育成・支援・投資を基本に 那珂市が「那珂ビジョン」 施策の方向性示す

[2019/7/6 茨城版]
 那珂市はこのほど、「那珂ビジョン-可能性への挑戦-」を策定した。先﨑光市長が目指す施策の方向性を明らかにし、これまでの第2次総合計画や総合戦略、行政改革大綱を後押しする。「活力あふれる那珂市」の実現に向けて、職員のモチベーションを上げるとともに、市役所一丸となって取り組む考えで、▽活力ある担い手の「育成」▽住みよさを支える活力への「支援」▽活力ある未来への「投資」──の3つを基本方針に掲げている。

 また、「可能性への挑戦」を実行するには柔軟さも必要と考え、「市役所は市民に対するサービスの提供主体である」という捉え方から「市役所はサービスのコーディネータ」、「市民は活力あふれる那珂市を創る主体」であるという捉え方へ軸足をシフトしていく。ビジョンの実現に向けた取り組みには、全庁的な協議から共通理解を図り、緊急性、重要性の高い分野に重点的に職員や財源を振り分けるほか、既成概念にとらわれない新たな手法が求められている。

 このビジョンでは3つの基本方針を設定し、この方針を達成するために必要となる基本姿勢を明確にした。さらにビジョンで示す「目指すべき姿」を実現するため、現状と課題を明確にして、飛躍への助走期間として19年度に取り組む事項を定め、20年度からの本格的なプラン実施に向けた取り組みを示す。

 活力ある担い手の「育成」は、人口減少・少子高齢化の進行に加え、市民ニーズが多様化・複雑化しているが、行政サービスの拡大は非常に困難な状況だ。しかし頻発する自然災害や地域コミュニティの希薄化、担い手不足などの課題が山積している。そのような迫る課題に自ら対応し、将来の那珂市を担う人材を育成するには、市の未来を創る「協働参画者」を増やしていく必要がある。

 そのためにも自治活動への参加意識の形成や新たな人材の発掘、育成を通して活力の担い手となる人材の確保に努めるほか、行政組織の機構改革や職員の意識改革を通して活力ある那珂市の形成に挑戦する。

 住みよさを支える活力への「支援」は、地理的な住みよさをはじめ、生活上での住みよさは那珂市のかけがえのない資産である。住みよさは様々な場面へ影響を与えるとともに、さらなる活力を生み、市を支える原動力となっている。また市では自発的に活動する個人や団体、事業者への支援を強力に推進するとともに、市役所と相互に活力を発揮できるような環境の構築を図る。

 活力ある未来への「投資」は、人口減少・少子高齢化が進むなか、いたずらな投資は将来負担を増加させるリスクを伴う。しかし市では学校施設を含む多くの公共施設が老朽化しており、既存施設の更新も視野に入れなければならない。そのような状況のもと活力ある未来へ向けて投資を行うには、既存施設間の連携や集約化・複合化を実施するほか、整備する場所が地域活性化の拠点となり得るかどうかという点が検討にあたってのポイントとなる。市の活力の基盤となる産業やインフラの整備に向けては長期的・総合的な視点を持って挑戦するとともに、財源の確保などにおいても工夫をこらして取り組む。

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