公設市場の再整備など 来年度の国・県予算編成に 40項目118事業を要望(水戸市)

[2019/7/13 茨城版]
 水戸市は、20年度の国・県予算編成に対する要望事項を取りまとめて、9日に市議会へ報告した。要望事項は昨年度と比べ、項目数が2項目減って40項目、事業数が同数の118事業となった。新規要望事項は、「防災・減災対策に係る支援について」と「都市防災総合推進事業(道路整備)」、「偕楽園の有料化等を踏まえた魅力向上について」、「公設地方卸売市場の再整備に係る支援について」の4項目となる。このほか、新たに内原8-0050号線、内原6-0008号線の整備や千波湖周辺地区都市再生整備計画事業、農集排飯富地区処理施設の機能強化への支援などの事業を追加し、このあと国や県の支援を求めていく。

 国・県の予算編成に対する要望は、要望した補助事業費を確保して計画的に整備を進めることを狙いとし、毎年7月の各省庁の次年度概算要求が始まる時期に行っている。県に対する要望は、今月中旬に県庁へ大井川和彦知事を訪ねて要望書を手渡す。国に対する要望も今月下旬に、県選出国会議員や関係省庁の大臣・局長クラス、国土交通省関東地方整備局などに対して行う予定。高橋靖市長や市幹部職員が、公共事業費や補助金の確保、事業への早期着手を陳情する。

 今回の要望項目の内訳は、市の事業分が28項目61事業、県の事業分が17項目55事業、国の事業分が6項目13事業となった。要望先は、国に対する要望が25項目62事業、県に対する要望が33項目99事業(重複含む)となっている。

 新規要望事項のうち、「防災・減災対策に係る支援について」では消防施設の移転改築や防災拠点にもなる学校施設の長寿命化などを図っていく必要があるとして、緊急防災・減災対策(消防施設整備)に係る支援の継続や防災・減災、国土強靭化(学校施設の長寿命化、トイレ改修)に係る支援の継続を要望する。

 「都市防災総合推進事業(道路整備)」では、地区公共施設等整備(道路整備)として寿100号線、幹線市道11号線、常澄6-0002号線の整備に係る事業費の補助を要望。18年度から事業に着手していて本年度末の進捗率は9.1%の見込みとなっており、20年度は道路整備に事業費3700万円を計画。このうち国費として1850万円を要望する。

 「偕楽園の有料化等を踏まえた魅力向上について」は、県において偕楽園・弘道館のさらなる魅力向上を図るため偕楽園の有料化を決定し、その財源を活用した整備の検討を進めていることから、新たな財源の有効活用をはじめ、整備にあたり市民や関係者などの意見を踏まえた魅力向上の促進、および有料化後の状況を踏まえた使用料制度の柔軟な見直しを要望する。

 「公設地方卸売市場の再整備に係る支援について」は、本年3月に策定した「水戸地方公設地方卸売市場再整備計画」に基づく再整備事業の一層の推進を図るため、事業費の補助を要望する。再整備事業は冷蔵庫改築(収容規模6100t)と非常用電源5基の設置などで、総事業費は20億9670万円。本年度に冷蔵庫改築の実施設計と非常用電源の基本計画を策定し、20年度はそれぞれ工事を実施して事業を完了する計画で、国費5億2750万円を要望する。

 このほか新規要望事業では、社会資本総合整備事業(防災・安全交付金事業)の道路改良事業(通学路整備)に内原8-0050号線と内原6-0008号線を新たに追加し、事業費の補助を要望する。内原8-0050号線は延長370m、幅員10mで計画し、事業年度は20-21年度、総事業費2700万円を見込む。20年度は路線測量と詳細設計を計画している。

 内原6-0008号線は延長1km、幅員10mで計画し、事業年度は20-25年度、総事業費3億7100万円を予定。20年度は路線測量に事業費500万円を見込み、うち国費で275万円を要望する。

 社会資本総合整備事業(市街地整備事業)には、千波公園のさらなる魅力向上を図るため千波湖周辺地区都市再生整備計画事業を追加した。事業年度は19-23年度、総事業費28億6400万円で、千波公園の園路・広場の整備をはじめ千波湖水質浄化導水施設の取水施設や導水管、エスカレーターなどを計画。20年度は千波公園の園路などの工事と、千波湖水質浄化導水施設の工事を予定している。

 農業集落排水処理施設の機能強化対策事業は、昨年度に最適整備構想を作成し、現在、飯富地区における既存施設の機能強化実施に向けた施設改修調査、計画策定を進めていることから、県にこの取り組みへの支援を求める。

 新規以外の要望事項を見ると、「教育環境の充実にかかる財源確保について」で見川小学校の校舎改築や学校施設の長寿命化改良事業、大規模改造に係る財源の確保を引き続き要望。魅力ある都市機能の充実を図るため、水戸駅前三の丸地区の再開発事業や内原駅南口周辺地区整備事業に対する補助も要望する。

 道路は高規格幹線道路をはじめ、国・県道の拡幅や主要道路、県庁舎関連道路の整備、国道6号と国道50号バイパスの交差点の渋滞解消、および社会資本整備総合交付金事業(道路事業)による都市計画道路や市道の整備について、それぞれ事業の促進を求める。

 また、歴史まちづくりに係る取り組みや新市民会館整備に係る支援、新ごみ処理施設整備事業などについても引き続き要望する。

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