複合施設化を検討 中央図書館の改築 候補地4カ所から絞り込み(ひたちなか市)

[2019/8/6 茨城版]
 ひたちなか市は中央図書館の改築事業で、18年度に基本計画を策定した。それによると、想定する蔵書規模は約50万冊で、延べ面積は約558平方m。このほか、現在は複合施設化に向けた検討を行っている。本年度は引き続き建設候補地の絞り込みや、施設の複合化に向けた検討も行い、設計に向けた準備を進める計画だ。

 この事業は、中央図書館の建物や設備が老朽化し、バリアフリー化も課題となっていることから、移転を含めた改築を計画するもの。市の図書館は現在、中央図書館(元町5-3)と佐野図書館(高場1362-1)、那珂湊図書館(鍛冶屋窪3566)の3施設があり、蔵書数は全体で約46万書を保有する。3施設のうち、佐野図書館は1999年建築と比較的新しい施設だが、中央図書館は74年建築、那珂湊図書館は78年建築といずれも築後40年以上が経過し、建物や設備の老朽化が進んでいる。また、エレベーターがないなどバリアフリー化への対応も課題となっていた。

 このため、中央図書館で位置や規模、図書館の持つ機能や周辺の公共施設との連携など、改築に向けた検討に着手した。現在の規模はS造2階建て1868平方mで、蔵書数は24万書を有する。

 18年度には、図書館総合研究所(東京都文京区)に委託して基本計画を策定した。それによると、施設整備の基本的考え方は▽市民にとっての立ち寄りやすさや利用のしやすさ、分かりやすさ、快適性などに配慮▽将来的な市民ニーズや情報技術の変化にも対応できる空間構成──を掲げた。想定蔵書規模は約50万冊(開架約50%、閉架約50%)とし、一般書・児童書比率は一般書約65%、児童書約35%とした。

 この規模に基づく延べ面積は、約5500平方mを基本とした。内訳はエントランス・交流部分が約170平方m、児童開架が約870平方m、一般開架が2065平方m、集会・学習が520平方mで、管理部分が約820平方m(事務・管理320平方m、保存(閉架書庫)500平方m)、共用部分(階段・廊下・トイレなど)が全体総面積の20%としている。

 このほか、現在は複合施設化に向けての検討も行っており、図書機能のほかに「遊びと学び」の場を確保する考え。検討に当たっては、基本計画をまとめた図書館総合研究所に整備支援等業務を委託した。最終的な規模は、この機能を加えたものとなる見通しだ。

 建設候補地は、想定する建物規模と駐車場規模(約110台)を踏まえ、現在地の2プランと青少年センター・旧生涯学習センターなどの跡地、東石川第4グラウンド敷地など、計4カ所を対象に引き続き検討を行っている。現在地については、現敷地での改築と、隣接する市営元町駐車場敷地を活用した2プランとなっている。また青少年センターなどの跡地は、立体駐車場の整備も想定している。

 建設地の決定に向けては、魅力的な図書館の建設にきわめて重要な要素であるとして、敷地の広さや余裕度、アクセス性や利便性、都市機能等の集積度、中心市街地における回遊性や賑わいの創出、整備に係るコストなど、まちづくりの観点から総合的に選定を進めていくとしている。

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