空港アクセス道路を早期供用 県央・鹿行地区調査 事業進捗や被災状況調査(県議会土木企業委)

[2019/11/23 茨城版]

 県議会土木企業委員会(島田幸三委員長)はこのほど、県央地区と鹿行地区の県内調査を実施して、水戸土木事務所や鉾田工事事務所から事業の説明を受け、事業の進捗状況のほか台風による被災・復旧状況を確認した。水戸市飯富町の国道123号は、国の災害査定を受けて速やかに復旧工事を実施する。茨城空港アクセス道路は、9月の部分供用に続いて残る未供用区間も1年以内の供用を目指し、県道鉾田大竹線バイパスはエコパーク鉾田の入口までを20年の大型連休明けにも供用すると説明を受けた。

 調査はまず、11月から有料化をスタートした広域公園偕楽園の都市計画公園事業を調査した。偕楽園は近年、東日本大震災を教訓に広域避難場所として防災機能を強化するため耐震性貯水槽や非常用照明などを整備するとともに、魅力向上に向けてトイレの洋式化やライトアップ施設整備などを実施している。

 さらに本年度は、偕楽園本園の有料化に伴う料金所の設置工事をはじめ、魅力向上のため板塀の改修工事や歩きやすい園路への改修、ライトアップ施設整備などを実施していく。板塀は従来のフェンスからより趣のあるものに改修しており、本年度は表門から西側に92mの設置を予定してこのあと工事を発注する。

 料金所は、創建時にあった番所を参考にデザインし、表門、吐玉泉、南門および東門の4カ所に設置した。建築面積は東門が約20.66平方m(6坪)、ほか3カ所が約13.22平方m(4坪)で、建築費用は4棟あわせて約3000万円。工事は8月16日に着工し、10月25日に完成している。

 なお、偕楽園の被災状況は台風15号の影響で、梅など30本ほどの木が倒れた。見晴広場に植えられた樹齢63年、樹高16mのヤマサクラ「左近の桜」も倒れ、樹木医に診断を依頼したところ幹に腐朽菌の繁殖が確認されたため、再生は不可と判断されている。このため県は、宮内庁に被災を報告するとともに、新たな苗木の提供を依頼して調整を進めている。

 また、水戸土木事務所は水戸市飯富町で台風19号の被災状況を説明した。記録的な大雨の影響で、那珂川流域では那珂川3カ所や支流の藤井川3カ所の堤防が決壊したほか、ほかの河川でも多くの箇所で越水が発生し、広大な面積の浸水被害が生じた。

 水戸市飯富町を中心とする箇所は、常磐道水戸北スマートICや国道123号などの主要幹線道路も冠水し、水戸北スマートICは現在も通行止めが続いている。国道123号は水戸市渡里町から城里町那珂西、および城里町上圷から同粟地区で通行止めとなったが、茨建協水戸支部や国交省の協力を得てポンプ排水や道路の応急復旧を行うことで、10月18日午後2時に全線で通行止めの規制を解除した。

 茨城空港アクセス道路整備事業は、全体延長12.6kmのうち空港側の3kmが茨城空港線として供用済みで、残る9.6kmを県と小美玉市が協力して事業を進めている。県道上吉影岩間線となる西側の約5kmを県事業で、小美玉市道常陸平野空港線(仮称)となる東側の約4.6kmを小美玉市事業で実施しており、市事業も整備は県が受託して行っている。

 15年度から事業に着手して、このうち石岡市正上内の常磐自動車道石岡小美玉スマートICから小美玉市竹原の国道6号までの約3kmと、小美玉市竹原中郷の小美玉市道美1-20号線から同市三箇の県道玉里水戸線までの約1.2kmの、あわせて4.2kmは本年9月21日に供用した。

 調査は国道6号横断ボックスの施工場所で行われ、施工方法などの説明を受けた。ここでは国道6号への影響を最小限に抑えるため、ボックスカルバートを採用。一般的な工法であることから工期や費用は抑えられるものの、直轄国道の真下を通るということでいろいろな制限があり、技術的には難易度の高い工事と説明を受けた。

 事業費は、県区間が概ね160億円程度、小美玉市の区間は大型の構造物が無いため概ね30億円となり、18年度末の進捗率は95.6%。水戸土木事務所は残る区間について「1年以内の供用を目指し、精力的に工事を進めて行く」と話した。

 鉾田工事事務所は、県道大竹鉾田線バイパス事業を説明した。このバイパスは鉾田市の市街地と国道51号を結ぶ路線で、市内の円滑な交通や鹿島灘海浜公園へのアクセス性向上を目的に計画された延長4.7kmの道路。02年度には第一期事業区間約1kmを供用し、引き続き03年度から第二期事業区間の整備を進めている。

 第二期事業区間は、鉾田市烟田から白塚までの延長2.06kmを幅員12m(片側歩道)で整備しており、このうち市道接続箇所までの西側区間1460mは供用済み。現在は、そこから白塚地内の汚泥再処理センター「エコパーク鉾田」入口までの420mについて2工区に分けて施工しており、20年5月の大型連休明けの供用を目指している。

 さらに残りの区間については、全体を計画したのが1995年でそれから長い時間が経過していることから、「計画を見直すため、本年度に改めてルートの検討を進めている」と説明した。

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