上曽トンネル本体工事を公告 石岡工区と桜川工区に分割 3者JVで総合評価方式の一般競争(県道路建設課)

[2019/10/4 茨城版]
 県道路建設課は3日、上曽トンネル本体工事に係る一般競争入札2件を公告した。石岡工区と桜川工区に分割し、それぞれ総合評価方式(標準型)を採用する。3者JVの結成を求めており、特定JVの入札参加資格審査申請および競争参加資格確認申請書を23日午前9時から25日午後5時まで、入札を12月3日午前9時から5日午後5時(必着)まで受け付け、翌6日に開札する。予定価格は、石岡工区が43億8252万1000円、桜川工区が32億2532万1000円(いずれも税込み)。県議会で工事契約案の承認を受けてから着工し、石岡工区については23年3月15日まで、桜川工区については22年9月30日までの工期で施工する。

 工事の内容は、石岡工区が石岡市道B3760号線の石岡市上曽地内、延長1939mのトンネル工事で、掘削・支保工2261.4mやインバート工329m覆工工1938.4m。また桜川工区は桜川市道M2753号線の桜川市真壁町山尾地内、延長1599mで、掘削・支保工1715.6mやインバート工123m覆工工1598.4mの内容となる。いずれの工事も、トンネルの安全性や安定性、長期的なライフサイクルコストの低減を図るため、企業からの技術提案を求め評価の対象とする総合評価方式(標準型)を採用する。

 競争参加資格は、土木一式工事について特定建設業の許可を受けている構成員3者で編成するJVとする。代表構成員は19・20年度の県建設工事入札参加資格者名簿に登載された土木一式工事の経営事項評価点が1200点以上で、09年4月1日から19年3月31日までの期間にNATMで施工した延長1400m以上、内空断面積(覆工後の代表値)50平方m以上のトンネル工事を元請けとして施工し竣工した実績があることなども求める。

 また、代表構成員以外の構成員(その1)は19・20年度の県建設工事入札参加資格者名簿に登載された土木一式工事の経営事項評価点が895点以上であること、構成員(その2)は同じく770点以上であることなどとする。いずれの構成員も、地域要件は設けていない。

 上曽トンネルは、県道石岡筑西線の上曽峠の区間が幅員狭小で屈曲部が多く、急勾配の交通危険個所となっていることに加え、冬季の凍結や降雪時に度々交通不能となることから計画された。当初は県の事業として計画したが、多額の事業費を要することから休止され、改めて両市の事業として合併特例債を活用することで再開した。

 石岡市上曽地内から桜川市真壁町山尾地内まで、トンネル区間3.5kmを含む約5.6kmを合併支援事業の対象とし、石岡市区間約3kmは石岡市道B3760号線として、桜川市区間約2.6kmは桜川市道M2753号線として、それぞれ合併特例債を財源に利用して整備する。

 設計や工事などは両市から県が受託し、県ではこれまでに環境調査やトンネルの詳細設計、および付随する地質調査をはじめ、トンネル本体工事の発注に向けて工事用進入路の整備を進めてきた。本年度の当初予算には、債務負担行為に20年度から22年度まで限度額91億9000万円を設定している。

 今回採用するNATM工法は、周辺地山が持つ支保機能を有効に活用し、吹付コンクリートやロックボルト、鋼製支保工などで地山の安定を確保しながら掘削する工法。トンネルの設計はオリエンタルコンサルタンツ(本社・東京都渋谷区)が策定した。

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