245号で新川橋撤去など 事業概要 中丸川調節池は堤体工事へ(県常陸大宮土木)

[2019/5/28 茨城版]
 県常陸大宮土木事務所(松橋秀広技監兼所長)の19年度の事業概要によると、主な事業は国道118号那珂・大宮バイパスで引き続き道路改良舗装工事などを進めるほか、国道245号ひたちなか市・東海村4車線拡幅では残区間の現道拡幅工事や新川橋の現橋撤去、および仮橋設置などを行う。また、国道123号御前山拡幅は20年度の完了を目指し道路改良舗装工事を、都市計画道路平野杉本線も復興期間内の完成に向けた跨線橋上部工や道路改良舗装工事を予定する。中丸川改修事業では、調節池の堤体本体の詳細設計および堤体本体工などを計画する。

 本年度の主要事業を見ると、国道118号「那珂・大宮バイパス」整備事業では用地補償や埋蔵文化財発掘調査、道路改良舗装工事などを実施する。このバイパスは、1996年度から事業に着手して全体延長8.3kmを北側から順次整備しており、これまでに玉川左岸(常陸大宮市行政境)まで約1.6km区間の4車線化が完了している。

 残る約6.7km区間のうち、都市計画道路平野杉本線交差部から北側の約3.1km区間は復興事業に位置付けて、常陸大宮市行政境側から優先的に整備している。またJR水郡線を跨ぐ静跨線橋は、東日本大震災後に架け替えた新橋の西側にさらに2車線分を設けるための橋梁工事を進めている。2018年度末の進捗率は46%となっている。

 国道245号は、国道6号を補完し災害時に緊急輸送道路として重要な役割を担う路線だが、慢性的な交通渋滞が課題となっているため、1992年度から「ひたちなか市・東海村4車線拡幅」整備事業として現道の4車線化に着手した。全体延長約15kmのうち、これまでに11km(ひたちなか市9.2km、東海村1.8km)が4車線で供用している。

 残る工事は、主要な交差点から優先的に施工して暫定供用したほか、日本原子力発電前から北側の区間や日本原子力開発機構前で重点的に現道拡幅工事を行っている。さらに、村松地区の新川橋の4車線架替工事にも2018年度から着手した。18年度末の進捗率は85%。本年度は新川橋の現橋撤去や仮橋設置、豊岡橋架け替えなど橋梁工事のほか、道路改良舗装工事や残る用地補償を実施する。

 国道123号は、常陸大宮市野口地内の幅員が狭く、クランク型交差点や急カーブが連続し大型車の通行に支障を来たしていることから、県事業の「国道123号道路整備事業」と常陸大宮市事業の「合併市町村幹線道路緊急整備支援事業」で2004年度からバイパス整備事業を進めている。全体計画は東側の主要地方道那須烏山御前山線から西側の国道123号現道まで延長1.3km、幅員15mで、このうち700mを合併支援道路事業、600mを御前山拡幅事業で実施している。

 これまでに那須烏山御前山線から340m区間を供用しており、18年度末の進捗率は事業費ベースで85%となっている。本年度は、18年度の繰越予算とあわせて事業費約2億5000万円を確保して、延長480mの道路改良舗装工事を計画する。それ以外の残区間についても、20年度の完了を目指している。

 県道下檜沢上小瀬線は、常陸大宮市の旧美和村と旧緒川村の中心地を結ぶ重要な生活道路でありながら、現道の幅員が狭く屈曲して円滑な通行に支障を来たしているため、2001年度から緒川ダム関連対策事業で現道拡幅とバイパス整備を進めている。

 全体計画は延長3700m、幅員11mで、総事業費は約51億円を見込む。国道293号交差部から延長約2.8kmのバイパス部を供用したのを始め、これまでに計約3.6kmの工事が完了し供用している。18年度末の進捗率は97%まで進んでおり、本年度は旧橋撤去工事を実施する。

 都市計画道路平野杉本線は、旧瓜連町の中心市街地での渋滞緩和や交通円滑化を図るため、主要地方道日立笠間線のバイパスとして整備している。平野台住宅団地を基点に国道118号、JR水郡線瓜連駅周辺市街地、県道那珂瓜連線、主要地方道日立笠間線を連絡する環状型幹線街路で、全体延長は1652m。このうち1076mは、1993年度までに整備を終えている。

 1998年度からは、JR水郡線を跨ぐ部分を含めた残りの576m区間の事業に着手し、2018年度末の進捗率は92%。現在は復興予算を活用したJR水郡線の跨線橋を整備しており、17年の秋にJR東日本と工事委託協定を締結して、本年度はJRによる跨線橋の橋梁上部工、階段工を予定する。また常陸大宮土木事務所でも道路改良舗装工事を計画し、復興期間内の工事完了を目指す。

 一級河川中丸川は豪雨時の河川氾濫を防ぐため、調節池計画を含めた河川改修事業を実施している。総事業費112億円を投じて本郷川も含めた延長7600mの河道改修を行うほか、上流にはひたちなか市と協力して14.3haの多目的遊水地を整備する。

 これまでに、那珂川合流点から上流へ中丸川の本線が3.5kmと、支川の本郷川200mの整備が概成。また、最上流部の調節池も2016年度に用地の取得が完了するなど、18年度末の進捗率は54.8%となる。本年度は、中丸川調節池の堤体本体の詳細設計および堤体本体工をはじめ、掘削・築堤工、樋管詳細設計、および用地買収を進める。

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