萬春園再整備で設計 公募型プロポ開始 提案書提出は来月21日まで(日立市)

[2019/7/23 茨城版]
 日立市はこのほど、萬春園再整備事業で基本設計に係る公募型プロポーザルを公示した。技術提案書の提出は8月21日までで、9月下旬ごろに最優秀者を決定する。20年度に実施設計をまとめたあと、21-22年度の2カ年で建設工事を進め、23年度の供用開始を目指す。

 萬春園は、市で初めての特養ホームとして鮎川町へ1975年に定員50人で開設され、デイサービスセンターや介護計画センターを併設する。翌年には定員が100人に増設され、81年にはデイルーム棟を増設。84年にはデイサービスセンターを開設し、2003年には介護計画センターを開設した。現在の規模は、RC造地上2階地下1階建て、延べ約3800平方mとなっている。

 築後44年が経過して建物の老朽化が進んでいるほか、耐震性の問題も顕在化していることから、高齢化の進行や特養ホームへの入所待機者の常態化などを考慮した上で、昨年には再整備基本計画の策定に着手。本年3月に、再整備方針や目標などを盛り込んだ基本計画としてまとめた。

 再整備に当たっては、基本コンセプトに「超高齢化社会に対応した質の高いケアと適正なサービスを提供できる施設」を掲げ、▽利用者▽家族▽職員▽地域──の4つの視点に立って、施設整備に必要な条件などをまとめた。

 建設地は、現在地に近い鮎川町の民有地8987平方mを取得する。新施設には、現在もある▽特養ホーム▽短期入所生活介護▽居宅介護▽通所介護──の4つの機能のうち、民間事業者の施設で充足している通所介護を除いた3つ機能を設置する。このほか、新たな機能として地域交流スペースと福祉機器の活用・展示を特養施設内に設置するほか、敷地内に機能訓練ゾーンを設け、将来的に併設する平屋の施設内には認知症支援関連施設を設置する計画だ。

 これらの機能を盛り込んだ施設規模は、延べ5600平方m(特養5000平方m、併設施設600平方m)を想定。概算事業費は、特養と併設施設などの建物で約21億円を見込んでいる。

 プロポーザルの参加要件は単体又は設計JVとし、介護保険施設などの新築や改築、増築工事(改修、模様替工事を除く)などの設計実績を有する一級建築士事務所の登録者としている。設計委託料の上限は4052万3000円(税込み)とする。

 基本設計を年度内にまとめ、20年度は実施設計に着手する。工事は21-22年で特養施設などを進め、完了後に併設施設の建設工事に着手する計画だ。

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