収容で合計約1500人程度となり、駐車場は80-100台程度しか確保できない。しかし、周辺の用地を買収して敷地の拡張が可能であれば、敷地東側の道路をアプローチ道路として活用し、駐車場スペースは200台程度確保できる。メインスタンドと管理事務所、利用者が集散する主広場の配置に余裕ができ、トラックの外周全体に芝スタンドを配置するスペースも確保できる(収容人数はメインスタンド1000人+芝スタンド2500人、合計3500人程度)。また、これらを結ぶ外周周回園路は、多様な植栽による景観変化と適度なアップダウンのある快適なジョギングコースとして機能することが期待できる。

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