研究施設と展示施設を 隈氏と記者発表 相乗効果で魅力発信(境町)

[2019/6/4 茨城版]
 境町の橋本正裕町長は5月31日、研究開発施設「S-Lab(仮称)」とまちかどギャラリー「S-Gallery(仮称)」建設事業に関し、隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)を主宰する隈氏と都内で共同記者発表を行った。研究開発施設は篠原工務店が施工を担当し、11月の完成を目指している。ギャラリーの新築工事は6月中に発注して7月の着工、20年3月の完成を目指す。事業費には研究開発施設に2億1000万円、ギャラリーに9000万円を投じる見込み。二つの文化施設を建設することで、相乗効果による町の魅力発信を図る考えだ。

 記者発表で橋本町長は、隈氏とのプロジェクトが道の駅さかいの「サンドイッチ工房」や「さかい河岸レストラン茶蔵」に続くものであることに触れ、4月にオープンした「茶蔵」が建築ファンや建築家、地元住民など予想を超える多くの人で賑わっていることを報告。「建築や文化が町の活性化に役立つモデルケースとなるように、建築物と一緒に町を盛り上げていきたい」と抱負を述べ、「二つの文化施設の整備によって人の波がまちなかへ移っていき、徐々に活性化するのではないか」と期待した。

 続いて隈氏は、「境町にはいろいろな宝や魅力、歴史と文化の両方があって大きなポテンシャルを感じており、これを世界に発信するお手伝いをしたいと思っている。L字型の敷地に二つの文化施設を設けて相乗効果を狙いたい。また道の駅から文化施設、河岸の駅さかいまでの3つの拠点でネットワークを形成して人の流れを作っていきたい。これからは人が歩いて移動するストリート型・路地型のまちづくりが主流となるだろう」と話した。

 続けて「研究施設は見学型・参加型とし、ギャラリーはガラス張りで県産材を使った軒を設置して、通りからも作品を見ることができるオープン型の施設とする」と説明した。

 研究開発施設は木造平屋357平方mで、ワインと干し芋を特産物とするための研究開発を行う。まちかどギャラリーは木造平屋114平方mに、晩年を境町で過ごし町にゆかりの深い画家、粛粲寶の作品を常時30-50点ほど展示する。そのほかの作品を納める収蔵庫も今後、設置を検討する考えだ。建設場所は坂花町の敷地面積1224平方m。2つの施設の間にはシナジー広場を設けてくつろぎの場とし、駐車場は近隣に土地を確保して整備する予定だ。

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