宮中佐田線宮中工区 全線4車線化図る 鹿行・県南地区調査 土浦竜ケ崎線BPの重点区間推進(県議会土木企業委)

[2019/11/7 茨城版]
 県議会土木企業委員会(島田幸三委員長)はこのほど、鹿行地区と県南地区の県内調査を実施し、潮来土木事務所と竜ケ崎工事事務所から事業の説明を受けた。都市計画道路宮中・佐田線は宮中工区で、下塙橋の残る2車線の上部工や道路改良工事を進め、20年度に4車線化を完了させる考え。主要地方道土浦竜ケ崎線バイパスも牛久阿見IC南側の暫定2車線区間の4車線化工事が本年度発注分で完了し、IC北側は県道土浦稲敷線バイパスまでの重点区間で圏央道の4車線化にあわせた開通を目指す。国道294号拡幅事業は、白山工区・佐田工区が暫定3車線で供用したことから、引き続き守谷市側へ810m区間を優先して整備していくと説明を受けた。

 当日はまず、鹿嶋海岸(角折地区)の津波高潮対策事業について調査を行った。県は東日本大震災を踏まえた今後の津波・高潮対策で、現況の堤防高が「目指すべき堤防高」より低い区間の後背地を守るため、震災の復興事業で堤防嵩上げ工事を実施している。鹿嶋海岸は鹿嶋市大小志崎から下津まで延長8.7kmのうち、18年度末までに約8kmが完成し、進捗率は約91%となる。

 このうち角折海岸(延長1185m)は、計画堤防高を海抜6mに嵩上げする。既に延長927mの工事が完了し、現在は延長139mで堤防嵩上工事、延長119mで粘り強い構造への護岸の改良工事を行っている。潮来土木事務所は、11月中の完了に向けて工事が順調に進んでいると説明した。

 都市計画道路宮中・佐田線(主要地方道茨城鹿島線)は、鹿嶋市の中心市街地を南北に縦断し、国道51号や国道124号など広域幹線道路を結ぶ都市計画道路で、鹿嶋市宮中から佐田まで延長1955mで計画する。

 1992年度に事業着手し、震災以降は復興予算を活用して重点的に整備を進めて、このうち宮中工区(延長1412m、幅員22m)は暫定2車線区間639mを含め全線を供用。現在は、残る2車線区間を4車線化するため、下塙橋の上部工事を施工している。本年度はこのあと道路改良舗装工事を発注し、20年度には旧124号までの区間の4車線供用を目指すと説明した。

 下塙橋は延長142.5mの7径間連結プレテンションT桁橋で、下部工は逆T式の橋台2基と張出式橋脚6基。上部工事は18年度から着手しており、20年2月の完成を予定する。また、旧124号より東側へ国道124号バイパスまでの佐田工区(延長543m)については、17年度に事業に着手しており、引き続き工事を進めていくと説明した。

 竜ケ崎工事事務所はまず、主要地方道土浦竜ケ崎線バイパス整備事業を説明した。この路線は阿見町実穀から牛久市結束町までの5.35kmで、圏央道牛久阿見ICへのアクセス強化のほか周辺道路の渋滞緩和を図るため、1996年度からバイパスを整備している。

 これまでに、牛久阿見ICの南側約1.8km区間を暫定2車線で、約1.4km区間を4車線で供用している。現在は、ICの北側区間で県道土浦稲敷線バイパスまでの約1.2km区間を重点的に整備するとともに、南側の暫定2車線区間も4車線化を実施している。

 竜ケ崎工事事務所によると、IC南側の4車線化工事は本年度発注分をもって概ね完了する。北側の優先区間についても、圏央道が4車線化される24年度にあわせて開通できるよう、整備を進めていく考えを示した。

 国道294号は、慢性的な交通渋滞が発生していたことから、1985年度に拡幅事業(4車線化)に着手した。2013年度には、最も交通渋滞が激しかった乙子交差点立体化事業を含む守谷市域の4車線化が完了している。

 取手市白山から寺田までの660m区間は、1995年度から拡幅事業に着手。この白山工区はマンション敷地の処理に困難を極めたことから、取得済み用地内で暫定3車線による拡幅および歩道整備を実施して、本年9月に隣接する寺田工区400m区間を含む1.1kmを暫定3車線で供用した。

 竜ケ崎工事事務所は、マンション2棟の用地交渉を継続し、交渉が整えば計画幅員で整備を目指す方針。また、これより先も守谷側に3kmほど2車線で歩道がない区間があることから、これを幅員25mの4車線に整備していく。18年度から測量と設計に着手しており、特に寺田工区の西側810区間を優先して整備すると説明した。

 現地には、取手市の藤井信吾市長も駆けつけて「白山7丁目から白山8丁目にかけての区間は、権利調整をはじめ様々な要素があって長引いていたが、いろいろな提案をいただき暫定3車線での開通となって、大変助かっている。懸案の歩道も整備されつつあり、感謝している」と話し、引き続き事業の進捗に協力を求めた。

 主要地方道野田牛久線の守谷市野木崎地内の道路拡幅事業は、都市軸道路開通に伴う交通量の増加に対する道路改良のほか、大野小学校の通学路になっていることから歩道未整備区間の解消を目的に、常磐自動車道から大野小学校までの約540m区間を1994年度に着手した。

 東側の常磐自動車道までの約180m区間は2007年度までに完了し、西側の大野小学校までの約360m区間も用地交渉を進めながら南側の歩道整備を先行するなど、順次工事を実施してきた。15年度からは国交付金を活用し、17年度までに残りの用地を取得して本線部や交差点部の工事を実施している。竜ケ崎工事事務所は今後について、交差点部の標識設置工事や一部残る歩道整備工事を実施し、年度内の事業完了を目指すと説明した。

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