118号4車線化など9項目 県に要望書 北部幹線のルート検討へ(那珂市)

[2019/7/18 茨城版]
 那珂市の先﨑光市長は10日、県庁で伊藤高土木部長に那珂市における道路、河川の整備に関する要望を行った。重点要望に挙げた国道118号の4車線化や主要地方道常陸那珂港山方線(北部幹線)の整備促進、都市計画道路菅谷飯田線の県道昇格による4車線での整備促進をはじめ、計9項目を取り上げて一層の整備促進を要望。県は国道118号で本年度、静跨線橋の前後や静入口交差点改良工事に着手するほか、北部幹線は国道6号から常磐道までの区間の最適ルートを検討すると説明した。

 この活動は、市の重要な社会基盤である道路や河川のさらなる機能向上のため、早期整備に向けた財源の確保と事業促進について県に要望するもので、17年度に続き今回で2回目。本年5月に取りまとめた「可能性への挑戦~那珂ビジョン~」に位置付けた「活力ある未来への投資」の一環として行った。

 冒頭、先﨑市長は「那珂市は県北の玄関口で、背後に県北が控えていることからも、ますます発展しなくてはならない。可能性への挑戦へということで頑張っているが、その中の一つの大きな要素がインフラの整備」と話して、今後の事業推進に県の協力を求めた。

 今回の要望項目は9項目。このうち国道118号の4車線では、必要財源の確保と更なる整備促進を要望。県道静常陸大宮線は、幅員が狭く朝夕の交通量も多くて通学する児童・生徒が大変危険な状況にあるため、早期整備を要望した。

 主要地方道瓜連馬渡線(都市計画道路上菅谷下菅谷線)は、菅谷小学校の通学路にもなっていることから継続的な整備促進を要望。大井川は降雨時に氾濫が発生して低地の水田畑地が被害を受けている状況にあり、整備促進を要望した。

 主要地方道常陸那珂港山方線(北部幹線)は木島大橋南側から国道6号までを結ぶことで、円滑な交通と地域間交流の活性化を期待した。日立笠間線(都市計画道路平野杉本線)は、瓜連地区の交通安全環境の確保と物流の利便性向上を図るため早期整備を要望した。

 都市計画道路菅谷飯田線は、広域農道バードラインのうち水戸勝田環状道路(仮称)に位置付ける県道菅谷小原内水戸線から主要地方道那珂インター線までの区間と、それ以外となる那珂インター線から国道118号までの区間について、県道昇格による4車線整備を要望。県道額田南郷田彦線は、横堀小学校や菅谷東小学校の通学路だが非常に危険なため、堤バイパスの早期整備を要望した。

 市の都市計画道路は現在、菅谷・市毛線(第3期)で前年度完成した都市計画道路上宿・大木内線交差点までの供用開始を目指しているが、社会資本整備交付金の減少が続き事業の推進に影響が出ている。菅谷・市毛線の第4期も次年度より事業を継続して進める計画で、さらに都市計画道路上菅谷・下菅谷線と下菅谷停車場線も事業認可を取得して早期整備を進める予定と説明し、交付金の予算確保に特段の配慮を求めた。

 これに対し、県から現在の事業の状況を説明。国道118号は玉川橋より北側、約1・6km区間が4車線で完成しており、引き続き玉川橋から南側の日立笠間線までを優先区間として整備を進めている。さらに日立笠間線から都市計画道路平野杉本線までの区間の用地取得を進めるとともに、本年度は静跨線橋の前後および静入口交差点改良工事に着手して優先区間の早期4車線化を目指す。

 県道静常陸大宮線は用地の同意を得て、本年度から交付金化となったことから、4月より用地買収に着手して推進に努める。主要地方道瓜連馬渡線は16年度に事業に着手して18年度から用地買収を進めており、今後も用地買収を進めて早期完了を目指す。

 一級河川大井川は現在、繰越で120mの河道掘削工事を施工しており、本年度も180mの河道掘削工事を予定。下流から約780m区間が整備済みで、引き続き河道掘削や護岸整備などを推進するが、あわせて課題となっている掘削土砂の処分先の確保について市の協力を求めた。

 主要地方道常陸那珂港山方線(北部幹線)は、国道6号から常磐道までの区間が本年度、地域高規格道路補助調査として採択されことから、国道6号から国道349号間について早期事業化できるよう、常磐道との接続に関する国などとの協議や、最適ルートの検討などを実施していく。

 また国道349号から木島大橋までの区間は、17年度から交付金事業で整備しており、圃場整備の創設換地で道路用地を生み出すことから、県北農林事務所などと調整しながら事業進捗を図る。額田地区は本年度に事業説明会を実施し、今後は用地買収に着手して早期の歩道整備を図る。

 主要地方道日立笠間線(都市計画道路平野杉本線)は、12年度からの復興事業費を活用して整備を進め、18年度はJR水郡線を跨ぐ瓜連跨線橋(仮称)の上部工架設工事が完了。現在は橋梁付属物工事などを進めており、今後は跨線橋前後の道路改良工事を実施して本年度の供用開始を目指す。

 都市計画道路菅谷飯田線の県道昇格は、県道として整備する必要性などを将来的な交通需要も見据えながら総合的に考えていく必要があるとして、要望区間の整備効果も認識しながら整備のあり方を検討していく。

 県道額田南郷田彦線の堤バイパスは、17年度に概略設計を実施し、本年度から測量業務に着手する予定。測量業務着手前に地元への説明会を実施する予定で、事業推進に市の協力を求めた。

 那珂市事業の交付金の予算確保は、中央要望や事業連絡協議会などを通して必要な予算の確保を国に強く働きかけていく予定とし、市には事業説明会や事業ヒヤリングの際に、国の基本方針やより厚い予算配分が期待される整備計画などの情報を担当者へ助言するなど、今後も適切に対応をしていくと説明した。

 最後に伊藤部長は、「道路や河川の事業を円滑に進める際に、一番大事なのは用地」と市の協力を求めるとともに、「次に大事なのは予算」と話し、交付金の確保に関して県から提供する情報をうまく活用し、国の予算配分のノウハウにあったような配分を要求するようアドバイスした。

 また「道路を作るのであれば、それぞれの道路の必要性を地域づくり、街づくりと一体化して整理したほうがいい」とも指摘した。最後に「これから予算要望は続くので、随時情報交換しながら、十分な予算の獲得ができるよう協力していきたい」とあいさつした。

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