交流拠点の基本設計費 台風15号と19号 災害対応で補正予算案編成(神栖市)

[2019/12/4 茨城版]
 神栖市は4日開会の第4回市議会定例会に、台風15号と19号の災害対応の費用を専決処分した一般会計補正予算の第4号と第5号を報告するとともに、追加の災害対応費用や地域交流拠点の基本計画・基本設計の委託料など8億7274万円を追加して、本年度の総額を461億3710万円とする第6号補正案を提出する。また、地域交流・保健福祉機能拠点施設の用地を労働者健康安全機構から取得する案について、議会の承認を求める。

 一般会計の第4号補正は、台風15号の被害に伴い災害廃棄物の処理費用として委託料2億0890万円と災害ごみ仮置場設置のための工事費300万円を計上したほか、農業用ハウスのビニールの収集および処分費用として負担金5359万円を計上。また、強風や大雨で被災した公共施設の復旧工事費を計上し、10月11日に専決処分した。

 同じく第5号補正は、台風19号による大雨で浸水被害を受けた市営住宅の解体工事費800万円や、空家対策事業で倒壊の恐れのある特定空家の解体工事費546万円を予算化した。漁港整備事業では、太田漁港に堆積した土砂の撤去工事費として200万円を追加して、11月8日に専決処分している。

 今回提出する第6号補正案は、台風15号で被害を受けた農業用施設の再建や機械の修繕などを助成するため、強い農業・担い手づくり総合支援交付金(被災農業者支援型)で5億2000万円を確保した。支援内容は、▽農業用ハウス・機械の修繕、被害前と同程度のものを取得▽農業用ハウスを修繕するための必要な資材(ビニール等)を購入し、施工▽倒壊した農業用ハウスなどの撤去(再建する場合に限る)──となる。

 被災住宅復旧緊急支援事業は、被災住宅復旧緊急支援事業補助金4650万円を計上する。県は台風15号で被災した住宅の復旧に、国の交付金による制度と県独自の制度を活用した支援を市町村に対し行うことを決定しており、市はこの支援制度を活用して、被災した住宅の居住者に修繕費用の一部を補助する制度を実施する。また、県の支援の対象外となる台風19号で被災した住宅の居住者にも、市独自で同様の補助を行う。

 補助金額は対象修繕費用の20%で、上限50万円。対象となるのは台風15号と19号で被災し、罹災証明書で半壊・準半壊・一部損壊と認められた自らが居住する住宅とし、屋根改修や外壁などの修繕工事で対象修繕費が10万円以上のものを対象とする。災害救助法の応急修理との併用は出来ない。

 社会福祉管理事業には、波崎・矢田部・土合地域で交流機能や保健福祉機能を確保する地域拠点施設を整備するため、基本計画・基本設計の委託料4750万円を計上し、あわせて全額を繰越明許費に設定する。

 この拠点施設の整備に向けては、本年度当初予算に基本構想の策定委託料を計上し、三橋設計(東京事務所:東京都千代田区)に委託していた。このほどまとまった構想案では、地域交流エリア、健康増進エリア、子育て支援エリア、障がい福祉エリアをあわせて約4000平方m程度の施設を整備することとし、現在、パブリックコメントで意見を募集している。

 あわせて、建設地に想定している鹿島労災病院第二駐車場跡地の取得議案も今回の定例会に提出する。土合本町一丁目8762番11の宅地6178.1平方m、同8762番12の原野4598平方m、同9116番4の原野1647平方mのあわせて1万2423.1平方mを、独立行政法人労働者健康安全機構(神奈川県川崎市)から1億3777万2000円で取得する案の承認を求める。

 公共下水道事業特別会計の補正予算案では、公共下水道改築整備事業(汚水)で業者の選定に期間を要しており、適正な工期を確保するため繰越明許費を設定する。翌年度繰越額は、柳堀中継ポンプ場の長寿命化計画協定委託料に2300万円、同じく自家発電機設備改修協定委託料に4000万円の計6300万円となる。

 水道事業会計の補正予算案は、実施中の消火栓緊急修繕工事で特殊工法での施工が必要となり、工事費が増額したため6445万円を追加する。財源には、一般会計の消防費で計上した負担金を活用する。

 このほかの議案は、指定管理者に神栖市高齢者ふれあいセンター「むつみ荘」を鹿島都市開発株式会社(神栖市)、「かみす聖苑」と「はさき火葬場」を有限会社かみす葬祭(神栖市)、「神栖市矢田部サッカー場」を神栖市観光協会(神栖市)、「神栖市営日川浜オートキャンプ場」を株式会社Recamp(東京都)、「神栖市ふれあいセンター湯楽々」と「神栖市ゆ~ぽ~とはさき」を株式会社塚原緑地研究所(千葉県)に、20年4月1日から25年3月31日までの5年間指定することについて承認を求める。

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