災害復旧費16億円など 台風被害に3つの補正予算編成(水戸市補正案)

[2019/11/28 茨城版]
 水戸市の高橋靖市長は25日、記者会見を開いて第4回市議会定例会へ提出する議案を明らかにした。一般会計補正予算案は、台風19号の災害対応に伴い専決処分した第5号と第6号を報告するとともに、今回の議案にも22億4350万円を追加する第7号を提出する。第5号から第7号までの3つの補正予算で、災害復旧費16億3300万円をはじめ被災者の生活支援や農業者・中小企業の支援、災害廃棄物処理経費などを予算化。補正後の総額は、前年度同期の1321億2857万円より29億2355万円、率にして2.2%増加している。

 一般会計の第5号補正では、災害廃棄物処理費用や災害復旧費など36億9400万円を追加して、10月14日に専決処分した。内訳は、災害対策に係る職員手当てなどに5300万円、災害廃棄物の収集・処分費用に18億9300万円、避難所の運営費用に1500万円、各公共施設の災害復旧費に16億3300万円のほか、緊急対応のため予備費を1億円増額した。

 災害復旧費は、農業用施設が委託料7000万円と工事費8億7000万円の計9億4000万円、道路橋りょうが委託料4000万円と工事費5億3000万円の計5億7000万円、消防施設が委託料500万円と工事費9500万円の計1億円、体育施設が委託料300万円と工事費2000万円の計2300万円となる。

 この際にはあわせて、農業集落排水事業会計にも飯富地区の処理施設などの災害復旧費として委託料3000万円と工事費4億3000万円の計4億6000万円を、水道事業会計にも水道送水管などの災害復旧費として委託料1131万円や工事費6420万円など計7780万円を追加する補正予算を編成し、専決処分している。

 一般会計の第6号補正は、災害見舞金に2億8750万円、被災者生活再建支援補助金に7500万円、住宅救助費に2億9950万円の合計6億6200万円を追加して、11月1日に専決処分した。

 このうち被災者生活再建支援補助金は、半壊世帯に25万円を補助することとして300件分を予算化した。住宅救助費は、応急仮設民間賃貸住宅の供与で50世帯の5カ月分に役務費250万円と賃借料2900万円の計3150万円のほか、被災した住宅の応急修理のため工事費2億6800万円を計上。大規模半壊と半壊の世帯に59万5000円を400件分、準半壊の世帯にも30万円を100件分用意する。

 議案として提出する一般会計の第7号補正も、災害対応経費の補正で7億0150万円を計上する。被災農業者などの支援に6億6510万円、被災中小企業の支援に1640万円をはじめ、浄化槽清掃支援補助金500万円や保管米浸水被害支援補助金1500万円を盛り込んでいる。

 被災農業者への補助金の内訳は、農業用機械・施設の復旧支援が6億4600万円、被災農地の回復支援が1860万円、銘柄産地支援が50万円。被災中小企業の支援は、県信用保証料負担金1400万円と利子補給補助金240万円となる。

 災害対応経費以外の補正は、財政調整基金に前年度実質収支の2分の1となる15億42400万円を積み立てる。債務負担行為は、自転車駐車場の指定管理に係る経費として19年度から24年度まで限度額4億0670万円を設定する。

 議案はこのほか、新ごみ処理施設整備に伴い笠間・水戸環境組合の解散や大洗、鉾田、水戸環境組合からの脱退などにかかる議案を提出。工事契約案は、健康増進施設の建設工事を株木・菅原・田口JVと14億9600万円で、電気設備工事をケイテクノ・石川・江沼JVと2億3034万円で、機械設備(給排水)工事を暁飯島・高橋・東冷JVと3億6058万円で契約するのをはじめ、植物公園鑑賞大温室・熱帯果樹温室改修工事を要・五十嵐JVと2億3606万円で、上大野小学校長寿命化改良工事を葵・大内JVと3億2945万円で契約する案の承認を求める。

 指定管理者の指定は、自転車等駐車場6施設について20年4月1日から25年3月31日までアビックを、児童公園7園について20年1月1日から21年3月31日まで水戸市公園協会を指定する案を提出する。このほか議会開会初日には、給与改定に伴い一般会計の第8号補正をはじめ各特別会計や企業会計の補正予算案も追加提案する。

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