内原駅整備費が大幅増 笠原小増築へ実施設計 市立競技場の観客席拡張を再検討(水戸市補正案)

[2019/8/27 茨城版]
 水戸市の高橋靖市長は26日に記者会見を開いて、9月2日に開会する市議会第3回定例会へ提出する議案を明らかにした。補正予算案は、825万円を追加して7月19日に専決処分した一般会計(補正第3号)を報告するとともに、一般会計(補正第4号)と下水道事業会計の2件を提出する。このうち一般会計の第4号は7億0425万円を追加して、本年度の総額を1284億5262万円とする。これは、前年度同期の1288億7307万円より4億2044万円、率にして0.3%の減。主な補正の内容は、内原駅橋上駅舎や南北自由通路の整備事業費の増額をはじめ、笠原小学校校舎増築の実施設計や市立競技場観客席増設の基本計画を策定するための委託料を計上する。

 内原駅周辺地区整備事業費は、国補助金の増額に伴い本年度の事業費を増額。内原駅橋上駅舎建設負担金は当初計画の6000万円を3億7420万円に、南北自由通路工事委託料を同じく4000万円から1億0800万円に変更している。

 JR内原駅は橋上駅舎化のほか、社会資本総合整備計画(都市・地域交通戦略推進事業)による南北自由通路や駅南口広場の整備などを実施して、交通結節点としての機能強化と拠点開発を促進している。

 このうち橋上駅舎と自由通路の整備はJR東日本水戸支社と協定を締結しており、駅舎は約522平方mに事務室や改札、発券機、トイレと、上り・下りのホームに階段を設け、南北自由通路は延長約58m、幅員4mの規模とする。また、北口に接続する北側自由通路も延長約45m、幅員2.5mで整備する。

 実施設計を完了させて本年度から工事に着手し、21年度の供用開始を予定していたが、JRとの協議で当初見込みよりも工期が2~3カ月伸び、22年度にわずかにかかってしまう見通しとなったことから、今回の補正であわせて継続費も1年度延長する。

 これにより年割額は、内原駅橋上駅舎建設事業が19年度3億7420万円、20年度3億6860万円、21年度3億6860万円、22年度3億6860万円、内原駅南北自由通路建設事業が19年度1億0800万円、20年度3億2400万円、21年度3億2400万円、22年度3億2400万円となる。総額は、橋上駅舎が14億8000万円、南北自由通路が10億8000万円で変更は無い。

 小学校施設設備整備事業費には、笠原小学校の校舎増築に向けた実施設計と地質調査の委託料3400万円を計上した。笠原小学校の周辺は宅地開発が進み、児童数が増加の一途にあって現状でも厳しいため、早急に教室数を増やす必要に迫られている。

 このことから今回、当初の計画を前倒して実施設計委託料などを予算化し、20年度からの増築工事に備える。規模は教室5クラス分、児童数最大200人を確保する考え。順調にいけば20-21年度の2カ年で増築棟を建設する。

 今回の増築棟は既存の校地内に建設するが、その後も児童数が増加し続ける見通しのため、さらに増築棟を建設しなければならない状況になる可能性もある。そうなった場合には、周辺の民有地を取得して校地を拡張することも検討していく。

 体育施設整備事業費は、市立競技場の観客席増設に向けた基本計画の委託料500万円を計上した。市立競技場「ケーズデンキスタジアム水戸」は水戸ホーリーホックのホームスタジアムとして使用されているが、現在の収容人員ではJ1昇格のために必要なJ1クラブライセンスが取得できない状況となっており、さらに5000席の客席を確保する必要がある。

 このため14年度から拡張用地の取得に向けた取り組みを進めてきたが、現在まで交渉が難航していて計画を進められずにいる。今シーズンは水戸ホーリーホックのJ2での成績が好調なこともあり、市としては当初計画していたバックスタンド側の拡張を再検討するため、今回基本計画委託料を予算化する。

 市立競技場は小吹町地内に1987年に開設した。老朽化や設備の不備から全面的に改修を行っていて、その際にメインスタンドは拡張し屋根を設けている。両翼側は道路や小吹水源池に面していて拡張するのは難しいが、バックスタンド側を拡張しなくても増設が可能となるよう、改めて計画を見直す。

 このほかの補正は、前年度国庫支出金の清算に伴う返還金に計2億8155万円を計上。下水道事業会計は国庫補助金の増額に伴い、那珂川雨水ポンプ場の電気設備改築工事費2億0620万円を前倒して計上している。

 条例・予算以外の議案は、工事契約案として都市計画道路3・4・149号赤塚駅西線道路新設(1工区)工事を菅原・高橋建JVと3億4540万円で、同(2工区)工事を豊島・綿正JVと3億1900万円で、河和田住宅新築(第9工区)工事を鈴木良・水戸土建・瀬谷JVと5億4538万円で、砂久保住宅新築工事を関根・西山JVと3億4540万円で契約する案を提出する。

 また、見川小学校増改築工事をコスモ・東洋・関口JVと14億9600万円で、同電気設備工事を藤・アンペルJVと1億6643万円で、同機械設備(空調)工事を菊地・小河原JVと1億5840万円で契約する案の承認も求める。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.